教材開発 2003年5月号
「子どもの勉強観」を変えるとっておきのネタ

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教材開発 2003年5月号「子どもの勉強観」を変えるとっておきのネタ

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2003年4月
対象:
小学校
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「子どもの勉強観」を変えるとっておきのネタ
巻頭論文
とっておきのネタで「勉強の面白さを体験させる」こと
有田 和正
わたしの勉強観を変えた授業のネタ
児童の笑顔のため先達に学べ
小野 元嗣
材料からつくるこだわり「果実炭」の魅力
中村 元信
パイナップルが勉強観を変えた
中田 寿幸
地域教材で意見を伝え合おう
藤野 弘子
身近なところから学ぶ!
西本 由美子
ナウマン象、捕獲大作戦
白川 けいこ
勉強観を変えた教材と発問の精選
一場 郁夫
1時間で、子どもが変わった
今泉 幸子
「子どもの勉強観」を変えるとっておきのネタ
国語・低学年/遊びの中からことばを広げよう!
吉見 祐悦
国語・中学年/写真を活用した、論理的で個性的な「説明・報告」学習
山田 繁則
国語・高学年/漢字文化を知ると楽しくなる
川口 達実
社会・中学年/見えないものを見ようとする努力
恒川 徹
社会・高学年/百聞は一見に如かず―模擬議会
岡田 久史
算数・低学年/教師がまちがってみせて、対決する
鈴木 真弓
算数・中学年/百ます計算で子どもが変わる
吉田 博実
算数・高学年/「式」っておもしろい
段原 修司
理科・中学年/我を忘れて実験や調べ物に夢中になる理科ネタ3連発!
福嶋 顕勝
理科・高学年/子どもの内発的学習意欲を引き出すダイナミックな活動に取り組ませよう
堀井 孝彦
わたしが育てた勉強観のステキな子
勉強するなら自由に発想しよう
西川 英臣
子どもの勉強観は教師の勉強観である
駒井 康弘
小手先の技術や話術だけでは育たない
大浜 覚
事実を大切に確かに学ぶ子を―4年生社会科「交通事故をふせぐ」
白崎 正
「先生のおかげで、僕の生きる道が探せました。」
柳田 健一
勉強嫌いを克服させるネタ
誰でもできるプリントをめざす
阿左美 宏明
本物はどれ?
伊藤 哲朗
勉強嫌いを克服させる4つの条件
榊原 政文
強力なアイテム「酒井式」
大谷 和明
高いハードルを乗り越えたときの喜びを味わわせる
田村 健志
勉強好きと勉強嫌いの子―ここが違う
「分かる」「分からない」これが好き嫌いの鍵
塚本 英樹
できる(わかる)事実の創造
横内 正人
それは、自分に対する有能感
前川 善治
ころころ変わる一年生!
永谷 浩子
勉強好きの子を育てる教師はここが違う
単元の価値を追究し、児童の成長を見極める
森 秀樹
子どもに達成感を味わわせる
平山 喜義
「楽しさ」「面白さ」を教え、味わわせる
黒須 親章
勉強好きの子を育てる教師は仕掛が違う
堀 利彦
勉強好きな子を育てる3つの条件
有内 文香
ファインダーがとらえた子どもが心を動かす物・資料・板書
「あれっ?」が出発点
木色 泰樹
有田編集長のメッセージ
有田 和正
授業にすぐ使えるクイズ
【社会】(中学年)水道クイズ
瀧本 乘俊
面白い本みつけた
『ちょっと昔の道具たち』
竹岡 正和
『常識の世界地図』
河原 和之
基礎学力をつける授業のネタ (第2回)
国語/「国語辞典」を使いこなす
山田 一
社会/課題発見力:スイカ栽培の着果棒
村上 浩一
算数/カードゲームで休み時間も倍数・約数遊び
田中 博史
理科/タンポポを使って植物の学習をしよう
竹内 健
現場実践をどう理論化するか (第2回)
学習指導要領の『常識』を疑うこと(1)
深谷 圭助
子どもの心を明るくするユーモア小話
笑っちゃダメ
大槻 貴
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
図工科/応用できる!!一版多色刷り「太鼓をたたく自分」
上木 信弘有田 和正
社会科/地名から先住民の住んでいた地域を考える
間嶋 勉有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第26回)
番外稿 授業と教材研究の原点の確認
野口 芳宏
社会科/これだけは教えたい基礎的用語の指導 (第2回)
6年生に指導したい基礎的用語
有田 和正
編集後記
有田 和正
教科・総合の教材開発 (第2回)
英会話の授業/モノを集めて「5分のパーツ」づくり
山川 直樹

有田編集長のメッセージ

 勉強とは、苦しくて、面白くないもの


という「勉強観」をもっている子どもが多いようです。休み時間は、元気はつらつなのに、授業の始まりのチャイムがなると、元気がなくなり、重い足どりで教室へ行くのです。

 ある教師が、この様子を見て言いました。「まるで、牢獄にでも行くような足どりですね」と。

 このことばを聞いて、「これではいけない」と考え、本特集を組むことにしました。


 勉強というのは、面白いものなのだ。

 贅沢な遊びなのだ!


という勉強観をもつようにしたいと願ったのです。

 わたしが担任しているとき、

「勉強って、本当に面白いですね。今まで見えなかったことが見えるようになったり、新しいことを知ったりして、世界が広くなったような気がします」

と書いた六年生の子どもがいました。

 六年生になって、ようやく勉強の面白さに目ざめたのです。

 勉強の面白さに目ざめたのは、歴史学習でした。目ざめさせるネタがあったのです。それは、時代順に歴史学習をしないことでした。

 それに、「朝廷のほかに、昼廷・夕廷・晩廷があるのか」という質問をした子がいて、わたしがわからなかったのが面白かった、というのです。つまり、先生でもわからないことがあることがわかり、だから勉強が必要なのだと気づいたというのです。

 子どもの勉強観をひっくり返し、「勉強ほど面白いものはない」というネタを提示しましたので、ぜひ使ってみてほしいのです。

 ネタだけでなく、ステキな勉強観をもっている子どもの例や、勉強嫌いを克服するネタや方法も追究してみました。

 結局、教師が、どんなネタを使い、どんな指導をするかにかかってきます。このことについても追究してみました。

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