- 特集 教科書の基本型を見抜いて成功した7つの実践
- 向山型算数セミナーに参加して一流の授業方法を学ぼう
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- 教科書に基本型が載っているとは限らない。そのとき,我流では指導できない。
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- 基本型を見抜くことから授業作りが始まる
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- 基本型はできない子にとって強い見方となる
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- 変化のある繰り返しを見つける
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- 基本型を見抜くポイントは「単元全体の基本型」を探すこと
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- 基本型を修正する・選択する
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- ミニ特集 授業最初の1分間で子どもを集中させる
- 最初の1分間,作業指示を出して褒めよ
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- 時間差を意識した作業で集中させる
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- 欲張らずに全員ができる作業指示を出す
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- 授業の始まりから,テンポ良く
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- 「凝縮したスタート」で授業に引き込む
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- 『やんちゃも集中する作業指示』奮闘記
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- 新・教師の声
- さり気なく、綱紀粛正
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- 向山型算数キーワード
- 80点満点テスト
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 授業開始儀式「これから始めます,礼」は教師の技量をにぶらせる
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- 1000までの数
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- 比を使った問題
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- 比とその利用
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第19回)
- テープ図の授業への無知
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- 向山型算数実力急増講座 (第21回)
- ゆったりとした指示でいつの間にかさし絵の世界に引きこむ
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- 向山型算数の原理原則と応用 (第21回)
- 「進化さくらんぼ」で,基本型をよりシンプルにする
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- 向山型算数と出会ってTT授業が変わる (第15回)
- できない子ができるようになる事実がTT革命をもたらした!
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- 向山型算数WEBサロン (第15回)
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- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第15回)
- 毎月1 回,オプションB の授業をしよう
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- TOSSランドを活用した算数授業体験 (第3回)
- 1年/子どもサイトは授業にも生かせる!
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- 3年/子どもだけでも名人!「わり算ガイドくん」
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- 4年/ちょっとの時間で教材研究「わかる授業」へ
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- 5年/発信したもの勝ち!
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- 6年/算数博士で,基礎・基本を身につけよう!
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- 中学/TOSS ランドで向山型数学修業
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- もう一つの向山型算数 難問良問1問選択システム (第21回)
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- “向山型算数”授業のバーチャル体験 (第21回)
- 向山洋一は“商の見つけ方”をこう授業した!A
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- 子どもに受け入れられる向山型算数
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- 「苦手」から「好き」に変える向山型算数
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- 子どもを変えた向山型算数
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- 子どもが変わる!教師が変わる!
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- 同じ過ちを繰り返さず算数好きを増やす
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- 実感!うっとりするノートの力!
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巻頭論文
算数授業へのこだわり
授業開始儀式「これから始めます,礼」は教師の技量をにぶらせる
―儀式は技量が低い教師の逃げ道だ―
向山 洋一
常識が間違いだったということはよくある。
授業の開始のときに「きをつけ,これから三時間目の勉強を始めます。礼。」という儀式をやると,「子どもは集中する」という常識があるらしいが,私が見た数十の授業儀式の中で,子どもが集中しているのは,一つもなか
った。
何人かが横を向いたら,しゃべりながら礼をしたり,惰性の動きを,何の緊張感もなくやっているだけだった。
授業儀式をやると,「子どもが集中する」という指導主事や,校長の指導があるらしいが,子どものどこを見ているのだろう。
斎藤喜博は,法則化以前,日本で唯一人,授業論を語れる人だったが,彼はこのような形式的行為が大嫌いだった。嫌悪していた。
有田,野口,酒井氏のような授業の名人も,自分のクラスで毎時間このような馬鹿げた儀式はやらない。
一応は授業の名人といわれ,全国各地何百教室,会場で授業した教師は,こんなことは「くだらないこと」で当たり前のことなのだ。
ろくな授業もできないで,授業について不勉強な指導主事や校長が,押しつけているわけである。
小沢指揮するところのN響の始まりに,「これから,演奏を始めます,礼。」などとやったら,どんなにひどいことか理解できよう。
授業開始の儀式を止めて,最初から「子どもを授業に集中させる工夫」をするのである。
優れた教師は,誰だって,授業の最初から,子どもをひき込む。
すぐれた芸人が,わずか10秒で,客席をひきずり込むのと同じである。
「授業の最初をどうするか」,教師なら誰でも工夫をし,努力をしたのである。
もちろん,駆け出し時代はうまくいかない。
二年三年と努力しているうちに,最初の1分で,授業にひき込めるようになるのだ。
努力しない人,工夫しない人は,いつまでも下手だ。
下手だから,授業の始まりが,グチャグチャしている。
授業が下手な人,努力をろくにしない人,勉強をしない人,つまりは教師として著しく能力が低い人が考え出した方法が,「授業開始の儀式」なのだ。
ちょっと見には,礼儀正しく見えるところがミソだ。
世の中は,授業の下手な教師の方が多いから,次々に真似を始めた。
世の中は,授業の技量もないのに指導主事や校長になっている人もいるから,能力のない管理職が,「授業開始の儀式」をほめ,広めていった。
馬鹿な管理職は,それを若い教師に強制した。
「授業の開始」という,授業にとって最も大切な所を,工夫させ,努力させるのではなく,「形式的無能力者用儀式」を押しつけたわけである。
教師の授業の力は,当然のことながら下落していった。
世に知られた実践家で,そんな馬鹿げたことをしている教師は一人もいない。
酒井,野口,有田,大森,向山,石黒,誰に聞いたって,そんなくだらないことをやっていない。
みんな上品だから,静かにしているだけだ。
しかし,向山は,こんなくだらないことを強制する,能力のない指導主事や校長がはびこる限り,若い教師の成長の場はなくなってしまうと思うから,(けっこう)しゃかりきに「能力のない,授業について何も分らない指導主事や校長の言うことを聞いては駄目ですよ」といってるわけである。
まあ,断言するが,「これから○時間目の授業を始めます。礼。」などとやっている教師が,日本の教育界に問題提起をすることなどないし,本を出すこともない。
「事実を見る」「事実から工夫する」という最も大切なことが,すぐれた教師の条件だが,そこから最も遠い地点に住んでいる人たちなのだ。
見栄と嘘と言い訳ときれいな言葉の中で生きている人であり,事実とは遠く離れている人なのである。
問題解決学習をする人と向山型算数をする人と比べれば,はっきりする。
問題解決学習の教師は,授業儀式をする人が多い。従って,授業の腕は下手のママだ。
向山型算数の教師,授業儀式などほとんど
の人がしない。従って,いつも工夫してあり,努力している。当然,前進している人だ。
問題解決学習の教師は,事実を見ない。テストをきちんと分析しない。誰が,どの問題のどこでつまずいているか,こんな大切なことさえ注意をしない。
向山型算数の教師は,一人一人の子どもがどこでつまずき,どのように進歩しているのかよくつかまえている。
結果は,当然大きな差となる。(<ところで,問題解決学習の先生方,多くの人に公開授業をするとして,研究してみませんか?
口で言うより,授業の方がよく分ると思えます。例えば,1年から6年,中学までそれぞれの授業者をたて,公開授業をするのです。いかがですか?>)
向山型算数,予定授業者
6年授業者向山洋一(東京)
5年木村重夫(埼玉)
4年石黒修(東京)
3年赤石賢司(群馬)
2年石川裕美(東京)
1年竹森正人(千葉)
中学井上好文(兵庫)
松岡宏之(北海道)
もちろん,二軍,三軍もやるというなら,喜んで準備する。
実はたった今,向山型算数セミナー(大阪)から,帰京した所である。
参加者は,会場ぎっしりの270名である。
それでも,かなりの人をお断りした。
向山型算数セミナーは,参加希望者が激増中である。初めての人も多い。
参加者は,全国からである。
大阪のセミナーなのに,北海道からも鹿児島からも参加者がいる。
かなりの費用をかけ,なぜ,教師はセミナーにくるのだろう。
それは,子どもにとって価値ある教師になりたいからだ。法則化のセミナーなら,それを実現させてくれるからだ。
たった一度の人生。その道を教師に定めたのなら,「最も教師らしい仕事がしたい」と思っている教師が,かくもいるということなのである。
プロ修業は,身銭を切って,時間をかけて自分から学ばなければ,成就しない。
江戸末期,維新の志士は,徒歩で全国各地をかけめぐり,禁を犯して外国まで行ったのである。
それにくらべれば,国内の移動など,たいしたことはないといえる。
このような人々の中からしか,時代を駆けぬける人間は生まれてこないのである。
参加者のアンケートをいくつか。
愛知県・浅井輝夫氏
何と言っても向山先生の介入がすごい。
いつ見てもすごい。これで3回目であるが圧巻である。どうしてあんなにシンプルでわかるやすいのであろうか。自分の授業は向山風にすらなっていない。
昨年,クラス平均は何度も90点をこえた。しかし,まだ全く本物ではない。反省,反省。
今年は向山風算数をめざす。何年も真剣に教師修業をして向山型に近づいていきたい。
HPへアップもしなくては。
〈向山〉全国のさまざまな教師の実践を見てこそ,「井の中の蛙」からぬけることができる。
石川県・岩田史朗氏
向山先生の介入がすごかったです。
グイグイ攻め込まれるってこういうことなんだと思いました。
言葉を10分の1にしなさいと言われ,赤えんぴつでけずってみました。あそこまでけずるとは思いませんでした。
自分ならどのように授業するか,起立して考えました。
まったく思いつきませんでした。いかに今まで教材とかっとうしていないか分かりました。
どれも,これもライブでしか分からないものでした。新学期早々,背筋が伸びました。本日はありがとうございました。
〈向山〉「10分の1」に削るとは,本当に削るのです。
兵庫県・隈下潤氏
「言葉を10分の1に削れ。」これを何回,何十回と向山先生から聞いてきました。
今日の百玉そろばんで初めて理解しました。削ったほうが断然わかりやすく,練習量が多いのです。これまでは,知っていたけど理解していなかったのだと痛感しました。言葉を削ることがテンポを生じさせているのを体験できました。
これを体験できたことは,今日来た価値があったことです。「言葉は10分の1に削る。」
〈向山〉こんな簡単な主張でさえ,理解し,納得するのは大変なのです。
和歌山県・寺上円女氏
算数セミナーには初めて参加させていただきました。向山型算数を目指してはいるものの,日々の授業に手ごたえがなく,悩んでいたところです。
今日,向山先生の介入授業を体験させていただいて,目からウロコが落ちました。
「言葉を削れ」とはこういうことだったのか,「説明しない」とはこういうことだったのかと思いました。
私は向山型を目指しているつもりだったけど,山程の我流がまざっていました。
やさしさも欠けていました。初心にかえってもう一度修業します。
向山先生の最後のお言葉,心にしみました。
〈向山〉大切なことはライブだからこそ分るのです。
奈良県・浅尾真治氏
あっという間の一日でした。持ちきれないほどの資料をいただき,準備された先生方に感謝します。
「努力する人が伸びないわけがない」という向山先生の言葉は,いつも自分をはげましてくれます。
今,子ども達は「算数おもしろい!」「授業参観は算数がいい!」と言います。この子たちにもっと力を付けさせてあげたい,もっと算数好きにさせたいと思います。そのために勉強を続けます。
〈向山〉向山型算数は子どもにも親にも圧倒的に支持されています。
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- 明治図書