教室ツーウェイ 2002年10月号
発展的学習をシステム化する

T256

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教室ツーウェイ 2002年10月号発展的学習をシステム化する

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2002年9月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 発展的学習をシステム化する
発展的学習をシステム化する
発展的学習、向山洋一35年前の実践
向山 洋一
発展的学習がどこで、どのような形で生まれるのか
子どもが「教師の文章」を批判する
伴 一孝
言語技術の習得を中核に据えて
内村 博幸
TOSSは、『難問一問選択システム』全六巻・『教科書プラスワン』全六巻といった新教材を開発し、発展的な学習システムをリードする
木村 重夫
「ちょっとだけ」理論で、発展学習はばっちり!
木村 孝康
時間は必ず余る。最初から指導計画に位置付けておくべきだ。そして、TOSSランドを大いに活用しよう。
戸井 和彦
ノートにまとめるという基礎学力の上に
善能寺 正美
社会科における発展学習とは?
岩切 洋一
「分厚い内容構成・緻密な組み立て」向山氏の授業は発展的学習そのものである
谷 和樹
総合的な学習であっても、子供は情報ある一斉授業に満足する
大場 寿子
価値ある学習技能を習得する総合の授業
鈴木 康一
発展的教材の開発
国語発展的教材例*国語科の発展教材は、「考え抜かせる」ものでなければならない!
椿原 正和
算数発展的教材としての良問例*「難問一問選択システム」までのスモールステップ
村田 斎
理科発展的教材例*「調べること」と「行うこと」
新牧 賢三郎
社会科発展的教材例*エネルギー問題を取り上げよう
吉田 高志
発展的学習としてのザ・宿題作りのノウハウ
型はおおよそ16種類
遠藤 真理子
私の発展的学習
5年理科「人の誕生」で、子ども手づくりの問題集六二問に挑戦させる
小林 幸雄
算数の発展的な学習は「難問良問選択システム」で決まり!
星野 裕二
正方形はいくつありますか。
菅原 光敏
発展的学習を仕組むには内部情報の構築の方法がキーになる
畑屋 好之
プロの書き出しを分析する
猿渡 功
難問・工夫・選択を子どもは喜ぶ
桜木 泰自
「一」は手ごわい漢字
岡 惠子
ミニ特集 五色百人一首各県大会準備
学級づくりの中心に五色百人一首
向山 洋一
「広告集め」から学ぶもの
関根 明子
京都府大会準備
堀川 文範
ますます盛況広島県大会
迫田 一弘
五色百人一首大会で一番大切なこと
寺田 真紀子
第二回五色百人一首長崎県大会は、長崎大学キャンパス内です!
吉武 徹也
第一回五色百人一首札幌大会
太田 恵子
イラストでみる「新教育課程」
教え方のポイントをふまえる
前田 康裕
授業上達論 追補 (第129回)
向山 洋一
編集前記
向山 洋一
グラビア
できなかった子の事実を大切にする 向山型国語in福岡 ほか
これからの授業を創る
総合的学習/小学校英語の授業
五点セット&インターネット個人学習で英会話授業を組み立てる!
澤田 好男
総合的学習/エネルギーの授業
エネルギーの導入はインターネットを使った授業で!
西岡 美香
総合的学習/食と健康の授業
体にいい食事とは?
波戸内 勝彦
総合的学習/まちづくりの授業
阿蘇学の「まちづくり」
東 光弘
医師からの提言・知能検査から指導へ
教育のアカウンタビリティと知能検査
横山 浩之
子どもの実像 (第7回)
小1で三割が「落ちこぼれ」ている
明石 要一
習熟度、少人数学級奮戦記
コンピュータリテラシーを少人数で指導する
八和田 清秀
教師1年目の仕事術
授業/教材研究「一冊にまとめる」
師尾 喜代子
学級経営/誰がやったかわからないで問題がなくなるのがいい
石川 裕美
向山型算数指導法で何が変わったか (第31回)
子どもの事実とライブが教師修業の基礎基本だ!
山口 浩彦
向山洋一を追って (第55回)
〔第20巻〕『完全原本・幻の「学級通信アチャラ」』(2)
戸塚 雅昭
向山実践の原理・原則 (第103回)
いかなる授業もリズムよくテンポよく
向山 洋一
向山が選んだ三人の社会科授業研究バトル
警察官と道路標識を比較させる
吉田 高志
向山実践を分析する。(1)
谷 和樹
〜新卒時代からぶれない向山実践の厚み〜
原子爆弾の投下責任をアメリカに問う授業の教材研究
佐藤 琢朗
酒井式ホット情報 (第4回)
21世紀型授業造形のエキスを教える
酒井 臣吾
TOSSインターネットML (第19回)
初心者であることを自負しつつ「体育初心者ML」
八和田 清秀
真理子のザ・宿題 (第139回)
どの学年でも大人気のザ・宿題
遠藤 真理子
TOSSインターネットランド (第91回)
谷 和樹
全国ペーパーチャレラン (第127回)
県名作りチャレラン
伊藤 亮介
ドラマを創る教師たち
私の教師日記
信州大学学生サークルとの交流
根本 正雄
ライブで学んだこと
教師としての生き方を学ぶ
樋口 正和
授業のシステムにめざめたとき
授業のシステムに目覚めた時私の教師修業がスタートした
吉元 輝幸
漢字の学習構造
「蜘蛛の糸」の暗唱指導で、一年生がパロディを作る
森川 敦子
「直写指導」(その一)
神谷 祐子
『日本の漢字がおもしろい』(製作・読売新聞)を使って知的な授業を組み立てる。
赤木 雅美
五色百人一首で学級づくり
一人の子を変えた五色百人一首
迫田 一弘
若く名もなくこの地に教師として生きて
十年目のスタートライン
金丸 弥生
サークルに参加して得たもの
斬られることが好きになる!
西尾 豊
法則化中学・法則化高校の授業
説明をしない漢文の授業
尾形 江奈
全国ネットワーク活動中
『漢字文化トークライン』発刊!
岩田 一博
中央事務局日誌
日本教育技術学会東京大会企画
新牧 賢三郎
インターネット活用の授業参観
スーパーHP「人の誕生」
大野木 一雄
インターネットを使った授業研究
ろう学校でTOSSランドを活用する
末廣 真弓
Free Way 読者のページ
編集長日記
向山 洋一
TOSSニュース

編集前記

▼夏の間、全国各地をまわった。教育研究所、教育研究会も三ヶ所訪れた。どこも、三、四百人の超満員。「始まって以来の記録です」と所長さん、会長さんに言われた。

▼三十歳前後の若々しい先生が多い。きちんとネクタイを締めている教師が大半だ。

 ジャージ姿は、ダサイ教師の象徴、喜博、有田、酒井、野口、昔から授業の名人は例外なく、おしゃれだった。

 社会人として常識的なファッションができない教師の授業は、ひどいに決っている。

 民教連は、ほとんど授業が下手だった。

▼どこへ行っても、算数の問題解決学習のひどさが話題になった。

 一部指導主事、一部校長が、問題解決学習を押しつけていると聞いた。

(指導方法までの強要は、学校教育法違反ではないかと私は思っている。もちろん、教務主任、研究主任、学年主任に指導方法を押しつける権限はない)

▼「私は問題解決学習研究校の研究主任をしていましたが、問題解決学習を止めさせました」「私の場合は、研究主任を辞めました」「うちの校長は、問題解決学習をしなくていいときっぱりと言いました」

 後から後から、算数の問題解決学習から救われたという声が続いた。

▼教育は、結局「子どもの事実」がすべてなのである。

「できない子が、できるようになった」

「五点、十点の子が九十点、百点をとった」

「親に感謝された」

「算数が好きになった、と子どもが言ってきた」

 こういう事実が、すべてなのである。

 どれだけ、きれいなことばを使ってもくつがえすことはできない。

▼教師になった人は、お金もうけにあまり関心がない。「子どもの可能性を伸ばしたい」と思って教師になった人がほとんどだ。

 だから「子どもの事実」の前には、それまでの「なりゆき」を「すべてくつがえして」も本当の道を選ぶのである。

▼基礎学力の充実とともに、力ある子の更なるステップが、いずれテーマになる。

 発展的学習である。

 今からあれこれ考え、準備していくことも教師の大切な仕事である。

(向山)

字の学習構造 森川敦子/神谷祐子/赤木雅美

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