教材開発 2002年10月号
教材研究・教材開発の技術強化法

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教材開発 2002年10月号教材研究・教材開発の技術強化法

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2002年9月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 教材研究・教材開発の技術強化法
巻頭論文
教師は教える内容のプロになろう!
有田 和正
わたしの教材研究・教材開発法
新しい発見で教材開発を楽しむ
松尾 和俊
教材研究はおもしろいと感じることを!
村山 由久
3つのワーク
細村 一彦
ハテナを持った時が教材研究を行う時
木色 泰樹
とにかく丹念に活字を読み、時には音読。そして、授業ノートを作り、自分の解を持つ。
近藤 滋子
宝の山が埋もれていませんか
西川 英臣
漢字文化は、多様な視点で
南野 勇
ゲームで身につけるパスの技能
堀 健一
基礎・基本をみつけだす教材研究・教材開発法
国語
「の」の追究から見えてくる
山田 一
単元計画に従って教師自身が極める
横田 経一郎
社会
子どもの考えをゆさぶる事実見つけから
日隈 彰
自分の目と足を使って
田中 力
算数
「基本型」を見抜いて実力をつける
池田 直子
三角形でない形と比べさせて、三角形の定義を詰める
熊谷 直樹
理科
ティーバッグの「もやもや」から始めよう!
阿部 桂介
教材研究は、「科学手品」と「ものづくり」で
小野 敦司
教科書研究のノウハウ
国語
金子みすゞの感性を子どもたちに
岩ア 剛
社会
教科書の資料を見る力を高める
橋 英樹
算数
ポイントを見抜く五つの原則
楠 康司
理科
教材の料理の仕方は教師の願いで決めよ
太田 昭夫
教科書を補う発展教材の開発法
国語
聞く力を育てる発展教材
伊藤 哲郎
“歳時記”の利用で俳句の授業に深まりを
桑内 寿則
社会
牡蠣の養殖と植林の関係は……
戸田 正敏
教科書から社会的事象の関連性をつかむ
鈴木 茂
算数
学習ウイルを引き出すインタレスティングな教材の開発
島原 洋
発展教材は前教科書との比較から
寺岡 利治
理科
カボチャ開発の旅
伊藤 誠一
台風の発展的学習
松本 明
地域の観察力(教材開発)強化法
地域の「はてな?」発見法
「何か不思議なことはないか?」という目で見る
有田 和正
学校行事の「みどりの学校」で発見力を養う
杉浦 美智子
鳥の目で地域を見るコツ
形と集まりと色の違いから地域を調べる
西村 勝
模造紙16枚のドッキング地図
松下 準市
小さくなった目で見てみよう
赤ちゃんのおもちゃのそばにトイレがあったよ
北岡 骰s
虫の目で田んぼをよく見よう
杉本 恵子
嗅覚で地域を見るコツ
自然を生かした教材を見つけよう
蓮見 優子
香りが思い出を蘇らせる
猿渡 功
聴覚で地域を見るコツ
耳を澄ますと、見えてくる地域の伝統と自然
加藤 成二
カードで音コレクション
名古屋 学
味覚で地域を見るコツ
食べることで地域を見る
南 惠介
駅弁を味わい、地域を味わう
松石 麻紀子
子どもの目で教材をとらえる法
ワークづくり
長廻 修
「やりたくない」の中に教財を見つける
米田 一毅
教材開発の面白さ
専門家はネタの宝庫
村上 幸宏
教師が楽しめる教材開発を
慶田盛 元
有田編集長のメッセージ
有田 和正
子どもに働きかける教室・学校環境(写真と解説)
学びが生きるゆめのさと教育
坂口 利一
サークルの教材開発 (第13回)
兵庫県・TOSS淡路キツツキ/クラス平均四〇個の習得率を実現!「チャレンジ都道府県」
立石 佳史
サークルの教材開発 (第14回)
山口県・法則化周南教育サークル/活動しながら発見し、理解を深めていく教材開発
瀧本 乘俊
面白い本みつけた
『小学校授業クリニック 生活科1・2年』
有田 和正
『水は答えを知っている』
原田 建一
子どもの心を明るくするユーモア小話
事実は小説よりも笑なり
原口 雄一
総合的学習・課題づくりの手順 (第7回)
教師の問いかけで「はてな?」を掘り起こす
有田 和正
クイズで学ぶ基礎・基本 (第7回)
国語*質問ごっこ/基礎・基本に培う「ことば表現遊び」の授業づくり
桂 聖
社会/昔の道具クイズ
高口 典門
算数/十進位取り記数法で仕組みの理解を深める
細水 保宏
理科/天体クイズで授業を盛り上げる
岡田 篤
保健室から見た教師と子どもの健康 (第7回)
先生も視力検査を
尾花 美恵子
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
社会科/オホーツク海沿岸にひっそりと身を隠す「トーチカ」群
西村 一夫有田 和正
社会科/「これを授業したい!」と思えるネタとの出会いがスタート
浅川 清有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第19回)
道徳「愚者と賢者の分かれ道」(下)
野口 芳宏
〜授業の実際〜
社会科・基礎・基本用語の指導 (第7回)
5年生で指導したい基礎的用語1
有田 和正
編集後記
有田 和正
基礎教科の教材開発 (第7回)
体感!実感!ものづくり
廣重 邦彦

有田編集長のメッセージ

 授業を見せていただいて感ずることは、「教材研究が弱い」ということです。ほんの少し工夫すれば、ぐっと面白くなり、子どもの心をとらえることができるのに、手をこまねいている、という感じです。

 「ほんの少しの工夫」ができないのは、教材研究や教材開発の技術を身につけていないからです。

 「教科書を」教えるにも、教科書をよく研究し、内容を自分のものにして授業に臨めば、子どもへの対応のしかたはまったく違ったものになります。

 この前参観した理科の授業では、教科書を机の中に入れさせ、「見てはいけません」といって、教科書通りの実験をしているのです。

 理由は、子どもが結論・結果を教科書で見て、実験にならないからというのです。

 では、何のために理科の教科書を使うのでしょうか。「結論を教えるため」だけでしょうか。

 教師に、教材についての多様な知識があれば、教科書に書いていることでもゆさぶることができます。その理由を問い、考えたり、調べたりさせることができます。

 このあたりのノウハウを本号で追究してみました。

 十月は、研究会・研究授業のシーズンでもあります。本号の内容を参考にして、


 ちょっと教材研究しただけで、こんなに面白い授業ができるの!


とびっくりさせるような授業をしてほしいのです。

 例えば、「円の中心を通って折れ曲がった直線も直径だよ」とゆさぶったところ、三年生の子どもが一週間も追究し、驚きました。

 社会科では、地域観察によって面白い教材の開発ができます。地域観察の上達方法を明かにしたいと考えました。

 教材研究も広い意味では教材開発です。新しい解釈を考えたり、新しい条件を付け加えたりするから、新しい教材になります。この強化法を身につけてほしいものです。

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