- 特集 「規律ある教室」こそ学力が伸びる
- 提言・「規律ある教室」を創る学級生活のルールとは
- しっかり管理し、しっかり教える
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- かくれたカリキュラムの点検が重要である
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- 教室を引き締める学習の躾
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- 必ず指導しておきたい学習ルール
- 【国語科の場合】四つのシステムが「規律ある教室」を創る
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- 【社会科の場合】考えたあしあとをノートに残す
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- 【算数科の場合】授業の安定感を生み出す三つの指導
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- 【理科の場合】授業の終わりに行う「ノートチェック」が子どもの意欲を引き出す!
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- 【体育科の場合】学習ルールが運動能力を高める
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- 教師の統率力で「規律ある教室」を創る―小学校
- 低学年/まずは一点突破『教師の指示を聞かせる』ことから始める
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- 低学年/規則を守ることで、安定した生活が保障される
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- 中学年/授業の中で、ルールを徹底させる
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- 中学年/いい規律はいい授業で育まれていく
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- 高学年/「授業」と「子どもへの対応」で規律ある教室を創る
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- 高学年/気になる女子の仲良しグループに早期に手を打つ―壊すことができるのは教師だけである
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- 教師の統率力で「規律ある教室」を創る―中学校
- 統率力は力技ではない
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- 最後の一点は「規律ある教室を創るのだ」という教師の決意と気概である
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- 授業で規律ある学習集団を育てる
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- クラスのリーダーは教師である
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- 教師と生徒が共通して持つ「完成イメージ」と「システム」
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- まずは教師自身が規律を正すことだ
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- 「生活規律」とどう連動させるか
- 形式的行為を排除し、授業モードをつくる
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- 「指示・確認・評価」の3ステップで、生活規律を身に付けさせる
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- 楽しいクラスをみんなで創る
- みんなでやるから楽しい!みんなで考えるから楽しい!
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- 教師修業への助言
- 友を選ばば書を読みて
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- 規範意識を育てる (第6回)
- 道徳の授業と規範意識―論議が先行し規範意識が低下した?
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- 「理科離れ」を防ぐ (第6回)
- コイルにする必要性を理解させた上でものづくりを!
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- 〜五年・「電磁石」そのA〜
- 学級見直し、立て直し (第6回)
- 人間関係力を向上させよう!―自尊感情を育てる―その@
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- ミス退治運動の呼びかけ (第6回)
- ミス退治運動は、徹底暗唱をすすめる
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- 学級の統率力を磨く (第6回)
- 学級を組み立てるモデルと学習スタイル
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- 教師修業への道 (第6回)
- 時間を創り出して勉強する―会議を減らして時間を創ろう―
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- 編集後記
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編集後記
○…規律ある教室の構築を目指して、山極隆氏(玉川大)は次のように述べています(『現代教育科学』六一三号)。「人柄が豊かで授業熱心な教師が質の高い授業を通して規律ある学級経営を構築していくことが何よりも大切である。教師等の授業力が貧困では規律ある学級経営などできるわけがない。集団の中で子どもを互いに切磋琢磨させる、時には悔しい思いを体験させる、今度こそ頑張るぞと発憤・奮起・努力させる場を与え励ます、自分の欲求や我が儘を抑え、苦しくても我慢して最後までやり遂げる根気を養う、授業ベルが鳴ったら席に着かせる、反復訓練をさせる、ノートをしっかりとらせる、うまくできた時はほめる、教師のつまらない授業でもしっかり聞かせるなどを、質の高い授業展開の中でしっかりたたき込まなければならない」
○…甲本卓司氏が監修した『「規律ある教室」を創る』では、「規律ある教室だから学力が伸びる」と説かれています。「小学三・四年」を編集された熊谷直樹氏は、「教室に規律を生む授業を安定させる基本パターン」として、国語科を例に、敢国語の一時間の流れをつくる、柑授業開始(漢字指導の例)、桓音読で教材を読み込む、棺読解指導・ノート作業、をあげています。特にノートに発問を写させたら「自分の考えをノートに書かせる」ことで、子どもたちは集中し、教室は音読モードからシーンとした作業場面になる、と主張されています。自分の意見を書く力がつけば、次に挑戦したいのは討論(話し合い)だとしています。
○…ここで強調されていることは授業で「学習規律」を指導し、ルールを決めることです。本号はその具体例を特集としました。
(江部 満)
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- 明治図書