- 子ども集団づくりへの出発
- メッセージ
- 子ども集団づくりへの出発
- /
- 子ども集団づくりへの出発
- /
- 実践記録
- 月から落ちたかぐや姫
- /
- 分析
- かぐや姫なんかいないんだ
- /
- 実践記録
- 仲間を感じる居心地のよさを
- /
- 分析
- 「いたわり」と「心づかい」のある教室
- /
- 全生研第四四回全国大会―基調提案
- 新自由主義的な学校解体に抗して新しい学校づくりと子ども集団づくりを構想しよう
- /
- 基調提案へのコメント
- 今、問われている「中学校は何をするところか」
- /
- 子ども集団づくりへの転換と共同グループ
- /
- 基調は中学校実践を変えるか
- /
- 生活をつくりかえる主体としての子ども集団の運動
- /
- 常任委員会の報告
- 「勇気と力」そして「連帯とメッセージ」
- /
- 現地実行委員会の報告
- 原則的でシンプルな大会は成功した
- /
- 研究論争
- 生活指導と集団づくり
- /
- 現代の民主主義に開かれた集団づくり
- /
- 編集後記
- /
編集後記
この夏、教師の自主研修に対して様々な圧力がかかり、参加すること自体が闘いになった観があります。
大会テーマが示すように今大会では「子ども集団づくり」という新しい提起がなされ、「集団づくりの再創造」という一昨年の提起がまた一歩深まったような感じがします。同時に、近畿ブロックの全国委員のみなさんが奮闘され出版された「共同グループ」は、全生研の実践研究に一石を投じています。
私たちが追求してきた「集団づくり」は、今世紀に入って、新しい実践方法が求められているのですが、大会を通じてその実践的な模索が盛んになされ、今後の展開が大いに期待されています。
*
この臨時増刊号は、これまで大会特集号として編集されてきました。今月号もそれを踏襲して、大会特集を中心に編集しましたが、編集部としては、大会の様子を伝えるだけではなく、臨時増刊として発行するメリットを多方面から検討し、もっとテーマ性のある編集へと切り替えていくことを検討しています。例えば、テーマをあらかじめ設定し、実践記録集的な編集を行うとか、実践研究の新しい課題について特集を組むとか、教育情勢に対応した特集を組むなどなど……です。 大会の様子は会員に向けて特別冊子を作ってお届けするという工夫をこらし、思い切って「特版」らしさを出すような臨時増刊号にしても良いのではないかと考えています。読者のみなさんのご意見をお寄せください。
*
今月号では、川村氏の「集団づくりの再創造」に対する真摯な批判論と併せて、それに対する折出氏の反批判を同時に掲載しました。集団づくりの理論をどう構築していくのか改めて検討していく契機になればと考えています。来年4月号から、研究者の研究にも焦点をあて、一定のページを割いて、「研究論文」を継続して載せていく予定でいます。集団づくりの方法論に限定せず、研究者が生活指導について論考したいことを自由に書いてもらう予定です。ただ、分かりやすい文体で、平易に書いて頂きたいと考えています。期待してください。
*
嵐のような一年が過ぎようとしています。指導要領の完全実施に伴って教育現場も様変わりしています。新自由主義が衣の下に新保守の鎧を纏い、教育界を闊歩しています。気が付いて見たら「自由」の欠片さえありません。むしろ、お仕着せの国家主義が子どもたちを飲み込んで、果てしない競争世界へと駆り立てているではありませんか。
木枯らしが一段と厳しくなる時節、お体をご自愛ください。そして、屈せざる者が全国津々浦々健在であることを実践でもって示して行きましょう。
〈鈴木 和夫〉
-
- 明治図書