楽しい体育の授業 2008年10月号
この運動・あの運動もシンクロ化で10倍楽しくなる

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楽しい体育の授業 2008年10月号この運動・あの運動もシンクロ化で10倍楽しくなる

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2008年9月8日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 この運動・あの運動もシンクロ化で10倍楽しくなる
特集の解説
根本 正雄
実践事例
低学年
〈シンクロゆりかご(マット遊び)〉「全員でやろう!」という声があがる
阪下 誠
〈シンクロ前回り(マット遊び)〉苦手な子も楽しく上手に回れるシンクロ前回り
鈴木 信広
〈シンクロタイヤ跳び(器具・用具遊び)〉シンクロタイヤで汗びっしょり!
松尾 英明
〈シンクロ前回り下り(鉄棒遊び)〉楽しい準備運動と授業のステップ化で技能を高める
辻岡 義介
〈シンクロ平均台(器具・用具遊び)〉3人組でパワーも3倍
多田 圭孝
〈シンクロ模倣(模倣遊び)〉動物になりきってシンクロしよう
波多野 陽
中学年
〈シンクロ後ろ回り(マット)〉コミュニケーション能力・論理的思考力を育てるシンクロマット〜後転〜
佐藤 泰之
〈シンクロ逆上がり(鉄棒)〉くるりんベルトで楽しさ倍増!スーパー逆上がりに拍手喝さい!
石橋 健一郎
〈シンクロ開脚跳び(跳び箱)〉「シンクロ開脚跳び」で「美しさ」を追求する
熊谷 壽
〈シンクロ障害走(走・跳)〉シンクロで障害走を楽しむ
川谷 貴浩
〈シンクロ短なわ跳び(器具・用具遊び)〉「うさぎとかめ」でシンクロなわ跳び
団野 晶夫
〈シンクロドリブル(サッカー)〉個人練習がシンクロで面白さ倍増
三好 保雄
高学年
〈シンクロ側方回転(マット)〉足・手・手・足・足の5拍子で回る
石田 博一
〈シンクロ膝掛けあがり(鉄棒)〉やさしい課題と発展課題でシンクロ(鉄棒)
村田 淳
〈シンクロ台上前転(跳び箱)〉基礎感覚を大切に
谷岡 眞史
〈シンクロハードル(陸上)〉横→縦の流れで、動きを高める
村田 正樹
〈シンクロ長なわ跳び(体つくり)〉練習のバリエーションとして行えば跳び方が上達する
鬼頭 衛
〈シンクロドリブル(バスケットボール)〉子どもたちの関わり合いが生まれ、技能も上達する「シンクロドリブル」
伊藤 大介
ミニ特集 10月の体育はこう指導する(鉄棒遊び・鉄棒運動)
低学年
(鉄棒遊び)苦手を作らない鉄棒遊び
鈴木 恭子
中学年
(逆上がり)基本技の練習で基礎体力をつけ、「くるりんベルト」で逆上がりに挑戦!
古井 友樹
(後方膝支持上がり)膝支持上がりでは、「伸ばす」を意識させる
小野 一豊
高学年
(後方支持回転)前方支持回転で技能の集大成へ
柏村 泰秀
(前方支持回転)まずスモールステップで基礎感覚・基礎技能を身に付ける
上川 晃
ライブで体感!TOSS体育講座
「汗かくほどの運動量」は体育授業のキーワード
村田 斎
〜向山型体育入門講座〜
レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
シンクロ運動の基礎・基本
福本 敏雄
マンガで見る楽しい体育指導 (第103回)
根本体育直伝マンガ(シンクロ開脚跳びの巻)
岩野 節男岩野 紀子
子どもが熱中!低学年体育の指導
「全員」の運動量をどう確保するか?万歩計で運動量測定をする
TOSS体育中央事務局
体育科の系統的指導
マット運動7「開脚前転」
浜井 俊洋
拍手喝采これでYOSAKOIソーランが成功
最初から子どもたちを巻き込んだ宮野正樹氏のニャティティソーランの指導
加藤 真一
新卒教師必見!体育授業を面白くするコツ
ハードルの授業
木村 孝康
〜個別評定〜
テクニカルポイントを踏まえた授業づくり
倒立指導のポイント
村田 淳
最新情報を盛り込んだ食の授業 (第16回)
ゼリーとせんべい!
齋藤 滋
苦手な子どもも満足する鉄棒指導
鉄棒遊びで基礎感覚を
岸本 勝義
成功体験を保証するなわ跳び指導
ターナーのかすかな動きをマスターせよ
表 克昌
体育指導でドラマをつくる
みんなを勇気づけたAさんの頑張り
持木 信治
TOSS体育最前線
向山洋一氏いわく「1、2年生では跳ばせるより大切なことが…」
TOSS体育中央事務局
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
幅跳び遊び(低学年)
木村 正章
〜基礎感覚を楽しく身に付けさせる〜
走り高跳び(高学年)
佐野 裕昭
〜より高く跳べ!走り高跳びレベルアップカード〜
水泳指導の秘密兵器
フインをはいてスピードアップ!!
下永田 修二
ライフスキルと健康教育 (第79回)
江戸しぐさのソシアルスキル
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第198回)
すぐれた実践は、底部に宿る
向山 洋一
体育科における学力保障 (第67回)
サッカー1年生の指導 JEF市原千葉・池上正氏の指導
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第82回)
持木 信治
1/30秒単位で見せる子どものよい動きはこれだ! (第19回)
できたら格好いい!!こうもり振り下り
佐藤 泰之

特集の解説

TOSS体育授業研究会代表 根本正雄

この運動・あの運動もシンクロ化で10倍楽しくなる


 TOSS福井の村田正樹氏から、シンクロハードルの実践が送られてきた。

 TOSS体育では、これまで器械運動における集団指導を実践してきた。マット、跳び箱でのシンクロでの指導である。

 1人で行う器械運動をいかに仲間との関わり合いを作り、楽しく学習できるかを追求してきた。

 村田正樹氏は陸上運動のハードル走でシンクロの実践を行った。今までのハードル走は個人で記録を高めたり競争することが多く、集団での学習はあまり見られなかった。

 村田氏のシンクロハードルは、新しい考え方に基づいた提案性のある実践である。

 村田氏は1人で跳んでいたハードルを2人、3人、4人と連続して集団で跳ぶように工夫した。方法としては横に並んで跳ぶ、縦に並んで跳ぶという二つである。

 私の関心は、シンクロハードル走が跳び箱やマットのシンクロの学習と同じような効果があるかということである。

 集団でのハードル走の利点は、教師が細かい指導を行わなくても自然に技能が高まり、仲間の関わり合いが生まれていくことである。村田氏は考察の中で次のように述べている。

 「『シンクロハードル』のやり方を教えてから、私は授業中にほとんど指導していない。コース横で見ていたり、コーンの側で見ていたりするだけで、運動がずっと続けられていた。

 横のシンクロの場合、前のグループが走り終えてコーンにタッチしたら、次のグループはすぐにスタートした。そして、何度も何度もコースを走り続けていた。

 また、縦のシンクロもそうだった。反対側のコーンまで走り終えると、すぐに反転してコースを走り始めていた」

 何度も繰り返して跳べるようにコースを設定しておくのである。場作りとしてはゴールの先にコーンを置いておく。コーンをタッチしたら次のチームが走り出す。

 教師がいちいち出発の合図をしなくても自分たちで行う。繰り返し練習する中で、自然に動きや呼吸が合っていくようにする。

 休憩タイムは自由にとってよいことにしておく。跳び方を工夫したり、上手なグループの跳び方を見たりして学ぶようにする。

 話し合いができたら、またシンクロ跳びを行っていく。学習の手順を決めておくことによって、子どもは教師の指示によらなくてもできるようになるのである。

 シンクロハードルのシステム化ができる。活動と話し合いを自分たちで行い、その中で1人1人のハードル走が上達し、結果として記録が上がっていくのである。

 村田氏が考察で述べているように、基本的なことを指導した後は、ほとんど指導しなくてもよくなる。

 シンクロハードル走は子どもにとっても教師にとっても効果的なのである。

 本特集では、村田正樹氏のようなシンクロ運動の実践が紹介してある。次の項目で実践が述べられているので参考にしてほしい。

1 指導計画(全〇時間)

2 場づくり

3 シンクロの方法

4 動きの高め方

5 シンクロ運動の指導の概略

 1 授業の進め方

 2 シンクロ運動の指導の実際

6 指導を終えて

 確かに効果があるのかを実際に試してほしい。その中からよりよい実践をつくってほしい。

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