心を育てる学級経営 2002年5月号
活発な「討論」で学級を活性化させる

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心を育てる学級経営 2002年5月号活発な「討論」で学級を活性化させる

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2002年4月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 活発な「討論」で学級を活性化させる
提言・学級活動に「討論」を取り入れるときの条件
自分の意見を擦り合わせたい
豊田 ひさき
「問題解決指向」の視点を
高旗 正人
話し合いさせなければ、「討論」にはならない
石黒 修
「討論」は学級力の総和である
園田 雅春
学級活動で「討論」を組織する方法
低学年・どんな議題でどう組織するか
低学年で「討論」を組織するための五つのポイント
漆山 仁志
中学年・どんな議題でどう組織するか
代案を示せる余地を議題に残す
大谷 和明
高学年・どんな議題でどう組織するか
討論へ向かうまでの組織化がキーポイント
秋山 達也
中学生・どんな議題でどう組織するか
当事者性のある議題で
長野 藤夫
「討論」に向く学級活動の議題の集め方
低学年の「討論」に向く議題
書かせて、聞いて、拾って集める
平藤 幸男
中学年の「討論」に向く議題
共通の目標の実現に向かって話し合える内容が議題にふさわしい
山口 正仁
高学年の「討論」に向く議題
二者択一が内在する議題を選ぶ
秋山 欣彦
中学生の「討論」に向く議題
「社会性」「即時性」「話題性」がポイント
石川 晋
学級を活性化させた「討論」の実践
下学年
何気ないつぶやきに注目する
青柳 滋
展覧会の共同作品づくりを活性化させる「討論」
菊池 靖志
討論は鍛えないと活性化しない
松藤 司
上学年
おすすめの討論テーマあれこれ
池田 操
人間関係作りから討論へ
伊藤 雅亮
係活動の活性化が討論を生む
大河内 義雄
イベントの「討論」で学級を活性化させる
大久保 幸則
中学校
切実な課題で傍観者をなくす
宮崎 公文
発言できる学級づくりから
大木 敏道
「指名なし討論」への三つの段階が有効である
橋本 芳治
小特集 子どもの居場所は教師が作る
教室掲示で子どもの居場所を作る
矢口 輝美
教師は、子どもの居場所を授業で作る
雨宮 久
シャワーのようにほめよ
師尾 喜代子
担任教師はその子の味方になる
森下 人志
活躍の場を意識して作ろう
岡 恵子
子供を認め、「できた!」という喜びを与える
勇 和代
連続特集 基礎学力の保障に挑む
授業中に教えるべきことをしっかり教える
上木 信弘
不易の学力のうえに新しい学力を築く!
西村 一夫
すらすらと読む力をつける
桜沢 修司
生き生き学級活動
裏文化ではじける活動 表文化で引き締まる学習
根本 直樹
心を育てる言葉かけ
討論の花
喜岡 淳治
サークル自慢 (第2回)
学びがいっぱい笑いがいっぱい「TOSS相模原」
浅川 清
一に試練、二に試練、三、四「にこにこ」五に試練
石川 創未
担任の子どもの「実力」を見抜く法 (第2回)
子どもの作業を観察するところから始まる
石川 裕美
授業につまずいている子への助言 (第2回)
親との連携で子どもを伸ばす
岡 篤
「家庭教育」を学校でどう問うか (第2回)
金銭教育
野口 芳宏
続・子どもウオッチングの技術 (第2回)
地域が人を育てる その1
明石 要一
〜流行からみた地域性〜
パフォーマンス・トレーニング (第2回)
自分に暗示をかけてある雰囲気を身につける
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

〇…学級経営が上手な教師とは、学級に対して集団として統率しながら、同時に子ども一人ひとりに対しても気配りができる教師のことを指すようです。さらに「討論」の話し合いや授業が組織できれば、学級活動を知的に組み立てる力を身につけたことにもなり、学級の育て方生かし方としても成功すると言われています。子どものレベルは教師のレベルの反映であると言われるゆえんです。

〇…向山洋一氏は「討論」の授業は高段の芸であるとして、基本的な事項を六項目あげています。第一は「司会役」としての能力、第二は子どもが自由に発言できる雰囲気をつくれる能力、第三は議長としての能力、第四は子どもの発表が知的であるよう育てられていること、第五は討論の原理を知っていること、第六は教材研究を発問まで凝縮できる能力。ここでの問題は学級活動を活性化させるために「討論」をどう活用するかにあります。第一に「討論」に値する議題は何か、論点がはっきりしているか、第二に意見には根拠を持って言うことができるか、など改めて検討を要することでしょう。

〇…そのためには「議題」をどう集めるか、そのための運営として議長団をどう作るか、四〜五人のグループを一つの輪番制として学級全員にどう経験させていくか、さらには教師主導型を廃し、子どもの自主的自発的な討論へ脱皮させるために、どんな工夫が必要かなど検討課題が山積しているようです。例えば「論争」を起こす条件を探る必要もあります。建設的な論争になれば、学級全体を活性化させ創造的な洞察を生み出すことにもなるでしょう。違った視点、態度、背景、能力、意見を持つ仲間と相互作用を持たせる機会となるからです。本号は「討論」を通じて学級を活性化したいとする特集です。

(江部)

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