- 特集 「生き方」指導で道徳時間を変える
- 提言・道徳時間での「生き方」指導とは?
- モラルジレンマで厳しく生き方を問う
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- 先人の心(思い)と努力を学ぶ
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- この人のように生きたいと思わせよう
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- 生きる見通しを語りかける
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- 生き方は「生きざま」にある
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- 心を教えるのではなく、行動を教える
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- 「生き方」指導で道徳時間を変えるポイント
- 小学校下学年生への「生き方」指導の重点
- 一年生に「成長曲線」を教え、がんばればできることを体験させる
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- 先人に学ぶ「生き方」指導
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- 小学校上学年生への「生き方」指導の重点
- 生き方指導はキーワードをつかんで素材を見つけるところから始める
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- 本人が直接語った言葉は「生き方」を学ぶ一級の資料である
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- 中学生への「生き方」指導の重点
- 目標となる「生き方」を示し、方法としての「生き方」を、教える
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- 中学時代の課題「自律」を達成させる「生き方」指導の重点
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- 死んではならない、死を答えとしてはならない
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- 「生き方」指導のための教材開発
- 小学校下学年生のための教材開発
- 『グリム童話』の読み聞かせ
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- 「一生懸命生きる」生き方を示す授業〜京谷和幸さんの生き方〜
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- やなせたかしさんの生き方から考える
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- 生き方指導には力のある資料・語りが欠かせない
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- 小学校上学年生のための教材開発
- 一秒の重みを大切にして、とにかく一生懸命生きる
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- 日本人の身体意識を授業する
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- 「つもった雪」(金子みすゞ)を使って
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- 「生き方」のモデルを示す
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- 中学生のための教材開発
- 今すぐにでも幸せになれる生き方
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- 人間の芯となる部分は教育するものである
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- 中学生にプラス思考を教える
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- 大切なのは毎時間、継続して指導すること
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- 明日の自分に生き方を取り入れられる教材を
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第6回)
- 子どもと共に歩む
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- 心を育てる言葉かけ
- 子どもの可能性を信じる教師に
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- 子どもを守る学級の危機管理 (第6回)
- 下学年/低学年の荒れた学級の担任になったら……その2
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- 上学年/教室の障がい児・やんちゃたちとどう向き合うか@
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- 中学校/「朝の10分間読書」のおかげで、10年間、落ち着いた朝を過ごしている
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- 学級の集団意識の高め方 (第6回)
- 小学校/「五色百人一首」は一年生でも必須アイテムである
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- 中学校/仲良しグループからクラス全体の活動へ その一
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- 学級をまとめる統率力を磨く (第6回)
- 小学校/崩壊学級を立て直した教師(四)
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- 中学校/「統率」するには「権威」が要る
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- 学力形成としての集団思考 (第6回)
- グループ活動やペア活動の成立条件
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- 編集後記
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編集後記
○小学校教師の河田孝文氏は「道徳の時間は生き方を教える時間である」と明快に提言し、授業を通して「生き方」の原則が伝わらなければならない、資料を通して「生き方」の原則が伝わるような組み立てにしなければならない、と強調しています。(『本筋の心の教育』河田著より)
○…では、どんな「生き方」を教えるべきか。河田氏は「人間として生き方」(姿勢)を示す授業」を提案しています。これは人物の生き方(生きざま)を通して教えることが多い、としています。「子どもの中に大切な生き方を情報として蓄積させていく」のだ、と主張されているわけです。
○…中学教師の橋薫氏は「生き方」にも手本が必要だと主張しています。自己実現をした人の努力や工夫の仕方、心構え、行動などから「人の生き方」を学び、自分の生き方の手本にしたいと言うわけです。
○…自分に自信の持てない生徒は、どこの学級にもいる、と木野村寧氏は主張されています。「もっと胸を張って生きようよ」と呼びかけても、事はそれほど簡単ではないと言います。それでもそんな生徒の力になってあげられるのは、やはり教師しかいないのだ、と木野村氏は強調しています。
○…他方で「道徳教材の八十パーセントを破棄せよ」という大森修校長の主張も目立ちます。「公務員制度としての教員制度には責任の所在がない。教師がやさしさ≠ノ溺れるだけだ」と言うわけです。もちろん現場からも「子どもに教える道徳教育の内容は厳選すべきだ」と言う主張も出ています。『現代教育科学』本年三月号でも「力のある教材で道徳授業を変える」を特集し、改革案が出されたりしています。
○…本号は「生き方」を道徳の時間で取り上げることで、新しい授業改革案を提案していただく特集です。
(江部 満)
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- 明治図書