- 特集 新・ボール運動=授業づくり学習モデル18
- 特集の解説
- 新・ボール運動=授業づくり学習モデル18
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- 実践事例
- ボールゲーム・投げる
- 変化のある繰り返しで、ボールにふれる・投げる経験を積ませる
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- 不得意な子も盛り上がる「はしごドッジボール」
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- ボールゲーム・蹴る
- テンポよく運動して、基礎感覚・基礎技能づくりを楽しく行う
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- コミュニケーションをとり、安全に気をつけて遊べること(ボール蹴り遊び)
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- 「ゴール型ゲーム」ポートボール
- ルールと場作りによって、ゴール型ゲームの技能を向上させる
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- 「ゴール型ゲーム」ラインサッカー
- ラインサッカーへつなげるステップ
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- 「ネット型ゲーム」ソフトバレーボール
- 「ネット型ゲーム」ソフトバレーボール
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- 「ネット型ゲーム」プレルボール
- ゲームを通して、楽しく技能を習得する
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- 「ベースボール型ゲーム」ハンドベースボール
- 打てる!楽しい!三角おだんごハンドベースボール
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- 「ベースボール型ゲーム」フットベースボール
- 「並びっこフットベース」→「三角フットベース」をしながら、順に技能・ルールを楽しみながら習得する
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- 「ゴール型」バスケットボール
- どの子も熱中!基礎的技能の定着
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- 「ゴール型」サッカー
- 女子や苦手な男子も大丈夫 個からチームへと授業を組み立てる
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- 「ゴール型」フラッグフットボール
- 全ての子どもが意欲的に活動するフラッグフットボール
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- 「ゴール型」タグラグビー
- ボールを扱う技能・ボールを持たない時の動き方を習得させるタグラグビー導入時の授業
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- 「ネット型」ソフトバレーボール
- 「ネット型」ソフトバレーボールはボールとルールを工夫する
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- 「ネット型」プレルボール
- 「習得・活用・探究」の過程を意識した組み立て
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- 「ベースボール型」ソフトボール
- 打つ楽しさを味わうベースボールからソフトボールへ
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- 「ベースボール型」ティーボール
- 「ベースボール型」ティーボール〜男女が協力し合える練習環境を作り、能力差を埋める〜
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- ミニ特集 10月 新指導要領で体育授業はこう変わる(ボール運動)
- 低学年/「投げる」「捕る」の基本技能は個別評定で全員習得をめざし、ゲームで活用させる
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- 中学年/リングポートボールで作戦を思考し、楽しくゲームを行う
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- 高学年/1対1の場面を作り、ボール操作の技能を高める
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- 特別支援に対応する体育授業の提案!―TOSS体育で子どもがみるみるできるようになる―
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- レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
- どうしてますか鉄棒・マット・跳び箱
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- マンガで見る楽しい体育指導 (第127回)
- 根本体育直伝マンガ(どこへ動けばいいのかの巻)
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- 「教えてほめる」は個別評定が有効な手だてとなる
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- テクニカルポイントを知ってバク転に挑戦! 1
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- 運動会から体育倉庫整備まで〜体育主任の仕事術 (第7回)
- 陸上運動は全ての運動の基本である
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- 〜物、興味、指導法を整理して、取り組みやすい環境を整備する〜
- 初任者必見!体育授業の約束&システム (第7回)
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- バスケットボール
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- 竹馬の1時目の指導―最初は、補助なしで「前下り」をさせる―夏井圭太郎氏の授業@
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- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第106回)
- 10月号
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特集の解説
新・ボール運動=
授業づくり学習モデル18
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
指導要領の改訂によりボール運動では、学習内容の確実な習得を目指すため従来の「種目主義」ではなく、「ゴール型」「ネット型」「ベースボール型」のように、攻守の特徴、戦術やルールの特性に着目した内容が導入された。
これは、ボール運動を楽しむための共通した技能「@ボールを扱う技能」「Aボールを持たないときの動き方」を身に付けさせる必要があると考えられたからである。
そのために、ボール運動では、次の系統が示された。
1・2年 ボールゲーム、鬼遊び
3・4年 「ゴール型ゲーム」、「ネット型ゲーム」、「ベースボール型ゲーム」
5・6年 「ゴール型」、「ネット型」、「ベースボール型」
そこで問題になるのは、ボール運動の技能をどのように習得させていったらよいかということである。
従来の「種目主義」ではなく、攻守の特徴、戦術やルールの特性にふれる技能の習得をどのように行い、どのような授業にしていくのかが問われている。
徳島県の秋田泰宏氏は、第6回TOSS体育フレッシュセミナー四国in徳島で、次のバスケットボールの模擬授業を展開された。
「@ボールを扱う技能」と「Aボールを持たないときの動き方」を習得・活用させるための学習モデルとして、浜井俊洋氏が提案している「ハーフコート・バスケットボール(簡易化されたゲーム)」を追試しました。
浜井氏の学習モデルは、「局面の限定」が「易から難へ」「変化のある繰り返し」で配列されている。
これによって、体育の苦手な子でも、集団技能としての「戦術」を「知的で楽しく、夢中になってやっているうちに自然に力がついていく」ようになっている。
実際に模擬授業を参観したが、「局面の限定」で技能が習得されていき、得点をすることができる授業になった。
また、ボール運動(サッカー)では、根本正雄監修・「わかる出来る楽しい体育≠cVDシリーズ」(明治図書)が発刊された。その中で授業者の佐藤泰之氏は次の流れで指導をしている。
1・2年
ボールゲーム〔ボール蹴りゲーム〕
@ ねらったところに緩やかにボールを蹴る
A ボールを止める
B ボールが転がってくるコースに入るボールを操作できる位置に動く
3・4年
ゲーム〔ゴール型ゲーム〕
@ ボールを持ったときにゴールに体を向ける
A 味方にパスを出すボール保持者と自分の間に守備者がいないように移動する
5・6年
ボール運動〔ゴール型〕
@ 近くにいるフリーの味方にパスを出す
A 相手にとられない位置でドリブルする
B ボールを保持する人と自分の間に守備者を入れないように立つ
C 得点しやすい場所に移動し、パスを受けてシュートするボールを保持する人とゴールの間に体を入れて相手の得点を防ぐ
以上の内容を実際に子どもに指導し、技能を習得させる授業を行った。子どもは生き生きと楽しく参加していた。
本特集では、学習指導要領の改訂により、ボール運動の授業をどのように行ったらよいのかの、モデルが紹介されている。
本特集を参考にして、自分の学校や学級の実態に合わせた指導をして欲しい。
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- 明治図書