教室ツーウェイ 2014年6月号
議員が怒った“学力汚染”―実態はこうだ

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教室ツーウェイ 2014年6月号議員が怒った“学力汚染”―実態はこうだ

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2014年5月7日
対象:
小・中
仕様:
B5判 92頁
状態:
絶版
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目次

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特集 議員が怒った“学力汚染”─実態はこうだ
議会で取り上げられた学力問題
戦後教育二つの潮流がせめぎあう各県の議会
向山 洋一
教育長に質問を始めた全国の議員たち
静岡「各社の見本を比べているのか」
今後は採択会議の内容・時期が問われる
天野 一
静岡「各社の見本を比べているのか」(解説)
「単元テストを比較、検討して選定する」県内初の機会が生まれる
平 治
静岡「教材をいつ採択しているのか」
副教材採択に関するガイドラインの策定
中沢 公彦
静岡「教材をいつ採択しているのか」(解説)
「前年度選択」はおかしい
高畑 和孝
埼玉「教科書を教えない指導法を問う」
議員が争点にした学力問題
本木 茂
埼玉「教科書を教えない指導法を問う」(解説)
教育界の暗部にメスを入れる
長谷川 博之
長野「一時間に一問しか解かないのか」
一時間に一問しか扱わない授業
村石 正郎
長野「一時間に一問しか解かないのか」(解説)
有権者の代表の議員の声で明らかに変化が見られてきている
小松 裕明
熊本「“漢字・計算の学力は授業で”に共感」
学力は宿題や家庭学習で身につけるものですか
中山 弘幸
熊本「“漢字・計算の学力は授業で”に共感」(解説)
授業で子どもに学力をつけるという常識
有動 英一郎
愛媛「学力テスト対応への具体策は」
愛媛県議会での発言要旨 テストの結果と今後の対応について
三宅 浩正
愛媛「学力テスト対応への具体策は」(解説)
本当に子どもたちのことを考えた学力向上施策をとっているか
尾 宏忠
新潟「学力低下の要因は学校の指導法」
教育は未来への投資
坂田 光子
新潟「学力低下の要因は学校の指導法」(解説)
教育は未来への投資
田代 勝巳
北海道「子どものノートを見せて下さい」
算数のノートを見れば教育の正常化状況が推測できる!
笠井 龍司
北海道「子どものノートを見せて下さい」(解説)
「特別な授業」をするために学習指導要領の基準性が失われている!
水野 正司
大阪「白黒テストは大阪だけ」
議員とつながることは、教育現場を大きく変え、前進させる可能性がある
西田 薫小須田 恭子
日本教育技術学会が「副教材採択」の声明を発表
優れた教材を透明な視点で選択するために
手塚 美和
学力テスト最下位の事実 緊急学習会参加ルポ
実際に解けばわかる 衝撃の静岡県校長会テストの実態
ごくごく基本的なことさえ踏まえられていない静岡のテストのひどさは想像以上である。学力をつけるどころか破壊されるような作り方をしていると言わざるを得ない
谷 和樹
議員が食いついた現場の事実
静岡の教材採択・研修の事実
前田 吉法
何が違うのか? 秋田県の実態との差を考える
当たり前のことを当たり前にする
間嶋 祐樹
議員の質問「良い教材と悪い教材」の見分け方
教師が見極める目をもっているか
前川 淳
静岡県の漢字指導の実態と客観的なデータ
点数が低いクラスの子たちの多くが担任から漢字指導を受けていない
芹沢 晴信
ミニ特集 登録商標「計算スキル」「漢字スキル」の発明
害の大きいドリルを越えて
向山 洋一
多くの子ども、保護者がその素晴らしさに絶賛の声
師尾 喜代子
子どもの事実が証明する教材
雨宮 久
スキルのマネマネ版が氾濫
木村 重夫
脳科学からの裏付けがある学習システムは、漢字・計算スキルだけである
河田 孝文
授業の原則 (第39回)
授業の腕をあげる法則 その1のD
谷 和樹
〜自宅での様子をつかみ、家庭の教育力を推定する〜
授業の力量をみがく (第39回)
「障害者の権利に関する条約」が批准されたが……
大森 修
〜批准されたことを知らない教師が多いのはなぜだ?〜
編集前記
向山 洋一
グラビア
特別支援教育の最先端の情報・実践・最高峰の授業が炸裂! TOSS特別支援教育セミナーIN大阪 2014.2.23 ほか
酒井式2014 (第2回)
「ヤマタノオロチ」の造形について
酒井 臣吾
向山実践にイチャモン?追っかけ?バトル (第2回)
【イチャモン高段者】無理難題の至上命令
松崎 力
【イチャモン有段者】発達障害によるストレート過ぎる理解
根本 直樹
【追っかけ】「春の授業」で生み出された驚愕の事実!
門間 政博
伴先生のコメント
伴 一孝
全国ペーパーチャレラン (第265回)
ルール・応募方法
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
魚へんあみだチャレラン
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
(3月号)ランキング/応募者からの手紙
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
教科指導の基本
国語 (第39回)
「はる」の語源をたどる
松藤 司
算数 (第39回)
分数の「サクランボ」でポイントを押さえる
木村 重夫
理科 (第39回)
向山型観察カードは、実物に触れて、記録文に時間をかけさせる
千葉 雄二
社会 (第39回)
社会科の授業を充実させるヒント2
河田 祥司
体育 (第39回)
K君の縄跳びの回数、〇回から百九回
根本 正雄
音楽 (第39回)
感覚優先で進める、子どもが熱中する授業
関根 朋子
生活指導 (第39回)
向山型おかわりシステム
根本 直樹
道徳 (第39回)
教える内容に優先順位をつける
河田 孝文
英会話 (第39回)
フラッシュカードで日常会話から歌までマスターできる
白鳥 真樹
続・向山洋一を追って (第117回)
〔第79巻〕『向山が主張する総合的学習』
戸塚 雅昭
〜それは、「ボランティア」「コンピュータ」「英会話」〜
向山実践の原理・原則 (第243回)
教室の実態から、驚くべきことが見えてくる
向山 洋一
TOSS保険は教師を助ける (第19回)
懲戒のポイント
松藤 司
議員さんに議会で質問してもらいたいこと (第19回)
作文授業の実施率
松藤 司
特別支援の授業
日本最先端 翔和学園 (第39回)
日記の書き出しの指導
伊藤 寛晃
特別支援の授業
特別支援教育の課題 (第27回)
過剰な姿勢指導が発達障がいのある子どもを追い込む
小嶋 悠紀
特別支援の授業
中学で生まれたドラマ (第39回)
最後まで「全員」を貫く
長谷川 博之
笑顔で教えて笑顔でほめる (第39回)
日々の授業で成功体験をさせる教育技術を身につける
手塚 美和
医療連携での模擬授業 (第39回)
安原ドクターの方針によって、ゲームにはまるADHDの子どもが救われた
小須田 恭子
保護者・教師セミナーで訴えたこと (第39回)
授業参観で保護者に学習のポイントを説明する!
椿原 正和
そうだったのかとわかった授業 (第39回)
趣意説明は生命線である
石坂 陽
社会貢献活動
まちづくり活動展開中 (第39回)
栃木県議会でとりあげられた
山口 浩彦
わが地域のまちづくり活動 (第39回)
廃校になった母校で二分の一成人式を迎える太郎生の子どもたち
小須田 恭子
食育・食卓教育 (第39回)
かつおぶしテキストを使った授業
戸井 和彦
観光立国教育 (第39回)
観光・まちづくりの意義
吉原 尚寛
子どものコミュニケーション能力を育てる郵便教育 (第39回)
地域と学校がつながり子どものコミュニケーション能力を育てる郵便教育
古井 貴子
環境教育最前線 (第39回)
充実したテキストを使って調べ学習をし、学習発表会で展示発表
桜木 泰自
教科書・教具のユースウェア
算数教科書の使い方
個人差を解消する
八和田 清秀
スキルの使い方
「写すのもお勉強」をどの子も実感できるスーパー教材
浦木 秀徳
かるたの使い方
季節に合わせて行うことが可能な五色名句百選かるた
近江 利江
なわとびの使い方
今、子どもたちの憧れの技。二重跳びはスーパーとびなわで成功させる。
根津 盛吾
新卒時代*挫折をのりこえてきた (第39回)
明るいトーンで中高でも授業をするために学ぶ
金子 典子
私はサークルに通い続けて救われた
上田 怜史
学生時代 (第39回)
【TOSS学生の授業修業】学生サークルを立ち上げる
笹野 達哉
【TOSS学生の授業力】TOSS学生が学級参観で選んだNo.1ノート
岩田 史朗
全国サークル案内 (第39回)
6月
久野 歩
Free Way 読者のページ
編集長日記
向山 洋一
TOSS最新講座情報

編集前記

▼全国各地の県議会・市議会で「学力問題」がとりあげられている。

 これまでの日本の教育史にはなかったことだ。

▼もちろん、これまでにも県議会で教育問題がとりあげられたことはある。

 そのほとんどは、中央の教育政策をめぐってであった。

▼最近のは違う。教育現場の子どもをめぐる諸問題について、とりあげられている。

▼算数の教科書をほとんど教えない算数の指導法とか、一時間でたった一問の問題を扱う算数の指導法である。

▼あるいは、国語の文章の正しい読み方、書き方を教えないで、紙芝居を作ったり、ベープサートを作ったりしている国語の指導である。

▼更には、組合と校長会と生協が共同して教材を作り、他の教材はしめ出してしまう実態がある。

▼あるいは、各教材会社のワークテストを切り貼りして、著作権違反のテストを作っている大阪・兵庫などの法律違反行為である。

▼あるいは「どなる」「叱りつける」は発達障害の子には害だけしかなく、反抗挑戦性障害に至らしめてしまうのに、不勉強なヴェテラン教師などが「どなる」「叱る」で、荒れたクラスにしてしまう実態である。教師不適格の実態だ。

▼更には、組合が「担任配置」に集団でおしかけ、校長も組合の言いなりになっている姿である。

▼また、管理職試験がなくて「二人の校長の推薦で登用」などの不公平な人事がまかり通っている実態である。

▼更に、学校予算が、全教員の協議で決められず(予算委員会も開かれず)事務職員などが、実質的に決めている実態である。

▼学校備品の購入、給食費の使い道、修学旅行の業者などとの不適切な関係による不正行為の問題である。

▼教育の場は公平・公正でなければならない。教育の場は、子どもの成長のための教師の努力がなくてはならない。

 議会もその方向に動いている。

(向山 洋一)

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