女教師ツーウェイ 2005年5月号
どうしても気になる子の指導―年度初めの配慮

N028

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女教師ツーウェイ 2005年4・5月号どうしても気になる子の指導―年度初めの配慮

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2005年3月23日
対象:
小・中
仕様:
A5判 122頁
状態:
絶版
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目次

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特集 どうしても気になる子の指導―年度初めの配慮
巻頭論文
どうしても気になる子の指導
石川 裕美
管理職からのアドバイス
女教師が陥りやすい欠点
習慣化できるまで続けられるか
大森 修
正しい指導で子どもの事実を創ろう
吉永 順一
経験と勘に頼って動かそうとする
槇田 健
一人の子ばかりに目がいってしまう指導
舘野 健三
これでいいの?再点検
授業中、おしゃべりばかりする子
蔵田 紀子
休み時間、一人でいる子
井川 裕子
年中、身体の不調を訴える子
宮川 信子
いつも、ひとの悪口や苦情を言う子
菅 咲子
授業中、大きな声で騒ぐ子
土方 奈緒美
座席に座っていられない子
岩男 紀美子
すぐに機嫌を悪くしてやらない子
今井 美与子
気に入らないと、すねてやらない子
飯塚 美代子
自分の知識を、すぐにひけらかす子
澤田 和代
知ってる知ってるを連発する子
三島 利江
うまく、片づけられない子
片山 博子
できない時に、うなり声を上げる子
山本 敏子
反抗的な言葉が、すぐに出てしまう子
橋 まゆみ
いつも、イライラしている子
大島 佳代
言葉がうまく、出ない子
関家 千恵
見逃せない子どものSOSこんな例
低学年/見落としがちな子への対応
大野 智美
低学年/母親離れができていない子
井上 和子
中学年/信頼を築き、自信を持たせる対応
朝長 唯
中学年/SOSの前に目を合わせる
柿崎 厚子
高学年/表情や休み時間の様子を観察!!
藤井 伸子
高学年/自分のことだけを反省させる
渡部 博子
年度初め、学級をまとめる簡単イベント例
係が企画するミニ集会
基本型が分かれば、オプションをつけてアレンジ自由自在
加藤 正代
心と体を解放する
川津 知佳子
年度初めに百人一首を使って、学級をまとめるコツ
五色百人一首でクラスの規範づくりを!
寺田 真紀子
ほめる、指導を繰り返す
中村 さや香
ワクワクドキドキさせるイベントアイデア
低学年/アンコールがおこること間違いなし!
溝端 久輝子
中学年/事前の準備がイベント成功の秘訣
大畑 典恵
高学年/学級イベントは実行委員を育てるチャンスだ
堤 
子どもに企画させる時の注意三箇条
イベントは、「学級づくり」に通ず
渡辺 恵
イベントで学級をつくる
横山 利恵
若葉マーク先生のドタバタ日記
子どもへの対応は見通しをもって
浅野 美也子
グラビア
第2回TOSS中学名古屋セミナー
月安 裕美
第1回五色百人一首新潟県大会
本間 尚子
巻頭言
模擬授業は、日々の授業から生まれる
石川 裕美
辛口の応援歌―男先生からみた“女先生の教師修業”
感性豊かな素直な人がすてきなドラマに出会える
向山 洋一
すぐ使えるファックスページ
ノートの書き方・なぞり書き用プリント
1年用/1ページを丁寧に書かせる
楢原 八恵美
2年用/日付・題名・作者名の3点セットを忘れずに!
木村 美左子
3年用/これでばっちり算数ノート
松原 祐子
4年用/社会科ノートをくっきりとまとめよう
三浦 宏和
5年用/「新しい友達」の一字読解で、ゆったりとした見やすいノートを作る
津下 哲也
6年用/実験を、ノートに簡潔にまとめよう!
千葉 雄二
すぐ使えるイラストページ
学校の道具
上山 留美
春の植物
飯島 英明
夢とのギャップを乗り越える20代
模擬授業で一歩一歩憧れに近づく
深野 美保
家庭との両立を目指す30代
効率の良い仕事術で持ち帰りの仕事をなくす
堀川 綾
学校の重責をスマートにやりこなす40代
めざすはTOSS型 楽しい研修
田中 裕美
教育改革を乗り切る50代
サークルで学び、D検を受け続ける
鳥居 範子
読み聞かせ文庫
低学年/三つの神だのみ
本間 明
高学年/新聞紙に包んだ花束
田中 由美子
女教師授業修業への道
授業の組み立てとの闘いが始まった!
有村 紅穂子
女教師のやる気 (第8回)
子どもあっての教師修業
藤崎 久美子
女教師は見た (第8回)
見栄を捨てることで、恐いものなんてなくなる!
赤木 雅美
保健室奮闘記 (第18回)
保健室の先生、D表検定にチャレンジ!
松島 裕美
女教師喫茶室
石川 裕美
編集後記
石川 裕美
酒井式絵画指導
1年生「かさこ地蔵」
赤木 雅美

巻頭言

模擬授業は、日々の授業から生まれる

本誌編集長 石川裕美


 模擬授業は、教師の腕を上げる重要な訓練である。目標を決めて、日々練習し、腕を上げることは必要である。

 しかし、模擬授業だけを考えて練習しても、それは所詮、模擬の世界のことである。荒れたクラスで、1時間でいいから授業を成立させる力量……これが明確な基準である。女教師の模擬授業は、笑顔で、良い声で、緻密で、よく考えられている。基本はできているのである。しかし、荒れたクラスでは、自分のテンポで、ペースで、授業ができないのである。

 問いつめる詰問調ではなく、自然の発声で注意ができるか、わざとらしくではなく、自然に褒め言葉が出るか。重要なところで、力強く励ますことができるか、情けない問題が起こって、クラス全体を叱り、その後すぐに平静に授業を始められるか? うろたえず、動揺しないで、毅然と「だめです」と言えるか。

 実際の現場では、具体的な行動が重要である。日頃現場で、自分の口から発する言葉に無関心では、模擬授業の腕は上がらない。

 30人クラスでも全員に目が行き届いているか、一気に授業に入っていけているか、声が通っているか、キンキン声で話してはいないか、そうしたことを地道に積み重ねることによってのみ、模擬授業に成果が反映されるのだ。言葉の吟味も、次々に続く指示の組み立ても、日常の子どもへの対応で学ぶしかない。教師に反抗する子がいたらどうやって納得させようか策を練って、効果的かどうかを楽しみにするぐらいの余裕がほしい。

 最も厳しく、最も優しい判定者は、目の前の教え子である。小細工はすぐに見破られる。心してか

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