楽しい体育の授業 2008年3月号
観点別評価ができる“学習カード”実物集

K222

«前号へ

次号へ»

楽しい体育の授業 2008年3月号観点別評価ができる“学習カード”実物集

紙版価格: 933円(税込)

送料無料

電子版価格: 839円(税込)

Off: ¥94-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
保健・体育
刊行:
2008年2月6日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 観点別評価ができる“学習カード”実物集
特集の解説
根本 正雄
実践事例
低学年
〈走・跳の運動〉走って跳べる折り返しリレー遊び(障害物あり)
清水 章尊
〈力試しの運動〉準備運動で行う力試し
岡 拓真
〈用具を操作する運動〉フラフープ名人カード
上木 信弘
〈鬼あそび〉仲よくなり、工夫するようになるために
向林 忠晃
〈ボール投げ遊び〉工夫を知るためのカード
柿崎 厚子
〈ボールけり遊び〉だれでも楽しめるボールけり遊び
中嶋 二朗
中学年
〈マット運動〉ポイントをしぼって評価する
松澤 正仁
〈鉄棒運動〉「反復による習熟」で、鉄棒技を習得させる
許 鍾萬
〈跳び箱運動〉台上前転 シンクロへの道
齊藤 振一郎
〈バスケットボール型ゲーム〉ポートボールの学習カード
渡邉 良平
〈サッカー型ゲーム〉楽しくシュート!サッカー型ゲーム
村山 浩康
〈ハンドベースボール型ゲーム〉初めての子も楽しくできるハンドベースボール型ゲーム
高井 基行
高学年
〈短距離走・リレー〉数値目標があるから子どもは夢中になる
鈴木 恭子
〈体ほぐし〉男女の仲がよくなる!曲に合わせた体ほぐし
中宿 清美
〈表現運動〉「新聞紙に変身」で動きを引き出す
吉田 晴美
〈跳び箱運動〉ステップを踏みながら全員達成を目指す
北川 泰三
〈バスケットボール〉3分で観点別評価ができる学習カード
柴田 泰士
〈サッカー〉教師の死角を補うカード
三好 保雄
ミニ特集 3月の体育はこう指導する(体力づくり)
低学年
引っ張る運動で体力アップ
平中 健也
中学年
ペアで楽しくローテーション運動!
吉田 圭太郎
最高記録に挑戦〜子どもが実感する1年間の成長〜
原田 朋哉
高学年
正常分配曲線の頂点になるように授業を組立てる
梶野 修次郎
体力づくりは、「楽しく」「仲良く」
常田 幸宣
ライブで体感!TOSS体育講座
全国で開催されるTOSS体育セミナー・講座
村田 斎
〜ライブでしか学べない情報満載〜
レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
動きを見極める力を育てる
山本 悟
マンガで見る楽しい体育指導 (第96回)
根本体育直伝マンガ(なわとび上達のコツの巻)
岩野 節男岩野 紀子
教材発掘!この教具で子どもが熱中 (第12回)
来年度こそ揃えておきたい、この教具!
桑原 和彦
体育科の系統的指導
ここを見る!短なわのつまずき
浜井 俊洋
爆発的に広がるYOSAKOIソーランの授業 (第12回)
“SAMURAI”指導には動きのポイントを一覧にまとめたものが必要だ
近藤 光弘
真下投げの指導 (第12回)
体育・スポーツ指導のレシピ論
伊藤 博一
体育指導における微細技術 (第12回)
ルールの工夫で「ソフトバレーボール」を楽しく
渡辺 喜男
子どもの体を守る食育の指導 (第12回)
食育の出発点 大人も子どもも学び合う食卓教育を見直す
並木 孝樹
最新情報を盛り込んだ食の指導 (第9回)
小児肥満解消法!
齋藤 滋
逆上がり全員達成の道 (第12回)
子どもはみんなできるようになりたい
柏村 泰秀
二重跳び全員達成への道 (第12回)
スモールステップで楽しく二重跳びをマスター
村越 亘
TOSS体育最前線
「ハードルサッカー」ならどの子も習熟させられる
TOSS体育中央事務局
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
力試し(低学年)
楢原 八恵美
〜簡単な動きを正しくやってパワーアップ!〜
体づくり(高学年)
山田 泰生
〜楽しく気持ちいい持久走〜
体育主任奮戦記 (第12回)
体育通信で校内の体育を変える
佐藤 真健
〜自分の研究内容を伝える〜
ライフスキルと健康教育 (第72回)
言語化のスキル
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第191回)
大切な研究です
向山 洋一
体育科における学力保障 (第60回)
野洲高校サッカー部の指導@
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第75回)
持木 信治
1/30秒単位で見せる子どものよい動きはこれだ! (第12回)
側方倒立回転
竹森 正人
〜風車回りとの違い〜

特集の解説

TOSS体育授業研究会代表 根本正雄

観点別評価ができる“学習カード”実物集


 学年末になり体育の評価をする時期になった。体育の評価をどうするかという問題がある。

 評価は、学習指導要領に示された目標と内容が、具体的にどの程度習得されたのかを示すものである。学習指導要領では、次のように示されている。

(1) 教科の目標

(2) 学年段階の各領域ごとに示された内容

 @ 技能(運動)の内容

 A 態度の内容

 B 学び方の内容(新たに整理統合して示した)

 教科の目標では、心と体を一体としてとらえ、「運動に親しむ資質や能力の育成」「健康の保持増進」及び「体力の向上」の三つの具体的な目標が密接に関連している。

 具体的には、技能(運動)の内容、態度の内容、学び方の内容である。これらの目標がきちんと達成されているのかを観点別学習状況の評価を基本として、到達度評価を行っていくようになっている。

 従来のような集団に準拠した評価ではなく、「目標に準拠した評価及び個人内評価の重視」が主張されている。つまり絶対評価を行っていくようになっている。

 他人との比較ではなく目標に照らしてどれだけ到達したのかを評価していくのである。

 そのためには、目標がどの程度習得されたのかを絶えず評価していく必要がある。習得されていなければ、さらに指導して学力を定着させていく。

 他人との相対評価ではなく絶対評価を行う大きな根拠である。評価の問題は、学力の保障をどのようにしていくのかと関連している。

  評価に当たっては、知識や技能の到達度を的確に評価することはもとより大事だが、それにとどまることなく、自ら学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力などの資質や能力までを含めた学習の到達度を適切に評価していく。

 体育科における評価の観点は、指導要録における観点を基本としている。

 つまり、「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」の四つの観点である。それらの観点別評価を通して、指導に生かすようにしていく。

 本特集では、観点別評価を行うための資料としての具体的な学習カードが示されている。

 最初の1ページに使い方、2ページに具体的な学習カードが示してある。鉄棒遊びの学習カードの例を示す。

(1) 技能の評価

●できたらシールをはりましょう。

 @ てつぼうにあがる A てつぼうからおりる

 B てつぼうでまわる

 あがる、おりる、まわると動きが示され、それぞれに到達目標を示す。できればシールがはれる。到達目標が明確なので、子どもの意欲は高まる。

(2) 思考・判断の評価

●いろいろなあがりかたやおりかたをかんがえ、できたしゅるいだけいろをぬろう。

 @運動遊びの仕方を知る。A運動遊びの工夫をする。

 いろいろなあがりかたやおりかたを知り、工夫できたかを評価する。工夫できた動きをカードの中に記入する。(3) 関心・意欲・態度の評価

●がくしゅうをふりかえろう。

 (よくできた◎ できた〇 できなかった△)

 @ 運動に対する関心・意欲

 A ルール・マナーへの態度

 B 仲間との協力

 C 安全への確かめ

 〇たのしくがくしゅうできたか @

 〇とぶじゅんばんをまもれたか A

 〇おしえあいができたか    B

 〇あんぜんにできたか     C

 到達度は、◎3点 〇2点 △1点とする。

 最終ラインを作っていく。(次号に続く)

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ