- 特集 現場に速効!“教育情報”の読み方・選び方
- 教育情報のリテラシー―消える情報を見極めるモノサシ
- 教育現場の実態をどこまで掘り下げて発信された情報なのか?
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- ぶれないこと
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- 課題意識をもって
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- 今次改訂が盛り上がらない?理由=キャズム理論で考える
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- 変化をキャッチする目・対応の押さえどころ
- 行政の変化―情報の読み方・対応のヒント
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- 教師の変化―情報の読み方・対応のヒント
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- 保護者の変化―情報の読み方・対応のヒント
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- 子どもの変化―情報の読み方・対応のヒント
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- いじめの変化―情報の読み方・対応のヒント
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- マル得教育情報をキャッチするアンテナの立て方
- 移行措置・マル得情報をキャッチする検索法
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- 小学校英語・マル得情報をキャッチする検索法
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- 免許更新・マル得情報をキャッチする検索法
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- 学力向上・マル得情報をキャッチする検索法
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- 学校評価・マル得情報をキャッチする検索法
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- 要録と通信簿・マル得情報をキャッチする検索法
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- 不登校・マル得情報をキャッチする検索法
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- 「心のノート」・マル得情報をキャッチする検索法
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- 危機管理としての情報の集め方・分析の仕方
- 教職員からの実態報告=チェックポイント
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- 子どもの訴え=チェックポイント
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- 教師間のトラブル=チェックポイント
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- 保護者からの訴え=チェックポイント
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- いじめ情報の事実確認=チェックポイント
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- 広がるオバマ政権下での“公立校の能率給”
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- 志気が高まる教育情報の選び方・活用の仕方
- 参観させたい学校を選ぶポイント
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- 自校にあう研究協力者を選ぶポイント
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- 自校にあう研究組織を選ぶポイント
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- 保護者向け学校の情報発信―応援団にするポイント
- 学校だよりに何を盛り込むか
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- 校長講話に何を盛り込むか
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- 学級通信に何を盛り込むか
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- 自校に必要な教育情報の選び方―虻蜂取らずにならない賢い目
- ならぬことはなりませぬ=「不易」を問い直す意味=
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- 教育情報選択の視点は経営ビジョンから
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- 一人の十歩より十人の一歩
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- 不易を重んじ 流行に棹さす
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- 小学校英語授業をこうつくる (第7回)
- 担任1人で行う「小学校英語授業の基本形」をつくる
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- 校長室の環境づくり (第7回)
- 執務のしやすい空間づくり
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- 講話で語る祝日の由来 (第7回)
- ナルトとゴッホ
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- 教師の人間力―キー・コンピテンシーを考える (第7回)
- 教師のチームワーク
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- 学校は何を期待されているか―新指導要領が刺激したもの (第7回)
- どの子どもも伸ばす―通常学級での特別支援教育
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- 私から見た“全国学テの光と影” (第7回)
- 算数・数学教育における「高次な活用力」の育成
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- 大阪“教育の陣” (第7回)
- 指導主事奮戦記(その3)
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- 〜ホンネはタテマエを越えて〜
- 新指導要領の学力観と学力評価の方向 (第7回)
- 授業づくりの基礎作業としての教材研究
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- 担任への不満―親の本音の拾い方 (第7回)
- 「人事評価システム改革」が肝
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- 〜よりよい学校づくりのための塾からの提案F〜
- 編集後記
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- こんなことご存知? 学校のトレンディ (第7回)
- 「体を使って学ぶ」
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- 〜日本舞踊と和楽器〜
編集後記
◯…「新指導要領に関する書籍の売れ行きは非常に低調だという。ある編集者はこんなことは今まで経験したことがない≠ニ嘆いていた。
学校現場が高揚感の代わりに疲労感≠抱えた状況で、移行措置、本格実施へとこのまま進んで行けば、指導要領改訂による一〇年に一度のリセットはおぼつかない」
「内外教育」の時評からの引用です。
確かに、私も編集者の一人として、今回ほど低調な改訂はないと断言?できるほどの冷え込みようです。
ま、それはさておき、今、巷では、「キャズム理論」が脚光を浴びているようです。
キャズム=溝を越える。
従来は、新しい技術は、先物好きが飛びつき、それからよいとなると一気に広まると考えられていましたが、このキャズム理論では、先導者と一般の間には深い溝があるのだといいます。
その溝を越えるのは、広告や宣伝ではなく、実利的なものだという主張のようです。
たしかに、便利で安くなれば、<携帯>のようにあっという間に普通のこと≠ノなるわけです。
この理論でいけば、一〇年に一度の改訂情報には、<深い溝>があるようで、つまり実利に結びつくような戦略・戦術が発信側に不足していた? といえるのかも知れません。
情報化時代、今やそういう戦略や戦術を度外視してはせっかくの問題提起も、俎板にさえ載らない時代になっているということを、現場サイドでも考えるというか、勘案しなければならない時代のようです。
本号では、まずは教育情報のよりよい選び方に焦点を当ててみました。
(樋口 雅子)
◯…八月一五日、敗戦の日、この日六四回目を迎えた。当日私はどこにいたか。千葉県松戸の特攻基地に戦闘機の整備兵として働いていた。一七歳であった。その夜、基地内で「焚き出し」が始まっていた。糧枡庫に侵入した補充兵(四〇〜五〇歳代)たちが、万歳を叫んで「焚き出し」を囲んでいたのだ。私もその囲みにさそわれた。「これで家に帰れる」「女房に会える」「子どもに会える」と喜びの声をあげていた。若い私もその席に呼ばれていたのだが、「喜び」の声に驚いていたことを思い出す。
◯…旧制中学生、一〇代半ばの少年たちが予科練や陸海軍少年兵に志願し、教室を去っていった。「国難に殉じた多くの若人の死を無駄にしてはならない」という投書が新聞に掲載されていた。他方で愛国心教育を盛った改正教育基本法の改正を望む、高校教員の投書もあった。前者は産経新聞であり、後者は朝日新聞である。問題は多くの少年兵の死を無駄にしない国づくりではないか。「伝統と文化をはぐくんできた我が国と郷土を愛する」ことではないか。
(江部 満)
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- 明治図書