- 特集 「難関単元」確認・補充・習熟の授業スキル
- 〈巻頭特集論文〉いくつかに分ける,原理に戻る
- /
- 百玉・さくらんぼ・サイトで完璧に習得させる―くり下がりのあるひき算
- /
- 学習を生活に密着させることで習得する
- /
- 「視覚優位」と「聴覚優位」の子どもたち
- /
- 変化のある繰り返しと発展問題で知的な授業を!
- /
- 面積図で割合を乗り越える!
- /
- 割合単元は,「面積図」でシンプルな図に表して攻略する
- /
- 先生問題で既習の問題を習熟させる
- /
- ミニ特集 必ず定着させる!“算数用語・記号”学年別一覧
- 1年・具体物と結びつけ,イメージをもたせる
- /
- 2年・活動や体験を組み合わせ,何度も唱えて身につけさせる
- /
- 3年・耳から入りやすい合言葉と目から入りやすいイメージを教師がつくってあげ,子どもに定着させる
- /
- 4年・垂直・平行は体感・フラッシュ・ミニ検定
- /
- 5年・基本型を確定すること,フラッシュカードで繰り返し練習することが大切である
- /
- 6年・見えるように書くことが大切である
- /
- グラビア
- 第57回向山型算数セミナーIN盛岡 2010.12.11 表現力を育成する算数指導の原則
- /
- 若葉印教師のための向山型算数基礎基本イラスト事典
- 一時に一事
- /
- 新卒フレッシュ先生のための向山型算数キーワード
- 視覚優位と聴覚優位
- /
- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 世界初,発達障がい小学校6年生の訴え
- /
- 学年別3月教材こう授業する
- 1年・1年のふくしゅう
- 「習得型」の授業
- /
- 「活用型」「探究型」教材と授業
- /
- 2年・2年のふくしゅう
- 「習得型」の授業
- /
- 「活用型」「探究型」教材と授業
- /
- 3年・3年のふくしゅう
- 「習得型」の授業
- /
- 「活用型」「探究型」教材と授業
- /
- 4年・4年のふくしゅう
- 「習得型」の授業
- /
- 「活用型」「探究型」教材と授業
- /
- 5年・5年のふくしゅう
- 「習得型」の授業
- /
- 「活用型」「探究型」教材と授業
- /
- 6年・6年のふくしゅう
- 「習得型」の授業
- /
- 「活用型」「探究型」教材と授業
- /
- 中学生を熱中させた「向山型数学」知的な実践&ドラマ (第12回)
- 3年/授業の中でできるところまで戻ってやり直す
- /
- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第132回)
- 連続テキストと非連続テキストを往復させよ
- /
- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第136回)
- シンプルな指導がよい
- /
- 向山型算数実力急増講座 (第138回)
- 視覚優位・聴覚優位に対応したパンフレット教材の開発
- /
- 向山型算数WEBサロン (第132回)
- 算数の授業を振り返るイラスト作文―向山型算数だからこそ子どもの事実に向き合える―
- /
- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第24回)
- できない子に不安を与えない。努力すれば問題は解ける
- /
- 体積の求め方を作文する(応用編)
- /
- “問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
- 「問題解決学習+ガイド学習」おしゃべりで算数の力はつくか
- /
- 虚しさと悲しさを感じる授業
- /
- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの子」への対応Q&A (第24回)
- 反抗挑戦性障害が疑われる児童への対応
- /・
- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第12回)
- 低学年/「3時→6時→12時チャレラン」
- /
- 中学年/「がい数計算タイルチャレラン」
- /
- 高学年/「分数おだんごチャレラン」
- /
- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第12回)
- <今月のテーマ>確かな子どもの事実をつくる!学年末の押さえどころ
- 1年/復習で子どもに力をつけ,子どものノートと作文で教師の力をつける
- /
- 2年/かけ算九九計算尺セットは必須アイテム
- /
- 3年/計算大会全員合格!前年度まで1回も合格できなかったAちゃん100点。クラス平均点99点。「ばんざあい」の声が教室に響く。クラス全員の子に自己肯定感を与えるためのポイント
- /
- 4年/3つのチェック・子どもの事実を残す
- /
- 5年/具体的な事実の把握と手立て
- /
- 6年/「全部できた!」と心から実感させて中学校へ
- /
- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第24回)
- 向山型算数には「できない子」に自信がつくパーツがある
- /
- 〜TOSS学生として学んできたことを炸裂させた初任者時代の実践〜
- 向山型算数への苦言・提言・辛口応援歌
- いかなるときも統率者たれ
- /
- 向山型算数セミナー
- 難関単元とは
- /
- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- 創刊号との出会いから今日まで
- /
- 向山型算数で間違いない
- /
- THE・事実!向山型算数
- /
- 論文ランキング
- 12月号
- /
- 板書とノートでわかる!私の授業“ピーク・エンドの法則” (第12回)
- 「×」を書くことが低位の子を助け,適切に商を立てることにつながる
- /
- 〜4年/わり算の筆算〜
- 読者のページ
- 「美しい授業だなあ」
- 編集後記
- /・
- TOSS最新情報
- /
- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第138回)
- /
<巻頭論文>算数授業へのこだわり 世界初,発達障がい小学校6年生の訴え
向山 洋一
小学校6年生龍馬君が書いた「発達障がい小学校6年間の出来事と先生方への訴え」を内容とする冊子が,2冊の本になった。『発達障がい児本人の訴え――龍馬君の6年間』〔『TOSS高段者解説編』(105P)と,同じく,専門研究者の『平山諭氏解説編』(70P)〕である。
それぞれ,600円,2冊セットで1000円である。東京教育技術研究所で扱っている。
箱根のTOSS合宿では,5000セットが即日完売。インターネット,受け付け分の即日完売。すぐに3000セットの増刷に入った。
龍馬君の訴えを読んで,ほとんどの教師がショックを受け,自分自身の授業を反省した。
そして,「あの子の行動の理由は,これだったのか」と,初めて知ることになった。
原因がわかれば,対応の方向もわかる。
「どなること」や「長い説教」は,「子どもの心を破壊してしまう悪魔の指導だ」ということがわかる。
「龍馬君の訴え」を,著名な医師の方々にも見てもらった。「すばらしい記録だ」と,感嘆されていた。さらに「子ども自身が書いた6年間の記録はアメリカにもない。おそらく世界初の貴重な記録だ」と,強調されていた。
この本をぜひ広めていただきたい。そのために定価はギリギリの値段まで下げた。
この記録が広まれば,約1割近くいる発達障がいの子どもへ教師の目が向けられ,何十万,何百万の子どもたちと家族が救われることになる。
龍馬君の訴えは,「算数の問題解決学習」がなぜひどいのか,なぜ子どもが壊れるのかも示している。一部引用する。
「6年生なんだから自分で考えて行動しろ」と言われると,何をすればいいかわからなくなる。僕の頭はなにがなんだかわからなくて,混乱する。
どの部分を考えたらいいのか,今動くことを考えるのか,動いた後を考えるのか,考えて動くための順番を示してほしいと思います。
グループ学習は大変です。さっぱりわかりません。
「自分で考えなさい」とか「自由にやりなさい」とか「自主性に任せている」とか言わないでほしいです。ふつうの子たちならわかることかもしれないけど。
お願いだから,授業や話し合いが順序よく進むことをとても願っています。
TOSS箱根合宿は,全都道府県から650名,内閣府などの来賓を含めて700名の参加があった。
今から10年ほど前,同じ場所で,算数の問題解決学習の全国団体「新算研」とすれ違いで合宿をしていた。当時は両団体とも三百数十名。あれから10年たってTOSSは700名,しかも20代,30代の教師が多い。「新算研」は200名ほどだった。しかも単位取得の学生もいた。
歴史は,TOSSに軍配をあげたのである。
-
- 明治図書