心を育てる学級経営 2008年11月号
クラスの人間関係に悩む子への助言

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心を育てる学級経営 2008年11月号クラスの人間関係に悩む子への助言

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2008年10月7日
対象:
小・中
仕様:
B5判 70頁
状態:
絶版
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目次

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特集 クラスの人間関係に悩む子への助言
提言・人間的な結びつきを深めるために
仲直り文化を創造する
明石 要一
母性愛と父性愛が「自立の基礎」
橋 史朗
あいさつは人と人との結びつきの第一歩
大南 英明
自分の見方を変えさせよう
山田 一
対話や交流を嫌う子への助言
日記を活用する!
古川 光弘
原因を知ることから始めよう
新牧 賢三郎
心を安心させ心を開く
林 悟子
友だちをつくれない子への助言
「あなたはあなたでいいんだよ」
松下 一世
友だちをつくれるようになるまで、明るく、明るく、励まし続ける
手塚 美和
うわべ友だちこそが、友だちの第一歩
向井 ひとみ
閉じこもりがちな子への助言
巻き込む ヒーローにする
信藤 明秀
仲間に入れないタイプ 友達をつくろうとしないタイプ
渡辺 喜男
その子を認め、ほめ、“話のパイプ”を作っていく
瀧沢 広人
落ちつかない子への助言
発達障害児への助言は、一旦認めてから、諭すように行うことがポイントである
松崎 力
膝の上のA児。教師がA児にとって居心地のよい環境を作ることが大切である
三浦 広志
落ち着きのない子を救うのは高い授業技量を身につけた教師である
高橋 正和
すぐムカツキ・キレる子への助言
使う言葉と伝え方を考えよう
大谷 和明
子どもが助言を受け入れる状態を作る
江口 儀彦
道徳授業で学級に「安らぎ感」を醸し出す
桃ア 剛寿
点数にこだわり落ち込みやすい子への助言
原因を考え、対策を練ることが大切である
平松 孝治郎
直接的に、また間接的に話をする
山田 恵子
テストを変える、努力を見える化する
橋 薫
子どもの不平・不満をどう解消してやるか
「授業の腕を上げる」ことが最優先だ
谷 和樹
納得させる・ルールははじめ・変更しない
奥 清二郎
できるだけ目立たないように子ども全体を動かすことで、子どもの不平・不満は生じてこない
畑屋 好之
楽しいクラスをみんなで創る (第8回)
笑顔いっぱいのクラス作り
福山 憲市
〜よく遊び よく学ぶ〜
心を育てる言葉かけ
極限でこそ輝く人の勁さと美しさ
安藤 豊
規律ある教室づくり (第8回)
低学年の場合/「シャツ入れ」「靴入れ」「いす入れ」を明るく行う
田口 広治
中学年の場合/「指名なし討論」で教室の中に規律が生まれる
小野 隆行
高学年の場合/教師に「覚悟」があるか。「約束」を貫いているか。
田村 治男
「道徳崩壊」をどう再建するか (第8回)
学校が無関係でいいのか
長野 藤夫
宗教をどう教えるか (第8回)
現実逃避の新宗教たち
平野 久美子
授業・学級経営のつまずき (第8回)
グループ活動で生まれるつまずき
長瀬 荘一
学級経営力を高める (第8回)
ルーブリックの評価言で学びをひらく―11月の学級経営
山下 政俊
編集後記
江部 満

編集後記

○…十年前の神戸連続児童殺傷事件以来、「心の教育」が問われながら、ナイフを使った少年の事件が相次ぎ、突然「キレる」子どもの問題が深刻化したと、産経新聞(六月二十二日)が「秋葉原無差別殺傷事件」との関連で「教育のひずみ」を問題にしていました。

○…中でも、「ヤンキー先生」の通称がある義家弘介氏の回想が心に残りました。「幼少期から『個人の自主性が大切』『校則はいけない』『詰め込みは悪』という教育にどっぷりとつかった世代」と高校教師時代を振り返っていました。

○…学習内容を大幅に削減した「ゆとり教育」の学習指導要領改訂もこの時期と産経は問題にしていましたが、同時にわれわれが問題にしなければならないのは、戦後教育の核となってきた「子ども中心主義の思想」であるといえないでしょうか。同紙で橋史朗氏(明星大)が、事件を起こした少年に共通する点として「知能指数は低くないが、対人関係能力と自己制御能力という心の知能指数≠ェ低い」とし、「教科の基礎基本は考えても、人間として社会人としての基礎基本という観点が教育界から抜け落ちていた」と語っておられることにも注目したいです。

○…さらに橋氏は「自尊感情や他人の痛みが分かる心が育っていない。他と切り離された『個』の自立を重視し、他者とのつながりの中で生かされている自分を発見し、社会に参画する力を育てることをやってこなかった」と指摘されていますが、戦後教育の盲点を衝かれた言葉といえそうです。

○…子ども同士の人間関係が深刻になっているとの指摘もあり、人間的な結びつきをどう深めるかが緊急の課題だ、と嘆く意見も出ています。本号は身近な問題を取り上げて、この課題に迫る提言を特集としました。

(江部 満)

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