- 特集 あの子がなぜできるようになったのか
- できない子がなぜできるようになったのか
- 子どもが将来自立できるぎりぎりの学力を保障するのが教師の重い責任である。医学の世界はその条件を明らかにした。
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- 「できるようになる」ことを証明した医学の知見
- 教科書を教える「エラーレスラーニング」の学習
- 出来るようになった100人の子どもの事実が証明する向山型算数の劇的効果
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- 自分で選ばせる「自己選択型」の学習
- 前頭葉には、問題場面を効率よく効果的に解決するため「遂行記憶」「規範性」という機能がある。向山型算数「難問」システムには、この二つを発達させる機能がある。
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- 様々な思考をさせる「拡散型」の学習
- 日本の教育界がなし得なかった「拡散型」の学習。TOSSは「ペーパーチャレラン」「討論の授業」で実現した。
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- 脳の「記憶のしくみ」にぴったり合う向山型指導法
- 向山型の指導法は脳科学の成果で得られた記憶のしくみに合致する。向山型指導法を単にトレースするだけでなく、その奥にある意味までを学ぶ必要がある。
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- 発達障害の子ども達もできるようになった教室の事実
- 発達障害の子ども達
- 脳を「科学して」欲しがっている子どもたち
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- 障害を理解して指導する/一時一事の指導がなぜ重要か
- 努力すればそれなりに成果が挙がるという体験ができる「五色百人一首」
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- 今することをひとつひとつこなしてできるようになっていく
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- 障害を理解して指導する/一般化・概念化が苦手な子にどう指導するか
- 「条件」で教え込む場合もある
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- 大きな枠組みでとらえさせる
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- 障害を理解して指導する/刺激過多の子にどう指導するか
- 情報を調整できるのは教師だけである
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- 触れることがよいとは限らない。時には見えるものをカットする
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- 発達障害をふくめた一斉指導の原則
- 「子どもへの目線」で多動の子どもを集中させる
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- 絶対の原則 全体指導が先、個別指導は後に行う
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- 4年生とは何か。クリティカルエイジで食い止める基礎学力
- 小学四年までの基礎学力が社会生活には必要である
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- A君も取り組んだ! 漢字スキルの漢字習得システム
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- この指導法で、できない子ができるようになる
- 算数/ベーシックな向山型が子どもを救う
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- 国語/イラスト作文スキルを活用する
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- 社会/「ノート見開き2ページまとめ」型を教えるから、型を活用し乗り越えられる
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- 体育/ジャンプのできない子が10p跳んだ!
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- 図工/酒井式は、エラーレス・ラーニングの指導法である
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- できない子ができるようになった教室のドラマ
- 出来ない子が出来るようになる事実が、クラスを変える
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- 1〇〇点の自信が創った桃子ちゃんの笑顔
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- 赤○十個と検定九九の虫になった忠利君
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- 跳び箱指導で逆転現象が起こり、「全員」できることの重みを感じた
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- ミニ特集 暗唱指導の方法(私の実践記)
- 最初の一歩を大切に
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- かるたとフラッシュカードで楽々覚える
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- みおつくし暗唱詩文集を使って暗唱指導をする
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- 朝の会の有効活用
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- 子ども大好き 暗唱指導・暗唱テスト
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- すぐれた教材を使って暗唱指導をする
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- 生徒に「いつの間にか」量をこなさせる
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- 向山語録 (私の心に残るこの文章)
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- 編集前記
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- グラビア
- 文科省後援! 全国7会場「読み聞かせセミナー」 ほか
- 教師人生を歩み始める後輩へ伝えておきたい珠玉のことば
- 先手 後手 徒手
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- 「子どもとのつきあい方」にみるプロ教師の神髄
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- 新任当時の挫折をこうしてのりこえた
- TOSSデーがあったからのりこえられた
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- TOSSの教材・教具を信じて使い続ける
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- 授業の秘訣
- 熱中する授業には原則がある。
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- 「分からない」を前提とせよ
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- 子どもをめぐる環境の変化
- 男の子はなぜ元気がないか
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- TOSS学生サークル前進中
- 現場を前に
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- 「憧れ」を追って学び続ける
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- 自分の夢をTOSSで見つけた
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- ワンポイント 向山実践
- コミュニケーション能力を高める年賀状教育
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- 遠く高く険しい峰「向山学級」を追いかける
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- 続・向山洋一を追って (第55回)
- 〔第43巻〕『向山洋一の授業論・教材論』(上)
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- 向山実践の原理・原則 (第180回)
- プロになるには近道はない。
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- TOSS授業検定
- 目線/目線にこだわると授業が変わる。
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- 言葉を削る/言葉を削ると授業も変わる
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- 発問・指示/明確な発問・指示は、言葉が自然にでるまで練習するしかない
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- 佐藤式工作法
- 限りある材料を最高に生かす
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- 〜色画用紙でつくる顔〜
- 私が助けられた教育技術
- やんちゃな中学生でも「お隣さんと確認」
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- 真理子・あき・朋恵のザ・宿題 (第216回)
- 『チャレラン遊びの大百科』が改訂復刻された。教室の中で、校内で、地域で活用し、遊び文化を興隆させたい。
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- TOSSランド (第166回)
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- 全国ペーパーチャレラン (第202回)
- やじるし計算チャレラン
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- ドラマを創る教師たち
- ドキドキしながらTOSSサークルに入った
- 新卒の私を支えてくれたTOSS
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- このTOSS教材に助けられた
- できた! 逆上がり! くるりんベルトは魔法のベルト
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- 教材には正しい使い方がある
- ゆび書きを徹底させるには、個別指導が大切
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- 観光立国教育
- 観光立国教育推進全国大会5月開催 歴史的大会へご参加ください
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- ディズニーリゾートと自分の町
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- 子どもの体験の層を広げるために教師はカメラを持って町に出よう
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- 五色百人一首で学級づくり
- どの子も勝てるように秘策を伝授する!
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- 名句百選かるた、名文名詩かるたで学級づくり
- 熱中し、自主的に練習して他の人へ教えるまでに成長した
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- チャレランの復活
- チャレランは、教室を劇的に変える
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- チャレラン種目の紹介
- 学級の和が広がる
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- 最先端の教育研究
- 観光立国/「TOSS静岡観光立国教育研究会」で熱く学ぶ
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- 全国ネットワーク一覧表
- 3月・情報教育/TOSSの高度信頼化ネットワーク(SNS)は新たな文化を創造している。
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- 体験的基礎学力向上の決めて(算数)
- 色をぬる作業で体験させる「平行四辺形や三角形の面積」
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- 体験的基礎学力向上の決めて(国語)
- 子どもに表現力をつける暗唱指導(国語)
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- Free Way 読者のページ
- 編集長日記
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- セミナー案内
編集前記
▼「勉強ができない子どもをできるようにさせること」これが、教師の最も大切な仕事だと思っている。
▼それは「患者の生命を救うこと、それが医師の最も大切な仕事である」というのと同じである。
▼「勉強ができなくなる要因」を持っている子が、二十五パーセントぐらいいる。
どの学校のどのクラスにもいる。
発達障害の子と境界知能の子だ。
▼この子たちは「きちんと教育」されれば基礎的学力を身につけ、大人になっても自立していける。
▼この子たちに、我流の授業をすれば、基礎的学力は身につけられず、将来の自立は極めてむずかしい。
非行少年少女になる、多重債務者になる、仕事につけないなどの道を辿る。
▼二十五パーセントの子ども達が、将来自立できるかどうかの責任は、小学校、中学校の教師が負っている。
▼自立していける「基礎学力」とは何かといえば、医学の世界では、「小学校四年生までの、読み・書き・算」をあげている。
「足し算」「ひき算」「かけ算」「割り算」などをすべての子に保障するのは教師の最も重要な仕事である。
▼我流の教え方では、絶対駄目だ。
算数で五点、十点だった子どもを、八十点、九十点とるようにした教師の教えをうけることしか、方法はない。
▼これまでの日本の教育実践、研究の中では、五点、十点だった算数を八十点、九十点にした報告は、一例もなかった。
つまり、日本中のほとんどの教師が、教え子を「苦難の道」へ追いやっていたのである。教師は加害者であった。
▼最近、全国で「クラス平均九十点以上」(できない子の点が上がった結果だ)や、「五点、十点の子が満点をとった」という報告が生れてきた。
しかも、特別の時間をとらないで、授業時間だけで成果をあげている。
▼教え子に責任を持つ教師なら、人の子で師であるならば、子どもが自立していくような技量を身につけるべきである。
教師が変って、授業が変り、子どもが変るのである。
(向山)
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- 明治図書