楽しい体育の授業 2006年11月号
なわ跳びに変化! 魅力のバリエーション18

K206

«前号へ

次号へ»

楽しい体育の授業 2006年11月号なわ跳びに変化! 魅力のバリエーション18

紙版価格: 922円(税込)

送料無料

電子版価格: 829円(税込)

Off: ¥93-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
保健・体育
刊行:
2006年10月6日
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 なわ跳びに変化!魅力のバリエーション18
特集の解説
根本 正雄
実践事例
短なわ跳び
〈両足跳び〉このバリエーションで両足跳びの世界が変わる!
土肥 ゆかり
〈かけ足跳び〉バリエーションをマスターしてみんなでリズムなわ跳び!
根津 盛吾
〈スキップ跳び〉高度なスキップ跳びのバリエーション
宍戸 威之
〈あや跳び〉「あや跳び」から「はやぶさ」へのスモールステップ
近藤 光弘
〈交差跳び〉交差跳びから側振交差跳びへ
村山 浩康
〈側振跳び〉「側振跳び」は実は簡単な組合せ技だった
藤澤 芳昭
〈向きかえ跳び〉歌「うさぎとかめ」に合わせ、友だちと一緒に楽しく跳び続ける
白石 周二
〈回転跳び〉回転跳びバリエーション
村田 淳
〈前後跳び/2人跳び〉ひとりじゃものたりない 前後跳び
平山 健太郎
〈横並び跳び/2人跳び〉関わりを深め合い、みんながニッコニコになる技
伊藤 道海
〈横並び交差跳び/2人跳び〉リズムを合わせて! 横並び交差跳び!
前川 善治
〈二重跳び〉アイデアが生きるシンクロ二重跳び
西尾 文昭
長なわ跳び
〈回旋跳び〉回旋跳びこそ、長なわ跳びの基礎である
岸本 勝義
〈ボールパス跳び〉歓声が沸き起こる長なわ「ボールパス跳び」!
櫻井 英喜
〈ボールつき跳び〉こうすればできる 長なわボールつき跳び
太田 健二
〈短なわとの組み合わせ跳び〉その場跳びから駆け足跳び、さらに2人跳びへ
松藤 司
〈短なわとの組み合わせ跳び/向きかえ跳び〉習熟させてから「技」に挑戦!
徳田 洋広
〈ダブルダッチ〉これができればみんな楽しい シャー
表 克昌
ミニ特集 11月の体育はこう指導する
低学年
低学年ではまず慣れさせる
八和田 清秀
中学年
個人の動きからグループの動きへ(表現運動)
武田 俊樹
教えるべき点と考えさせて取り組ませる事を明確に分けて指導する(走・跳の学習展開)
西田 幸二
高学年
子どもたちが真剣に取り組むペースランニング
森本 雄一郎
走り幅跳びはテクニカルポイントでかっこよく技術をマスターする!
山口 敏生
ライブで体感!TOSS体育講座
TOSS体育スター競演
村田 斎
レベルアップ!体育の授業を変える
生活のリズムづくりは、“試して、なるほど!”
近藤 真庸
マンガで見る楽しい体育指導 (第80回)
根本体育直伝マンガ(二重跳びの巻)
岩野 節男岩野 紀子
新卒教師の陥りやすい体育指導 (第8回)
集合のさせ方・称賛の言葉知っていますか?
桑原 和彦
集合・整列・グループ分けの微細技術 (第8回)
リレーの学習グループ
村田 淳
学校と地域をつなぐYOSAKOIソーランの新展開 (第8回)
学校から「広がる」実践を!
宮野 正樹
“ボクとわたしのからだとスポーツ”質問・疑問・悩み大集合! (第8回)
バランスの良い食事ってどんなもの?
長谷川 亜弓
ライブで学ぶ体育指導技術 (第8回)
ワンバウンド、そして、手のひらに当てて前に落とす
渡辺 喜男
一目瞭然!教師の個別評定 (第8回)
走り幅跳びの指導
並木 孝樹
〜踏み切りの指導は1歩助走から個別評定する〜
知らなかった!技の数々!なわ跳びの世界 (第8回)
大なわ跳びで一体感!
鈴木 章弘
子ども熱中!鉄棒の新ドリル (第8回)
お話作りで楽しく鉄棒遊び
川村 浩史
1枚の写真で示す陸上運動のテクニカルポイント (第8回)
ハードルを跳ぶリズム
竹森 正人
TOSS体育最前線
「よさこいソーラン〜SAMURAI」
TOSS体育中央事務局
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
マット遊び
本川 恵美子
〜マット名人になろう!!〜
マット運動
鈴木 康一
〜技の段階・ポイント・練習方法を学習カードに〜
最新情報を盛り込んだボール運動 (第8回)
コーディネーショントレーニングで実力アップ
持木 信治
ライフスキルと健康教育 (第56回)
迷惑行為への対応スキル
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第175回)
ていねいだがつまらない(と思う)
向山 洋一
体育科における学力保障 (第44回)
1年生でもできるダブルダッチの指導
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第59回)
テクニカルポイントはここだ! (第20回)
水泳
横浜YMCA
〜水なれをしよう!〜

特集の解説

なわ跳びに変化!魅力のバリエーション18

TOSS体育授業研究会代表

根本正雄


 なわ跳びはいつでもどこでも運動できる教材である。しかも1年生から6年生まで同じ跳び方で楽しめる。

 交差跳びという種目がある。両腕を体の前で交差して跳ぶ。できるだけ交差を大きくして、腕がクロスするようにするのが上達のポイントである。

 交差跳びができるようになった子どもには、どのような指導をしたらよいのであろうか。

 兵庫県の藤澤芳昭氏は、6年生で背面交差跳びの指導報告をしてくれた。

 背面交差跳びというのは、体の前面で交差するのではなく、背面で交差して回す跳び方である。

 慣れないと難しい種目であるが、藤澤芳昭氏の6年生のクラスでは、28名中22名ができるようになったとのことである。

 しかも、連続20回以上跳ぶ子どもが2人もいたという。これは素晴らしい指導の成果である。

 一見大人には難しいと思われる種目でも、子どもは指導すると容易にできていく。

 同じ種目をずっと練習させることも大切であるが、背面交差跳びのようにバリエーションを増やしていくと、さらに子どもは意欲をもって取り組んでいく。

 富山県の鈴木信也氏は6年生のクラスで、ダブルダッチの1回跳びにチャレンジしたという報告をしてくれた。

 15分を2回、つまり30分間練習して、4分の3ほどが跳べるようになったとのことである。

 今まで、ダブルダッチをしたことのない、運動の苦手な女の子が跳べて、他の種目では何回も跳べるなわ跳びの得意な子どもが引っかかるという逆転現象が起きたという。

 この実践は素晴らしい。ダブルダッチというと2本のなわを同時に跳ぶので難しいように思われている。

 しかし、鈴木信也氏の実践では30分間の練習で、4分の3の子どもができ、逆転現象まで起きたのである。

 私の勤務した学校でも1年生から6年生までダブルダッチを指導したことがある。すると、1年生の子どもが指導して10分でできるようになった。

 1人ではなく何人もできるようになり、中にはなわの中で回転する子までいた。

 それを見て、今まで難しいと思いこんでいたダブルダッチが意外と易しい跳び方であることが分かった。

 短時間で誰でも跳べるダブルダッチを指導することによって、長なわのバリエーションを増やすことができる。

 本特集では、藤澤芳昭氏や鈴木信也氏の実践のように一つの種目だけでなく、子どもが挑戦意欲をもって取り組めるようなバリエーションのある種目が紹介されている。

 内容は、次の項目でまとめてある。誰でも指導できるようになっているので、実践をしてほしい。

@ 基本となる種目名

A 基本の種目の跳び方・方法

B 基本の種目のポイント

C バリエーション種目名

D バリエーション種目の跳び方・方法

E バリエーション種目のポイント

 最初に基本となる種目が紹介してある。いきなりバリエーションの種目を教えてもできない。

 きちんと基本を指導することである。二重跳びの基本は一回旋一跳躍である。

 二重跳びだけを必死に練習させている教師がいる。これでは上達は遅い。二重跳びをさせる前に基本の一回旋一跳躍の跳び方を指導するのである。

 なわの持ち方、なわの長さをきちんと教える。効率のよい跳び方をさせるのである。

 次は一回旋一跳躍を30秒間で70回以上跳ばせるようにする。30秒間で70回以上跳べるようになって、二重跳びに必要な基礎感覚、基礎技能が身に付く。

 本特集では、基本の種目の跳び方・方法、ポイントと合わせて、バリエーション種目の跳び方・方法が示されている。

 基本ができるようになった子どもには、バリエーション種目を指導するようにしていってほしい。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ