学校マネジメント 2009年10月号
現場に速効!“教育情報”の読み方・選び方

J635

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学校マネジメント 2009年10月号現場に速効!“教育情報”の読み方・選び方

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2009年9月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 現場に速効!“教育情報”の読み方・選び方
教育情報のリテラシー―消える情報を見極めるモノサシ
教育現場の実態をどこまで掘り下げて発信された情報なのか?
安野 功
ぶれないこと
野口 克海
課題意識をもって
和田 幹夫
今次改訂が盛り上がらない?理由=キャズム理論で考える
有元 秀文
変化をキャッチする目・対応の押さえどころ
行政の変化―情報の読み方・対応のヒント
小林 福太郎
教師の変化―情報の読み方・対応のヒント
宮 史郎
保護者の変化―情報の読み方・対応のヒント
上島 博
子どもの変化―情報の読み方・対応のヒント
佐々木 光郎
いじめの変化―情報の読み方・対応のヒント
安川 雅史
マル得教育情報をキャッチするアンテナの立て方
移行措置・マル得情報をキャッチする検索法
若井 彌一
小学校英語・マル得情報をキャッチする検索法
多田 孝志
免許更新・マル得情報をキャッチする検索法
山極 隆
学力向上・マル得情報をキャッチする検索法
間嶋 哲
学校評価・マル得情報をキャッチする検索法
善野 八千子
要録と通信簿・マル得情報をキャッチする検索法
加藤 明
不登校・マル得情報をキャッチする検索法
小林 正幸
「心のノート」・マル得情報をキャッチする検索法
生越 詔二
危機管理としての情報の集め方・分析の仕方
教職員からの実態報告=チェックポイント
白鳥 信義
子どもの訴え=チェックポイント
芹沢 晴信
教師間のトラブル=チェックポイント
田中 信一郎
保護者からの訴え=チェックポイント
齋藤 英敏
いじめ情報の事実確認=チェックポイント
大山 圭湖
広がるオバマ政権下での“公立校の能率給”
杉田 荘治
志気が高まる教育情報の選び方・活用の仕方
参観させたい学校を選ぶポイント
高木 保
自校にあう研究協力者を選ぶポイント
渋谷 光夫
自校にあう研究組織を選ぶポイント
露口 健司
保護者向け学校の情報発信―応援団にするポイント
学校だよりに何を盛り込むか
村上 直史
校長講話に何を盛り込むか
近藤 芳子
学級通信に何を盛り込むか
河田 孝文
自校に必要な教育情報の選び方―虻蜂取らずにならない賢い目
ならぬことはなりませぬ=「不易」を問い直す意味=
間邉 光夫
教育情報選択の視点は経営ビジョンから
中村 修
一人の十歩より十人の一歩
中村 雅
不易を重んじ 流行に棹さす
佐伯 邦芳
小学校英語授業をこうつくる (第7回)
担任1人で行う「小学校英語授業の基本形」をつくる
坂本 秀行
校長室の環境づくり (第7回)
執務のしやすい空間づくり
大串 正弘
講話で語る祝日の由来 (第7回)
ナルトとゴッホ
小松 眞
教師の人間力―キー・コンピテンシーを考える (第7回)
教師のチームワーク
立田 慶裕
学校は何を期待されているか―新指導要領が刺激したもの (第7回)
どの子どもも伸ばす―通常学級での特別支援教育
無藤 隆
私から見た“全国学テの光と影” (第7回)
算数・数学教育における「高次な活用力」の育成
中原 忠男
大阪“教育の陣” (第7回)
指導主事奮戦記(その3)
八尾 晋悟
〜ホンネはタテマエを越えて〜
新指導要領の学力観と学力評価の方向 (第7回)
授業づくりの基礎作業としての教材研究
加藤 明
担任への不満―親の本音の拾い方 (第7回)
「人事評価システム改革」が肝
高濱 正伸
〜よりよい学校づくりのための塾からの提案F〜
編集後記
樋口 雅子江部 満
こんなことご存知? 学校のトレンディ (第7回)
「体を使って学ぶ」
怏z 佐智子
〜日本舞踊と和楽器〜

編集後記

◯…「新指導要領に関する書籍の売れ行きは非常に低調だという。ある編集者はこんなことは今まで経験したことがない≠ニ嘆いていた。

学校現場が高揚感の代わりに疲労感≠抱えた状況で、移行措置、本格実施へとこのまま進んで行けば、指導要領改訂による一〇年に一度のリセットはおぼつかない」

「内外教育」の時評からの引用です。

確かに、私も編集者の一人として、今回ほど低調な改訂はないと断言?できるほどの冷え込みようです。

ま、それはさておき、今、巷では、「キャズム理論」が脚光を浴びているようです。

キャズム=溝を越える。

従来は、新しい技術は、先物好きが飛びつき、それからよいとなると一気に広まると考えられていましたが、このキャズム理論では、先導者と一般の間には深い溝があるのだといいます。

その溝を越えるのは、広告や宣伝ではなく、実利的なものだという主張のようです。

たしかに、便利で安くなれば、<携帯>のようにあっという間に普通のこと≠ノなるわけです。

この理論でいけば、一〇年に一度の改訂情報には、<深い溝>があるようで、つまり実利に結びつくような戦略・戦術が発信側に不足していた? といえるのかも知れません。

情報化時代、今やそういう戦略や戦術を度外視してはせっかくの問題提起も、俎板にさえ載らない時代になっているということを、現場サイドでも考えるというか、勘案しなければならない時代のようです。

本号では、まずは教育情報のよりよい選び方に焦点を当ててみました。

(樋口 雅子)

◯…八月一五日、敗戦の日、この日六四回目を迎えた。当日私はどこにいたか。千葉県松戸の特攻基地に戦闘機の整備兵として働いていた。一七歳であった。その夜、基地内で「焚き出し」が始まっていた。糧枡庫に侵入した補充兵(四〇〜五〇歳代)たちが、万歳を叫んで「焚き出し」を囲んでいたのだ。私もその囲みにさそわれた。「これで家に帰れる」「女房に会える」「子どもに会える」と喜びの声をあげていた。若い私もその席に呼ばれていたのだが、「喜び」の声に驚いていたことを思い出す。

◯…旧制中学生、一〇代半ばの少年たちが予科練や陸海軍少年兵に志願し、教室を去っていった。「国難に殉じた多くの若人の死を無駄にしてはならない」という投書が新聞に掲載されていた。他方で愛国心教育を盛った改正教育基本法の改正を望む、高校教員の投書もあった。前者は産経新聞であり、後者は朝日新聞である。問題は多くの少年兵の死を無駄にしない国づくりではないか。「伝統と文化をはぐくんできた我が国と郷土を愛する」ことではないか。

(江部 満)

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