楽しい体育の授業 2012年1月号
発達障害児に逆転現象が起こる新メニュー

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楽しい体育の授業 2012年1月号発達障害児に逆転現象が起こる新メニュー

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2011年12月7日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 発達障害児に逆転現象が起こる新メニュー
特集の解説
発達障害児に逆転現象が起こる新メニュー
/根本 正雄
実践事例
【かけっこ・短距離走】誰でも1位をとることができる『フォーム走』
/桑原 泰樹
【竹馬】やんちゃ君が熱中する! 竹馬指導
/中宿 清美
【一輪車】スモールステップと言葉掛けで自信をつける
/鈴木 信也
【開脚跳び】教材を知る 子どもを知る そして執念を持つ
/根津 盛吾
【後転】判一孝氏の後転指導を追試する。逆転現象を起す授業とは、どの子もできるようになる授業である
/梶野 修次郎
【逆上がり】重要なのはできると錯覚させること
/岩田 史朗
【こうもり振りおり】実態を把握しスモールステップで指導する
/中嶋 剛彦
【立ち幅跳び】「根本式立ち幅跳び指導法」で、全員の子どもの記録を伸ばし、苦手な子の記録を、67センチあげる
/□□□□□
【リレー】Wワープとリングゾーンで逆転現象!
/村野 聡
【水泳】A君はちょうちょう背泳ぎで25メートル泳げるようになった。ポイントは、「教えてほめる」指導だった
/上木 信弘
【ドッジボール】投げることが苦手な子どもも夢中になる箱ぶつけドッジボール ボール運動が苦手な子どもが投げる楽しさを存分に味わえる簡単ゲーム
/伊藤 道海
【ティーボール】1分でできる「秘密兵器」を使って、みんな満足ティーボール
/長安 健太
【サッカー】シンプルな場作りとルールを工夫する
/福地 健太郎
【フラッグフットボール】「場とルール」の工夫で、逆転現象が起こる!
/大前 宣徳
【1回旋1跳躍】これができたら天才 スキップなわとび
/表 克昌
【二重跳び】二重跳び0回だった子が二重跳びでヒーローになった!
/笹原 大輔
【体ほぐし】体ほぐしは、スキップと足ジャンケン
/伊藤 俊一
【表現】やんちゃだからヒーローになれる! 「忍者参上!」
/佐藤 貴子
ミニ特集 1月 すぐに授業ができる!今月の単元計画
低学年/アイ〜ンキックで遠くに飛ばそう
/太田 健二
中学年/なわとび指導はパーツに分けて小刻みに続ける
/辻岡 義介
高学年/自分たちでルールを考えるバスケットボールの単元計画
/本吉 伸行
ライブで体感!TOSS体育講座
北陸が熱く燃えた体育フレッシュセミナー
/佐藤 泰之
〜TOSS体育フレッシュセミナー北陸in富山〜
レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
できない運動をできるようにする
/板倉 弘幸
マンガで見る楽しい体育指導 (第142回)
TOSS体育直伝マンガ(できる! できる!)
/石橋 健一郎
図解・単元を貫く学習の場作り (第10回)
体ほぐし・流れるような授業の組み立て
/阪下 誠
図解・運動量豊富なミニゲーム (第10回)
ニコニコペースで、持久走が好きになる
/東郷 晃
私にもできた子どもを熱中させる授業 (第10回)
シンプルでかつ、運動量が豊富であり、様々な場で応用できるドーンジャンケン
/原田 朋哉
初任者必見!体育授業ちょっとしたコツ (第10回)
コミュニケーションの場をつくる
/上川 晃
体育Q&A・体育授業の悩み解決します! (第10回)
全員が活躍できるボール運動の工夫
/大谷 智士
私の失敗体験記 (第10回)
怒鳴らなくても運動会の練習はできる
/糸木 佳奈子
プロスポーツから学ぶ最新の体育指導 (第10回)
苦しくないマラソン指導を間寛平氏から学ぶ
/越智 敏洋
子どもの体力向上!運動の日常化 (第10回)
遊具を使った遊び タイヤ編
/大中 州明
最新情報を盛り込んだ食の授業 (第54回)
サツマイモの葉に驚くべき栄養効果
/木村 修一
ライフスキルと健康教育 (第118回)
行動化スキル
/武田 敏
特別支援に対応した体育授業 (第10回)
個別評定の重要性
/間嶋 祐樹
短時間にできる「運動会種目」 (第10回)
やっている子どもたちも見ている観客も楽しめる「デカパンリレー」
/末廣 真弓
体育主任の部屋・仕事チェックリスト (第10回)
日々の体育指導について職員のよき相談相手であれ!
/佐藤 大輔
TOSS体育ときめき情報 (第10回)
若い先生が授業がうまくなる理由
/TOSS体育中央事務局
〜体育授業マネジメントアップ講座から〜
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
ボール投げ遊び(低学年)
/有村 紅穂子
〜学習のポイント・学習段階・練習方法を学習カードに〜
ドッジボール(中学年)
/春山 和順
〜ボールにふれる機会を増やし、投げる・捕る技能を高める〜
バスケットボール(高学年)
/平瀬 公士
〜「探究型」のバスケットボール授業に有効な記録カード心電図〜
授業の腕を高める論文審査 (第237回)
バスケット指導ポイント四つ
/向山 洋一
体育科における学力保障 (第106回)
岡麻知子氏の「体ほぐしで扱う伝承遊び」�A 授業分析
/根本 正雄
〜ボールを操作する感覚が身に付く まりつき〜
読者のページ My Opinion
編集後記
/根本 正雄
TOSS体育ニュース (第120回)
1月号
/東條 正興
授業の腕を上げる体育クリニック (第10回)
お手本の示し方�A
/佐藤 泰之

特集の解説 発達障害児に逆転現象が起こる新メニュー

TOSS体育授業研究会代表 根本正雄


 知り合いの方と話す機会があった。今まで運動会で1位になったことがないお子さんが、今年初めて1位になったとのことである。

 「どうして1位になったのですか」と聞くと「川本和久著『2時間で足が速くなる!』(ダイヤモンド社)を読んで、練習したからです」と話してくれた。

 お子さんは今まで、一度も1位になったことがなかったのである。

 それが『2時間で足が速くなる!』を読んで、勝てたのだという。逆転現象が起きたのである。

 山梨県の根津盛吾氏は、発達障害を抱える子どもたちを招いて、体育子どもTOSSデーを実施された。

 今まで一度も跳び箱を跳んだことのない子どもである。根津氏は、奥行きが35�p、高さ3段で30�pの「小さな跳び箱」を使用した。

 対象児童は年長〜3年生までで、発達の遅れから身体がとても小さいお子さんもいたそうである。

 全員に成功体験を保障するために、特別に用意したのである。通常小学校においてある「低学年用跳び箱」は奥行きが60�pのものがほとんどである。

 この60�pの違いが大きいと考え、35�pの跳び箱を用意した。

 その結果、これらの跳び箱で向山式指導法を行い、15人中14人が「開脚跳び」に成功したと報告している。

 跳び箱の大きさを変えることで、逆転現象が起こったのである。今まで跳び箱を飛び越すことのできなかった、発達障害を抱える子どもたちが、跳べるようになったのである。

 35�pが跳べれば、60�pも跳べる。今までできないだろうと思っていた教師や子どもは、この事実に驚き、喜んだとのことである。

 本特集では、以上のような逆転現象を起こす体育指導を、次の項目で紹介されている。


�@ 教材名

�A 逆転現象を起こす方法

�B 逆転現象の起こった事実

�C 逆転現象によって変容した子どもの様子

�D 発展


 教材に即して、逆転現象が起こる方法を明示してある。川本氏は、2時間で足が速くなるために、「ポン・ピュン・ラン」という具体的な方法を提案している。

 根津氏は、逆転現象を起こすために、奥行きが35�p、高さ3段で30�pの「小さな跳び箱」を使用している。

 この方法を使用すれば、必ず逆転現象が起きるという方法を具体的に示されている。

 次は、その方法で逆転現象の起こった事実が示してある。川本氏は、指導した教え子が「ポン・ピュン・ラン」によって、11秒36の日本記録を達成したと述べている。

 根津氏は、15人中14人が「開脚跳び」に成功したと述べている。事実を数値で紹介してあるので、説得力がある。

 さらに、変容した子どもの様子を写真、イラスト、感想などで紹介してある。

 逆転現象によって、どのような変容がなされたのか、紹介している。

 最後に、発展としての実践が報告されている。根津氏の場合は、跳び箱の長さを60�pにする、高さを4段にするという指導が考えられる。

 逆転現象を起こす指導によって、運動の苦手な子どもが1人でもいなくなり、運動は楽しいという体験をさせていってほしい。

 発達障害児に逆転現象が起こる新メニューを参考にして、健常児にも応用していって、楽しい体育にしてほしい。

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