『教室ツーウェイ 2003年8月号 ＴＯＳＳ酒井式描画法２１世紀への進化』の詳細情報

▼すぐれた指導法と高い志、若い教師を魅了して止まないその人格、ぜひとも酒井式のセミナーでライブ体験をしていただきたい。酒井式は中国、アラブでも通じた。

▼本号では、進化を続ける酒井式が、ＴＯＳＳの中で、大きく劇的に前進している実践を取り上げた。進化する酒井式である。

「青春とは年齢を言うのではなく精神のありようを言う。常に志を高く持ち、挑戦し続ける限り、いつまでも老いない」

　酒井先生も酒井式も青春まっさかりである。若い教師の目標にしてほしい。

▼ＴＯＳＳになって、日本の教育界は、二人の大型実践家を誕生させた。

　大森修、吉永順一の両校長である。

▼両校長の学校ぐるみの実践は、斎藤喜博以来、四十年の歳月を経て、日本の教育界が生み出した高いレベルである。

▼熊本県海浦小学校と新潟県結小学校。

　両校の「学校の基本方針」「具体方針」は、これまでの日本にはなかった水準の高い、しっかりとしたシステムを教えてくれる。参観できた人は幸運だ。

▼研究の方法も、教師の実力をつける研究方法も、基礎学力を保障するシステムも、すべて、これまでの日本にはなかった「発明」である。巨大な問題提起である。

▼その方針、方法は、二十年間の「法則化運動、ＴＯＳＳの研究」を全面的にとり入れたものである。学ぶところ大だ。公開発表には、全国から人が集まり、公開研究会はすぐに満席になる。結小公開は十一月。

▼この両校の経営方針、実践記録は「調布大塚小教育課程」と共に、若い教師が、教師をやめるまで手許におくべき指針である。いずれ、さまざまな方法で紹介していきたいと思う。

▼夏のセミナー六月中旬満席。算数、国語も満席。ＴＯＳＳの輪は広がっている。

（向山）