心を育てる学級経営 2002年11月号
「読み聞かせ」で読書好きに導く

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心を育てる学級経営 2002年11月号「読み聞かせ」で読書好きに導く

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2002年10月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「読み聞かせ」で読書好きに導く
提言・教室に読書環境をどう作るか
実践的読書環境を
大熊 徹
読書環境としての豊かで充実した教室
菅原 稔
「私の一押しブック」コーナーの設置
森 一夫
教室で教師と子どもがお互いに読む
庭野 三省
低学年の「読み聞かせ」の工夫・アイデア
心をつなぐ「読み聞かせ」
相原 貴史
漢字紙芝居は一年生新学期の強い味方
岡 惠子
低学年の「読み聞かせ」の工夫
大場 寿子
中学年の「読み聞かせ」の工夫・アイデア
子どもの心に残る本の選び方・読み方
井関 和代
読み聞かせで、やんちゃな子ががらりと変わる!
勇 和代
中学年でも絵本を選ぼう
川神 幸
高学年の「読み聞かせ」の工夫・アイデア
高学年だからこそ絵本から読み聞かせ
藤本 敬介
授業と読書を往復する読み聞かせ
青柳 滋
読み聞かせに絵本を!
松垣 直美
中学生への「読み聞かせ」の工夫・アイデア
内容を楽しむ・語り口を味わう
岩ア 淳
アニマシオンで楽しく読書を!
笠井 英彦
五つの工夫、三つの+α
木野村 寧
朝の10分間読書で読書好きになる
授業と学級文庫の充実が大切
伊藤 雅亮
されど10分! 広がる関心・意欲
吉本 清久
教師が「所時物」を保障する
伊藤 和子
「読み聞かせ」に推薦したい図書
落語と昔話
桜沢 修司
教室中が笑いで渦巻く本
松藤 司
トットちゃん、エルマー、落語
松野 孝雄
笑い話を読み聞かせる
松本 勝男
調べるための読書の仕方を教える
たくさんの情報を集め取捨選択する
森 康行
四年生「地図帳」から始めよう
浅野 秀之
ディベートで情報活用力を育成する
渡辺 真由美
学校図書館利用に導く助言
まず授業時間に全員を連れて行こう
奥 清二郎
教科書を越えた発展的な学習に、市立図書館を利用させる
小林 幸雄
本が常に身近にある環境を作った上での一言
吉田 高志
小特集 学級の統率─こうすれば成功する
強気とイメージが必要だ
坂元 弘平
まずやんちゃ坊主の反乱を鎮めよう!
岡田 健治
統率力は教師と子どもの絆から生まれる
新牧 賢三郎
一人一人の居心地を考えさせ、身の丈サイズでつきあいましょう
渡辺 康夫
とにかく「システム化」する
長野 藤夫
学校行事で統率する
宮崎 公文
連続特集 基礎学力の保障に挑む
向山型国語・向山型算数を学び実践する
平松 孝治郎
全文視写・全文暗唱が言語能力を高める
平藤 幸男
造形力をつけさせるために、技術を教える
上木 信弘
生き生き学級活動
豊かなコミュニケーションを目指して
山本 直子
心を育てる言葉かけ
言葉かけの場面は創り出すもの
酒井 臣吾
サークル自慢 (第8回)
サークル活動を続けていけば必ずいいことがある
畑屋 好之
異校種でも、志は同じTOSS沖縄教育サークルの仲間
新里 誠
担任の子どもの「実力」を見抜く法 (第8回)
子どもの実力は、その姿に表れる
石川 裕美
授業につまずいている子への助言 (第8回)
問題づくりで漢字を楽しむ
岡 篤
「家庭教育」を学校でどう問うか (第8回)
「孝」について考える(補遺)―父母恩重経・和讃
野口 芳宏
続・子どもウオッチングの技術 (第8回)
学習スタイルから見た学校不適応
明石 要一
パフォーマンス・トレーニング (第8回)
パフォーマンスも最後は人間性が出てくる
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

〇…数学者の藤原正彦氏は「読書離れ・情緒力の低下が国を滅ぼす」と警告して、次のように述べています。(朝日新聞から)「読書離れは時代の流れととる向きが多いのか、さほどの関心を集めていないようである。読書離れの方が重大である。それは、人々の情緒力低下を招く。すなわち数ある論理の中から最も本質的なものを選び出したり、価値判断を加えたりする能力を減退させる。これは国民の方向感覚を失わせ、ひいては国家を滅ぼすことになる」と。

〇…他方、学校現場では「朝の10分間読書」が次第に広がりつつあります。「朝の読書」は「みんなでやる、毎日やる、好きな本でよい、ただ読むだけ」の四原則があるだけ。読書嫌いの一因となる「読書感想文」は書かせない、と実践校は主張しています。中でも「読み聞かせ」は子どもたちを本好きに導く効果が大きいと言われています。

〇…「読み聞かせ」の効用を説いた著名な本がありますが、著者のジム・トレリース氏は読み聞かせ十カ条として次の例を挙げています。(1)人の話を聞く技術は後天的であると知ること、(2)時間が許すかぎり頻繁に行うこと、(3)絵本から始め、お話の本、小説へと進むこと。(4)聞き手の興味を宙ぶらりんにするためよい場面で区切ること、(5)読み聞かせのあとは話し合い時間をもつこと、(6)読み聞かせには練習が必要であること、(7)表情を豊かに読むこと、(8)ゆっくりした速さで読むこと、(9)読む本にはあらかじめ目を通しておくこと、(10)いったん読みはじめた本は最後まで読み聞かせ続けること。

〇…いずれにせよ「読み聞かせ」最大のポイントは教師も子どもも本好きになることかもしれません。本号は「読書週間」の月でもあり、「読み聞かせ」で本好きに導く工夫とアイデアを集める特集を組みました。

(江部)


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