- 特集 「できた!」の達成感がある「先生問題」24選
- 〈巻頭特集論文〉解けそうで解けない「壁」を突破する快感を味わわせる
- /
- 時間制限なし,解いたらもっていらっしゃい
- /
- 解けた喜びが爆発する難問挑戦
- /
- 図を描いて考えさせる
- /
- 子どもたちが熱中して取り組んだ「先生問題」は,向山実践である
- /
- 子どもが考えやすくなる工夫をする
- /
- 卒業間近の今だからこそ知的なユーモアを
- /
- 見た目は簡単,中身は骨太,答えはスッキリ
- /
- ミニ特集 子どもから花丸ゲット!教師キャラ修業
- 授業での瞬時の対応
- 「笑顔」と「挑戦」をいつも
- /
- 授業での瞬時の対応
- /
- 休み時間、給食、遊びでの対応
- 友達と交流しながら,楽しい雰囲気の中で対応する
- /
- 遊びは教師が仕切り,一番盛り上がればよい!
- /
- 特技や長所でひきつける
- 子どもがじっと聞き入る語りの技能を身につける
- /
- 「特技や長所」がなくとも,子どもを惹きつけることができる
- /
- グラビア
- 体感し,行うことで力をつける
- /
- 若葉印教師のための向山型算数基礎基本イラスト事典
- 時間の意識
- /
- 新卒フレッシュ先生のための向山型算数キーワード
- 10分程度残す意味
- /
- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 基本を教えて,いっぱいほめる授業がよい授業だ
- /
- 学年別1月教材こう授業する
- 1年・かたちあそび
- 〈「習得型」の授業〉
- /
- 〈「活用型」「探究型」教材と授業〉
- /
- 2年・三角形と四角形
- 〈「習得型」の授業〉
- /
- 〈「活用型」「探究型」教材と授業〉
- /
- 3年・重さのはかり方と表し方
- 〈「習得型」の授業〉
- /
- 〈「活用型」「探究型」教材と授業〉
- /
- 4年・面積のはかり方と表し方
- 〈「習得型」の授業〉
- /
- 〈「活用型」「探究型」教材と授業〉
- /
- 5年・百分率とグラフ
- 〈「習得型」の授業〉
- /
- 〈「活用型」「探究型」教材と授業〉
- /
- 6年・比例
- 〈「習得型」の授業〉
- /
- 〈「活用型」「探究型」教材と授業〉
- /
- 中学生を熱中させた「向山型数学」知的な実践&ドラマ (第10回)
- 1年/1次方程式 「説明練習」で知的に,「個別評定」で熱中
- /
- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第130回)
- よりシンプルに,よりストレートに授業を構成せよ
- /
- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第134回)
- 円周率を扱うときの4つのポイント
- /
- 向山型算数実力急増講座 (第136回)
- 「原理」まで戻ると,こんなにわかりやすい
- /
- 向山型算数WEBサロン (第130回)
- 導入で教えた説明の型を用いて「比」の文章題を解く
- /
- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第22回)
- さくらんぼ計算 分数の計算に応用
- /
- 算数は,作文させる!
- /
- “問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
- 混乱させよう問題解決学習の実態
- /
- 子どもの事実が物語る問題解決学習の問題点
- /
- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの子」への対応Q&A (第22回)
- 席の位置を考え,子どもを支援する
- /・
- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第10回)
- 低学年/20点チャレラン
- /
- 中学年/計算タイルチャレラン
- /
- 高学年/クモの巣チャレラン分数版
- /
- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第10回)
- <今月のテーマ>忙しい人ほど本を読む! 教師の知性を磨く読書術
- 1年/IT機器を上手に活用!
- /
- 2年/テーマを決めて,関係の本を集め,積み重ねる。ちょっとした隙間時間が読書のとき
- /
- 3年/家庭向けに書かれた本を読むと,子どもに語りかけるときに参考になる
- /
- 4年/自分が元気になれる本を見つけ,繰り返し読む
- /
- 5年/向山洋一基本文献学習会を行う
- /
- 6年/教科書,教材研究,学習指導法に関する本を読むこと
- /
- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第22回)
- TOSS教材が生んだ「オレ算数得意なんだ」の言葉
- /
- 向山型算数への苦言・提言・辛口応援歌
- 教科書・問題解決型の例示でよいのか?
- /
- 向山型算数セミナー
- 箱根合宿のご案内
- /
- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- どの子にもやさしい指導
- /
- A君を変化させた向山型算数
- /
- 笑顔で授業ができる向山型算数
- /
- 論文ランキング
- 10月号
- /
- 板書とノートでわかる!私の授業“ピーク・エンドの法則” (第10回)
- 筆算を徹底することで,どの子も確実に体積を求めることができる!
- /
- 〜6年/体積〜
- 読者のページ
- 子どもの事実をつくる向算詩が好き!
- 編集後記
- /・
- TOSS最新情報
- /
- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第136回)
- /
<巻頭論文>算数授業へのこだわり 基本を教えて,いっぱいほめる授業がよい授業だ
向山 洋一
子どもに「考える力」をつけるのは大切だ。しかし,「基本」を身につけさせるのは,もっと大切だ。「考える」とは,「基本」の組み合わせを変えたり,「基本」の切り口を変化させていく中にある。「基本」をないがしろにする文化はあり得ない。
サッカーも,野球も,踊りも,書道も,医学も,物理学も,すべて,基本の上に成り立つ。「基本」とは,多くの場合,その道のトッププロによって作り出される。
囲碁や将棋がわかりやすいだろう。定石(定跡)は,トッププロが作り出したのである。
日本一になったアマといえども,プロの境地には届かない。
教育学,教育方法学,教育技術学も同じである。トッププロによって作られてきた。
例えば,「どなる教師」がいるが,それだけで,最下位のレベルだ。発達障がいの子などの人格をこわし,やる気をそいでしまう極悪の方法なのだというのが,最新の医学の教える所である。
「教えて―ほめる」ことこそ大切なのだ。ドクターたちは,「エラーレス・ラーニング」こそ大切だともいう。
1時間の授業をやって,何回も何回も,クラスのほとんどの子を,自然にほめるような授業がいい授業なのである。
教師が笑顔で対応して,たくさんほめている授業こそ,すばらしい授業だ。
1時間の授業が終わって,ノートに2ページぐらい,きれいに「問題を解いている」授業がいい授業なのである。
次の報告は,新採の先生の授業を見てのアドバイスである。
■教師1年目の授業を見ました。
前から見てほしいと言われていたのですが,機会がなく,今日ようやく見せてもらうことができました。
緊張のためか,表情はかたく笑顔がありません。
ほめ言葉も出てきません。
算数の授業でした。
6時間目で,子どもたちもちょっとだらっとした感じ。
でも,静かに取り組んでいました。
待つ姿勢,さっと課題に取り組む姿勢など,ほめる場面がたくさんあったのに,見えていないのかほめません。
45分授業して,ほめた回数はたったの3回でした。
放課後,その先生と話をしました。
先生の課題は3つだと伝えました。
1つは,笑顔。
緊張もあったと思いますが,笑顔がなかったです。
もっと笑顔で子どもたちの前に立つようにと話しました。
2つ目は,ほめる。
3回しかほめていないことを伝えると驚いていました。
3つ目は,声の強弱。
淡々と話をしているので,子どもたちが飽きてしまいます。
力強くほめるなどの声の強弱が必要です。
同じトーンでほめるから,ほめられた気がしません。
以上の3つです。
全部になるほどとうなずいていました。■
(向山) このように指導できる先生について素直に学べば,急速に授業は向上するのである。
-
- 明治図書