楽しい算数の授業 2008年9月号
「話し合う力」を育てる算数授業

S289

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楽しい算数の授業 2008年9月号「話し合う力」を育てる算数授業

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ジャンル:
算数・数学
刊行:
2008年8月4日
対象:
小学校
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「話し合う力」を育てる算数授業
総論
子どもからでてくるキーワードに着目して「話し合う力」を育てよう
志水 廣
授業力アップと教師のコミュニケーション力
津田 健造
集団思考を支える「話し合う力」の指導
大谷 一義
学年別実践事例
1年/「話し合う力」を育てるためには
宍戸 与一
2年/児童の意見と意見をつなぐ教師の問いかけ
吉田 真由美
3年/「わり算」既習のかけ算の考えを使って練り上げる
竹内 真紹
4年/話し合いの視点を示す発問を
常本 知恵子
5年/円周と直径の関係を話し合い,探求する姿を求めて
白石 雅子
6年/話し合いを深める発問の価値
境 勝徳
算数Short story (第78回)
九月に九九を考える
鈴木 将史
自著を語る
『学校運営・学級経営のチェックポイント55−学級担任の24時間』
釼持 勉
授業力アップ! 今月の授業と発問
【1年】どっちがながいかな
中村 佳乃
〜ながさくらべ〜
【2年】○の図をつかってなんばん目か見つけよう
小島 久美子
〜なんばん目〜
【3年】グループ作りでわり算を考えよう
足立 絹子
〜あまりのあるわり算〜
【4年】何倍になるかを考えてとこう
稲川 美江
〜何倍になるのかな〜
【5年】小数でわるわり算の余りの求め方を考えよう
北川 尚
〜小数÷小数〜
【6年】変わり方のきまりをみつけて解こう
野尻 幸志
〜変わり方のきまりをみつけて〜
算数が好きになる問題
1年/りんごはいくつ つかうかな
鈴木 純
2年/形 はっ見!
永野 由美子
3年/どんな形になるかな
佐藤 潔人
4年/二等辺三角形をつくろう
土居 美保
5年/奇数+奇数+奇数+奇数
時川 郁夫
6年/宝のありかを探せ!
北岡 愛
算数授業奮闘記 (第77回)
子どもが「たのしい」と言う授業づくり
宮本 恵美子
算数教育ホットニュース (第78回)
新たな授業実践へのスタート
金本 良通
学力テスト予想問題にチャレンジ! (第6回)
図形を日常に見出す
井上 大祐
新教育課程で算数科はどう変わるのか (第18回)
算数の新学習指導要領
長崎 栄三
〜第2学年の概要〜
算数好きの子どもを育てる授業の改善 (第6回)
「当たり前!」と思っている算数授業像は当たり前か?D
山本 良和
〜筆算指導をすればするほど計算力は弱くなる!?〜
数学的理解研究を生かした算数教育 (第6回)
数学的理解の2軸過程モデルに基づく算数科授業構成の原理と方法
小山 正孝
指導と評価と支援の一体化 (第6回)
座席表とチェックリストの活用
菅野 宏隆
人間愛に基づく算数の指導と評価 (第12回)
指導の準備が丁寧で子どもへの思いやりが足りない例
片桐 重男
編集後記
志水 廣
今月の楽しい問題 チャレンジコーナー
階段の上り方は何通りありますか
東原 正ニ郎

編集後記

 今月号では,特に「表現力」について注目し,考えたこと,判断したことを,授業の中で,お互いに「話し合う」コミュニケーション力について取り上げることにした。この場合,授業を構成するのは,教師と子どもたちである。よって,教師と子ども,子どもと子どもとの関係性において「話し合う」ことが求められる。コミュニケーションというと子ども同士だけを想起しやすいのであるが,教師も授業の中で共に考え,判断しているととらえることができる。

 では,なぜ,「話し合う」必要があるのだろうか。また,何をどのように「話し合えば」よいのだろうか。現場を訪問すると,子どもの発表の場面では,単に,式や答えのみの発表で終わっている授業をみることがある。これでは,単なる発表であって,話し合うということになっていない。そこで,算数の内容では,どんなことを話し合えばよいのか,また,その内容をどのように教師,子どもたちに対して話し合わせればよいのかについて,総論と実践事例を提供していただいた。

 津田氏には,足場理論に基づいた話し合う場と内容を提供していただいた。大谷氏には,子どもの考えを読みとる力,子どもの表現を関連させる力について提起いただいた。志水も久しぶりに投稿した。教科書に出てくる場面での話し合う力について述べた。お読みいただければ幸いである。今回の特集号によって,算数の授業で話し合う力が育つことを願っている。


(志水 廣)

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