楽しい体育の授業 2004年4月号
黄金の三日間・「体育スペシャル授業」

K173

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楽しい体育の授業 2004年4月号黄金の三日間・「体育スペシャル授業」

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2004年3月11日
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 黄金の三日間・「体育スペシャル授業」
特集の解説
根本 正雄
実践事例
低学年/走・跳の運動遊び
バリエーション豊かな「楽しい授業」でルールを学ぶ
板倉 美江
低学年/器械・器具を使っての運動遊び
システムを黄金の三日間で作り上げる
渡邊 泰世
低学年/用具を操作する運動遊び
学習規律を意識しながら楽しく遊ぼう
南 惠介
低学年/ボールゲーム
「ボールゲーム」をしながら友達をつくろう
千葉 正康
低学年/鬼遊び
体育館で楽しむ鬼遊び
鶴田 博史
中学年/跳び箱
「集団跳び箱」で心地よい一体感を味わおう
橋 真
中学年/マット
3年生最初のマット運動、準備から片付けまで
伊藤 鉄正
中学年/鉄棒
鉄棒となかよし、ずーっとなかよし
佐藤 貴子
中学年/バスケットボール型ゲーム
全員シュートの機会を保障するゲームで楽しむ
石田 博一
中学年/サッカー型ゲーム
リズムとテンポで授業をつかむ
宮永 正行
中学年/ベースボール型ゲーム
ティーボールで、体育の授業開きに逆転現象を
萩原 昭広
高学年/跳び箱
「集団跳び箱」でクラスに一体感を
渡辺 喜男
高学年/鉄棒
鉄棒運動のシステムづくり
辻岡 義介
高学年/体ほぐし
学級がほのぼのする体ほぐしの運動
小森 俊宣
高学年/短距離走・リレー
全員が楽しめる8秒間走からリレーへ
冨永 泰寛
高学年/バスケットボール
4つの楽しさを味わわせる
浜井 俊洋
高学年/サッカー
“おもしろそう・私にもできそう” という気にさせるサッカーわくわく授業
村田 斎
高学年/ソフトバレーボール
みんなで楽しくアタック!
佐藤 政臣
ミニ特集 新学習指導要領への提言「マット運動」
側方倒立回転から前方倒立回転跳びへ
福島 太三
できない子ができるようになる「言葉がけ」を意識した授業づくりを
京極 整一
子供が自分で学べるシステムを作る
池田 潤
肘を開くと、後転がやりやすくなる!
小松 和重
個別評定はテクニカルポイントにつながる部分で行う
信藤 明秀
ライブで体感!TOSS体育講座
授業のテンポとリズムを学ぶ
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
運動のアナロゴンの指導
林 恒明
マンガで見る楽しい体育指導 (第49回)
根本体育直伝マンガ(リズム太鼓の巻)
岩野 節男岩野 紀子
1秒・1cmの記録アップはこの指示で起こす
1分間に100回を目指す連続長なわ跳び
桑原 和彦
集中・熱中このゲームが子供を変える
学級開きに最適 足じゃんけん
竹森 正人
障害児体育の実践 (第1回)
一目で分かる工夫をほどこす
河村 要和
体育を好きにする女教師の体育指導 (第1回)
雨の日だって、教室体育しちゃおう!
鈴木 恭子
子供が喜ぶ体育授業のシステム化 (第1回)
ボール運動の授業システム
渡辺 喜男
〜バスケットボール第1時@〜
効果絶大 インターネットの活用
器械運動に効果抜群!インターネットアニメーション
持木 信治
健康な生活習慣を育む食の授業 (第1回)
私が伝えたい子供たちの健康を願った食教育
三好 保雄
時代の流れに対応した「性教育・エイズ教育」 (第1回)
保護者と連携して進めているか
戸井 和彦
TOSS体育研究会報告
MLから学び、力量をつける
田代 光章
TOSS体育最前線
TOSS体育は「初心者」に優しい
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
短距離走・リレー(中学年)
伊藤 道海
〜線ふみ4歩ストライド走〜
走り高跳び(高学年)
高橋 聡
〜「走り高跳び」にはこれ1枚でOK!〜
今、子供に伝えたい保健の指導
知らない人に声をかけられたらどうする?
小笹 宗男
ライフスキルと健康教育 (第25回)
言葉のキャッチボール(5)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第144回)
もっと深みが、もっと証拠が必要だ
向山 洋一
体育科における学力保障 (第13回)
三沢博樹氏の「なわとびを使った表現リズム遊び」集団なわ跳びの指導
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第28回)
テクニカルポイントはここだ! (第25回)
走り高跳び 振り上げ足のステップ1
並木 孝樹

特集の解説

黄金の三日間・「体育スペシャル授業」

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 新年度始まりの三日間は、一年間の学級経営・学習指導にとって極めて大切な期間である。

 なぜなら、新年度になり、新しいルール、新しい学習スタイルを指導するのに適しているからである。

 黄金の三日間をどう指導するかで一年間の学級経営、学習指導が決まるからである。

 本特集では、体育の授業では、どんな内容をどのように指導したらよいのかが紹介してある。

 それには、どんな学級経営をするのか、どんな体育授業をするのかをあらかじめ、検討しておく必要がある。

 体育の場合に考えられるのは、どのような学習スタイルをとるかを示すことである。

 楽しい体育を行う方法はいろいろある。その中で一年間どのようなスタイルで行うのかをはっきりと示すのである。

1.準備運動をどうするのか。

2.器具・用具の準備、後片づけをどのようにするか。

3.子供への言葉掛けをどのようにするか。

4.仲間づくりをどのようにするか。

 基本的な学習技能を指導することが、一年間の授業づくりのスタートでは大切になる。

 準備運動で、私はリズム太鼓を使用する。体育係が前に出て、4列の横隊あるいは縦隊で一斉に行う準備運動はしない。

 「これは魔法の太鼓です。この太鼓で運動すると動きがとてもよくなります。この一年間、太鼓のリズムに合わせて運動していきます」という。

 子供は太鼓に集中する。そして太鼓のリズムに合わせて運動していくんだなということを認識する。

 リズムに合わせて動くことの心地よさを体験させる。

「楽しいのでまたやってみたい。太鼓のリズムに合わせて走ってみたい」という期待感をもたせるのである。

 隊形も自由である。子供は伸び伸びと動いていく。自由に楽しく動きながら準備運動をしていくスタイルを指導していく。

 次は発問・指示のあるスタイルを指導する。跳び箱を跳ばせる時に「跳び越す時にどこを見たらよいですか」

と発問する。

 考えを出させたあとに「どの考えがよいか跳んで確かめなさい」と指示する。

 自分で考え、自分で確かめていく中で動きの原理・原則を発見していくスタイルを指導していく。

 教師が一方的にやらせていくのではなく、子供の関心・意欲を引き出しながら発見させていく流れにする。

 その中で知的好奇心を高め、体育学習の楽しさを理解させていく。それを黄金の三日間に行うのである。

 目標に対して常に評価のある学習をしていく。跳び箱が跳べるようになったのか、ならないのかを評価していくようにする。

 2人で見合ったり、グループで確かめ合ったりしていく中で、友達との関り合いができるようにしていく。

 仲間と力を合わせたり協力する中で学習が深まり、楽しくできる学習のスタイルを学ばせていくのである。

 黄金の三日間で学習スタイルを身に付けさせていくと、一年間の体育指導がスムーズにいく。

 学習のルールやマナーを指導していく中で、体育授業のスタイルを学んでいけるようにする。

 本特集では、このような「体育スペシャル授業」の中で、どんな学習スタイルを指導されたのかの実践例が紹介してある。

 本特集を元にして感動のある「体育スペシャル授業」を行ってほしい。

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