- 特集 子どもが自分の学力アップに気づく10月のワーク
- 巻頭論文
- 「自己評価力」をつけるのがねらい
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- 子どもが自分の国語力アップに気づく10月のワーク
- 1年/物語文を想像豊かに楽しく読むには
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- 2年/「コトバのつめあわせ」で語彙力アップ
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- 3年/「創造力」を発揮させる=4コマ漫画に挑戦!=
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- 4年/同じ仲間の漢字クイズ
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- 5年/ステップをふんで,作文を書こう!
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- 6年/「漢字ワーク」で学力アップに気づこう!
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- 子どもが自分の算数力アップに気づく10月のワーク
- 1年/くりあがりのたし算はさくらんぼ計算で
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- 2年/主人公を見つけて
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- 3年/誰もができるしかけたっぷりワーク
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- 4年/陣取りゲームから面積の学習
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- 5年/教科書上巻のおさらいをしよう
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- 6年/複雑な立体の体積もら〜くらく
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- 子どもが自分の社会の学力アップに気づく10月のワーク
- 5年/セットにすることで、関係が見えてくる
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- 6年/笑って楽しみ「歴史の力」パワーアップ
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- 子どもが自分の理科の学力アップに気づく10月のワーク
- 5年/実験の結果を川の実際に関係づけて
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- 6年/学習のまとめとリンクする学習ワーク
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- 中学生が自分の学力アップに気づく10月のワーク
- 国語/視写の上達を確かめるワーク
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- 社会・歴史/「明治維新」がわかった!というワーク
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- 子どもがサプライズを感じる「物・資料」
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- 有田編集長のメッセージ
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- 面白い本みつけた
- 『授業を楽しくするユーモア事典』(有田和正著)
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- 〜この本一読でネアカ人間になれる〜
- 『両さんと歩く下町』(秋本治著)
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- 〜東京下町を両さんと一緒にめぐってみましょう〜
- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 社会科/地域と日本をつなげる歴史学習
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- 算数科/数直線図で問題を解決しよう
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- 日本国憲法の授業化の工夫 (第19回)
- 「これからの憲法学習」を目指して
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- 教材・授業開発研究所・空知支部による教材開発 (第7回)
- 「小さな駒」から「大きな世界」が見える
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- 「○○」を算数する (第7回)
- 「一人何kg?何個入り?」を算数する
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- 自然観察のさせ方基礎・基本 (第7回)
- 理由や原因を考えてみよう
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- 琉球の風《総合・修学旅行の手引き》 (第22回)
- ゴーヤーとナーベーラー
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 硬派・道徳教育の実践 (第7回)
- 「孝」の本質と教材開発
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- 〜「恩」の教育,「恩」の指導(そのC)〜
- 授業の腕をあげる教材開発 (第7回)
- 大阪の街の特徴を調べる(7)
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- 〜大阪といえば「たこやき」「お好みやき」〜
- 編集後記
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- 教科・総合の目に見える教材開発 (第7回)
- 『鎌倉の大仏』を教材化する
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有田編集長のメッセージ
教材・授業開発研究所編集
子どもが自分の成長に気づくことは容易なことではありません。教師の周到なおぜんだてがあり,配慮があって,ようやく気づくのです。
その時の喜びようは大変なものです。
たとえば,水泳で10mくらいしか泳げなかった子どもが,教師が「息つぎ」のしかたをしっかり指導したところ,25m泳げたのです。この時の子どものうれしそうな顔,態度は,未だに覚えています。
わたしが教えたのは,泳ぎ方ではなく,「息つぎのしかた」です。これが,彼のウイークポイントで,25m泳げないことを見つけたからです。
ほんのちょっとしたコツを指導するだけで,子どもが「学力アップ」に気づくことはよくあります。そのことを「ワークをさせることで気づくようにできないか」と考えたのです。
あれ? こんなむずかしい問題,どうしてできたんだろう。
というように,自然のうちに気づくようにしたいのです。
わたしのような年でも,「できなかったことが,できたとき」の喜びは,子どもなみです。
地図指導などでも,ちょっとしたコツを指導すると,どんどん地名が調べられるようになり,熱中して調べることをやめないことがあります。
新しいことができるようになる,わからなかったことがわかるようになる,話せなかったことが話せるようになる,覚えられなかったことが覚えられるようになる……等々,いずれも子どもの喜びはひとしおです。
一度で勉強が好きになります。好きだと言うようになります。
1年生は1年生なりに,6年生は6年生なりに,わかる喜び,できる喜びを味わわせたいのです。
「やった! できたぞ!」と,大声をあげるような場面をつくり出したいのです。そうすれば子どもは変わります。こんな10月のワークを提案したいのです。
(有田)
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- 明治図書