心を育てる学級経営 2002年2月号
絶対評価で子どもを見る視点が変わる

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心を育てる学級経営 2002年2月号絶対評価で子どもを見る視点が変わる

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2002年1月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 絶対評価で子どもを見る視点が変わる
提言・絶対評価で子どもを見る視点をどう変えるか
子どもたちの可能性への挑戦
田中 耕治
一人ひとりの個性を伸ばすという視点を重視する
井上 正明
ミニテストで子どもを見る目を鍛える
有田 和正
時間はわずかだがある
大森 修
力がつかないのは子どもの責任ではなく教師の責任である
槇田 健
担任の子どもたちの実力を見抜く―絶対評価の視点から
低学年
絶対評価を導入して、子どもの学力と教師の力量を数値で測る
赤石 賢司
教材を読む速さ、漢字の読み、九九の定着度で子どもの実力を評価する
大場 寿子
中学年
書き取りの力をまとめのテストで見抜く
菅原 光敏
分かりやすい評価規準で見抜く
西村 一夫
高学年
算数の授業で子どもたちの実力を見抜く
菊池 靖志
ひらがなの「五十音テスト」と「小テスト」
岡 篤
中学生
ダイナミックなactivityで生徒の実力を見抜く
大日方 信康
生徒の学力の正体をみとる
黒木 俊治
大切なのは最後の詰めである
木野村 寧
早く伸びる子・ゆっくり伸びる子―絶対評価でどう励ますか
すごい・おしいの繰り返し
福山 憲市
子どもの進歩を的確に把握した励ましを
大久保 幸則
学びの基礎基本を見つめ直そう
杉山 裕之
内面から子どもを観る
村田 伸宏
評価のポイントを決め、プロの助言を
上田 衛
向山型でゆっくり伸びる子を励ます
瀧沢 広人
21世紀に求められる「新学力」を絶対評価でどう見るか
自ら学び自ら考える力をどう見るか
具体的評価基準とポートフォリオ評価
古川 光弘
書く力・調べる力・伝える力を見る
末永 賢行
コミュニケーション能力をどう見るか
「言う前に書く」リアルタイムな評価を
小松 真
ディベートにおける絶対評価
深谷 幸恵
情報活用能力をどう見るか
情報活用の「実践力」が求められている
高橋 勲
情報活用のための基礎基本を確認する
下山 真二
小特集1 思い出をきざむ文集づくり
ノートや作文を製本する
浅野 秀之
多様な参加のしかたを保障する全員参加の文集作り
大堀 真
「友達の良い点を紹介する」コーナーを入れる
上木 信弘
10年後、文集を見た時、その1年間が場面として蘇ってくる文集が価値ある文集である
奥田 純子
表文化と裏文化を思い出にきざむ
内村 博幸
記憶と記録に残る文集づくり
大江 浩光
小特集2 2月の教室環境づくりのアイデア
成長を自覚できる環境づくりを!
内山 義朗
子どもたち自身の成長がわかる掲示をしよう
伊藤 隆之
素読・音読で自信をつけさせる
奥 清二郎
この1年の成長を実感させる
瀧尾 恵美子
学年末の行事の取り組みを生かして
今井 律子
「学級じまい」を意識しよう
戸田 正敏
生き生き学級活動
朝の会なし、いきなりインターネットを使った授業から
小松 裕明
学級集団への励ましの言葉
世界の新庄になりたい
根本 正雄
学級の集団機能をどう立て直すか/小学校 (第11回)
学級会を使いこなす【学級会システムを機能させる】
河田 孝文
学級の集団機能をどう立て直すか/中学校 (第11回)
やはり「統率」である
長野 藤夫
子どもが熱中する「学習システム」 (第11回)
国語科授業も、「向山式学習システム」をフルに稼動させよう!(2)
岡田 健治
サークル自慢 (第11回)
結成当初の志を忘れず
松本 明
志をもって集まる頼もしい仲間
川口 達実
学級の人権総合学習 (第11回)
高校での人権総合学習の可能性
長尾 彰夫
学級の裏文化 (第11回)
学校に遊び文化をとり入れた「チャレラン」
向山 洋一
学級の社会学 (第11回)
「少年の主張」で女子中学生が活躍する
明石 要一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…今回の絶対評価への転換は、「評価規準」を創り出すことを教師に一任されたことを意味するという指摘があります。これまでの相対評価では、観点や評価方法が不十分でも、指導目標が「方向目標」ですまされていた面もあり、教師の指導能力が問われることは少なかったとの指摘もあります。しかし絶対評価の評価規準が教師に一任されたことは、同時に教師が自己の指導能力の向上を高める責任を問われているわけで、特に一人ひとりの子どもを見る視点が重要な研究課題となってくるものと思われます。

〇…早大の市毛勝雄氏は、絶対評価への移行は「教師の能力が社会に信頼された証拠である」とし、絶対評価の留意点として次の五点をあげています。(1)断片的知識の有無の評価になりやすい。(2)学習全体の到達目標を把握する評価法を開発する必要がある。(3)学力・能力のすべてを「到達目標」で示すことは不可能である。(4)相対評価を加味した絶対評価は、両者の欠点を強化する最悪の方法である。(5)到達度の設定は試行錯誤を恐れず、絶えず努力して改善すべきである。

〇…子どもが大きく変わって、子どもが見えなくなった、見方が分からなくなったという教師が多くなっていると有田和正氏は言います。日毎日毎子どもとつき合っているにもかかわらず、子どもが見えない。見えたとしても、子どもの欠点ばかり見えるので叱ることになってしまう。だから「ほめて子どもを育てる」ことが大切だと強調されています。「子どもは植物が太陽の方へ向くように、ほめられた方向へ育つ」というわけです。

〇…絶対評価は子どもの個々の進歩の状況や教科の目標の実現状況を的確に把握する上でも重要な役割を果たすといえるようです。

(江部)

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