- 特集 学業不振の子をどうとらえ、指導するか
- 学業不振の子を正しく理解してこそ方針が出せる
- できない子を全く無視する百マス計算。ストップウオッチで子どもの尻を叩いても、できない子はできるようにならない。原理の習得をさせる指導こそ教師の仕事である。
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- 校内研修の報告事例のどこが不備なのか
- 見えない部分を数字で表す必要性
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- 教師が記録すべき行動記録と数字のある調査資料
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- 「学業不振の子」にテーマを限定して研修し、医師のカルテのシステムに学べ!
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- 学習不振児を校内組織として対応するシステムに欠けている
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- 目の前の現象だけをぼんやりと報告するのではなく、具体的に実態を把握できるように方策を立てる。それには、向山氏の学級経営案と調査方法に学べ。
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- 私の訴えに対する校内の反応
- 指導主事に子どもを見てもらってやっと動き出した
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- 「厳しく叱りなさい!」
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- 受け入れる教師と拒絶する教師が真二つに
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- 学業不振の子への校内の対応システムを考える
- 学業不振の原因を探り対応を適切化するシステムを
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- 愚行三点セットで学力がつくというのは、素人の幻想だ。
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- 「自分は勉強ができない」と思っている子をなくすシステム
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- 校長として考える学業不振の子への対策
- 明確な指示・確認・褒めること、そして写させること
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- 組織的な対応の前に、確認しておきたい二つのこと
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- 特別支援教育体制と授業力アップ研修体制を確立する
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- 私はどのように学業不振の子をとらえどう対応したか
- 実態をつかみ、原因を探り、対処する!
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- リコーダーのできない子が赤鉛筆をなぞるだけの授業を「おもしろい」と言った
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- 「情報の蓄積・整理・分析」「システム・授業・包み込み」
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- 教室の障害児を救う向山型指導法&TOSS実践
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- 成功体験を積ませ得意分野を伸張させる
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- 早急に学校での学業不振の原因発見、対応のシステム作りが必要だ
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- ミニ特集 検証 輪郭漢字の効果
- ノーベル賞級の教材の秘訣。第一に「同一面に漢字とイラストを入れる」、第二に「絵ではなく輪郭を使う」。
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- 大学の研究者も認めた輪郭漢字カード
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- 「輪郭漢字」の効果
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- 自信とやる気を与えてくれた「輪郭漢字カード」
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- 「先生、コレ読めるよ!」
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- 指導時間はわずか四分。「輪郭漢字カード」で、漢字と意味が結びついた!
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- 「漢字が星の形に見えるよ」星が浮き出る輪郭漢字
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- イラストでみる「授業の腕を磨く」
- 教えたい内容を一言で言う
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- 授業上達論 追補 (第138回)
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- 編集前記
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- グラビア
- 約10000人の若い教師が参加し、感動した TOSS全都道府県270会場セミナー2003年春 ほか
- これからの授業を創る
- 総合的学習/小学校英語の授業
- お楽しみだけのゲームは排除すべきだ
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- 総合的学習/調べ学習の授業
- インターネット調べ学習以前に百科事典の使い方を指導せよ
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- 総合的学習/食と健康の授業
- おはしの国の人になろう
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- 総合的学習/まちづくりの授業
- 「TOSSまちづくり教育サイト」開設!
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- 医師からの提言
- 教育技術を評価する(その4)
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- 子どもの実像 (第16回)
- 尊敬する人はスポーツ選手と芸能人
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- 授業の始まり3分間
- 即、授業に突入するだけではだめだ 確認と詰め、そして全員を授業に巻き込むことこそ
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- 授業のドラマ12ケ月
- 第一回漢字テスト平均97点!宿題なしで保証する向山型漢字指導法四月の極意
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- 赤鉛筆が折れた女の子の涙
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- 向山型算数で平均90点突破 (第4回)
- できない子は勉強ができないのではない。作業指示による行動ができないのだ。
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- 向山洋一を追って (第64回)
- 〔第21巻〕『四年理科「乾電池と豆電球」全授業記録』(3)
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- 向山実践の原理・原則 (第112回)
- 勉強ができない子が悲鳴をあげている百マス計算。予備調査、教師百名。全員が「百マス計算ではできない子はできないままだった」と証言した。
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- 我が校 基礎学力への挑戦
- 一切の「見栄」「形式」を排す
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- 評価基準づくり
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- 「基礎学力指導マニュアル」を作り、指導法の向上を図る。
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- 佐藤式工作法 (第8回)
- 成功体験を支える条件設定の鍵は何か
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- TOSSインターネットML (第28回)
- TOSS栃木ML
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- TOSS富山ML
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- 真理子のザ・宿題 (第148回)
- 入学式・式後の指導
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- TOSSインターネットランド (第100回)
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- 全国ペーパーチャレラン (第136回)
- ピラミッドチャレラン
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- ドラマを創る教師たち
- ライブで学んだこと
- ライブで体験したから分かる『向山型理科』指導の凄さ!
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- TOSSノートで子どもが変わった
- とってもおりこうになる すてきな字になるスーパーミラクルノート
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- 教材は正しいユースウェアで効果が上がる
- 練習ページの進め方となぞり書きの徹底で平均点アップ
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- 熱中する理科授業
- 春の野草観察に熱中させる
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- モノにこだわる@
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- 「植物探し」に熱中
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- 五色百人一首で学級づくり
- やんちゃ君が、クラスチャンピョンに輝いた!
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- 若く名もなくこの地に教師として生きて
- 生徒の小さな成長に気づく教師でいたい
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- サークルに参加して得たもの
- 同志であり、好敵手である仲間とともに
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- TOSS中学高校、TOSSとの出会い
- サークルと出会い、自分が変わった
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- 全国ネットワーク活動中
- TOSS高校・専門学校ネットサークル
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- 中央事務局日誌
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- 関西中央事務局日誌
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- インターネット活用の授業参観
- 発電の授業と実生活をインターネットで結びつける
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- 私のTOSSランド活用方法
- どんな教科もTOSSランドで準備する
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- Free Way 読者のページ
- 編集長日記
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編集前記
▼全国二百七十会場で開かれたTOSSデーは、奇蹟的な大成功のうちに終了した。
参加者は、およそ一万名である。
青年教師が大半であり、TOSS初体験の人が半数以上であった。
▼各会場でのアンケートは、回収率九十パーセント。うち九十九パーセントの人が、感激や驚きや感謝の言葉を連ねていた。
「こんなセミナーを望んでいたのです」「初任研より百倍も千倍も役立ちます」「すぐに教室でやってみたいものばかりでした」という声が並んでいた。
▼「百マス計算」についても一部で話題にのぼったが、「百マス計算は害の方が大きい」という否定的意見がほとんどだった。
「できない子が、タイムで追われ苦しんでいる」「できない子がつっぷしてしまう」という意見が共通していた。
▼「百マス計算はできない子、障害のある子に害の方が大きい」という声は全国各地で共通して出されている。
「できない子ができるようにならない」という意見も共通している。
テレビ報道によれば「基礎学力」がつくはずなのだが、そんな実例は一つもない。
どこかの「研究報告」に、成功例がのっていたら、ぜひお知らせいただきたい。
現在あるのは「陰山氏の著者の意見」と「テレビ報道」だけなのだ。
「学会」「研究紀要」「雑誌論文」で検証されたものは一つもない。マスコミと陰山氏の宣伝活動がすべてと言ってもよい状況である。驚くべきことにテレビコマーシャルも始まった。いかなる神経なのか。
教育学は、教育学会は、教育界は、なめられているのである。
▼「百マス計算」は、もともと「落ちこぼれの子」を、救いたいという願いから出発したはずだ。その願いは、私たちと共通だ。
しかし、現在の陰山実践は「落ちこぼれを救う」どころか「できない子を痛めつけ」「障害を持った子をスポイルする」指導になっている。
陰山氏の実践報告には「学業不振の子」「障害を持った子」への配慮がほとんどない。具体的指導例もない。
▼TOSSには、テストで五点、十点だった子が満点になった実例が山のようにある。
本特集もTOSSの努力の事例である。
(向山)
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- 明治図書