学校マネジメント 2009年9月号
脱“ゆとり”新課程編成の焦点はどこか

J634

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学校マネジメント 2009年9月号脱“ゆとり”新課程編成の焦点はどこか

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2009年8月5日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 脱“ゆとり”新課程編成の焦点はどこか
“ゆとり”からの転換―気になる困難点はここだ
基礎基本の「徹底」から「定着」へ
新富 康央
ポイントは教師の意識改革
中原 忠男
個人差を否定する規格化への道
村上 隆
新教育課程編成―“トラブル気配の問題”にどう対応するか
授業時数増の日課表づくり・焦点はどこか
福島 正美
小学校英語―導入疑問視への対応・焦点はどこか
小森 茂
小学校英語―ALTへの対応・焦点はどこか
太田 洋
小学校英語―二年間カリキュラム・焦点はどこか
前田 陽子
小一国語九時間のカリキュラム・焦点はどこか
白石 範孝
算数上下が同じ内容の扱い方・焦点はどこか
夏坂 哲志
新『心のノート』の活用・焦点はどこか
押谷 由夫
新教育基本法の理念・焦点はどこか
菱村 幸彦
伝統文化への取り組み・焦点はどこか
中村 哲
先取り? “巷情報”=その“ゆくえ”をこう読解する
幼・小・中・高―学校体系変革のゆくえ
村田 俊明
免許更新制度のゆくえ
元兼 正浩
小学校英語は下学年まで降りてくる?
影浦 攻
“総合”はいずれ消える?
田中 博之
習得と活用は別メニュー?
鏑木 良夫
“学テ”活用と学力向上のゆくえ
鶴見 行雄
暗記詰め込み教育が復活する?
浅田 和伸
教職人気の地域格差から見えてくるもの
貝塚 茂樹
教務主任の超若年化で懸念されること
向山 行雄
三〇代・四〇代教師の不在がもたらすもの
長南 博昭
管理職降板続出が意味するもの
成山 治彦
学校評価は改善に役立っているか?
若井 彌一
学校評議員制度は機能しているか?
諏訪 英広
現場はどう考える? 絶対評価のゆくえ
中西 茂
モンスター・ペアレントは減っていくか?
門脇 厚司
民間教育研究団体はなぜ衰退したか
明石 要一
日教組の体質はどう変わっていくか?
長尾 彰夫
〈ベテランがする管理職ビギナーズへのアドバイス〉職務困難に遭遇したとき―永続性と一過性の見分け方
静かに自らを省みる謙虚さを
野口 芳宏
「校内事故」に関する学校の危機管理の基本
新見 謙太
5W1Hを使う
大森 修
校長の職務は教育課程の編成・管理
田山 修三
小学校英語授業をこうつくる (第6回)
小学校6年 英語活動から、英語“学習”へ
瀧沢 広人
〜「定着」と「カリキュラム」〜
校長室の環境づくり (第6回)
子どもの豊かな感性を育てる校長室
根本 正雄
講話で語る祝日の由来 (第6回)
聖火ランナーと川石メソッド
小松 眞
教師の人間力―キー・コンピテンシーを考える (第6回)
対話から育つ人間関係
立田 慶裕
学校は何を期待されているか―新指導要領が刺激したもの (第6回)
授業研究を進める
無藤 隆
私から見た“全国学テの光と影” (第6回)
全国学力調査の光と影
高浦 勝義
大阪“教育の陣” (第6回)
指導主事奮戦記(その2)
八尾 晋悟
新指導要領の学力観と学力評価の方向 (第6回)
「習得・活用・探究」の授業づくりは、目標の設定から
加藤 明
担任への不満―親の本音の拾い方 (第6回)
ミニ漢検で伸ばすA
高濱 正伸
〜よりよい学校づくりのための塾からの提案E〜
編集後記
樋口 雅子江部 満
こんなことご存知? 学校のトレンディ (第6回)
一人年150冊の学校図書館
難波 信昭

編集後記

○…「小学二年生が六校時まであるんですよ。高学年など、新教材補充の教科書に加え、英語ノート≠ノ心のノート≠ニ、たくさんの教材で何が何だか状態。ランドセルはもうはち切れそうに満杯状態……」と、この春休みにお逢いした小学校の先生からお聞きし、そういえば、そうだろうな、子どもも大変だろうな―と思いました。

 こういう状態はよくない、落ちこぼれる子どもの問題を解消?しようと、いわゆるゆとり教育=Aつまりは、指導内容の削減だったわけですが、このたびの改訂により、内容増に伴う時数増でもあり、元に戻った?ことになった……というわけです。

 ですから、まだ本格実施の前だというのに、もう、〈詰め込み教育の弊害論〉が浮上しているようです。

 こういう現象ひとつとっても、教育界が大きな曲がり角にきているのだという認識を新たにするわけです。その上、さまざまな改革、たとえば、小学英語の導入とか、免許更新制なども、いずれ再改革されるのではないか?という意見もあるようで、このまま落ち着いて、実践に取り組んでいればよいのか?という疑問もささやかれているのが現状だともいえるようです。

 そんな巷のうわさについても、俎板に載せて、今後、どうなっていくのかをご示唆いただいた上で、それを踏まえて、二二年度の教育課程編成の指針となるようなご教示をいただきました。

(樋口雅子)

○…教育基本法の改正は周知のように、国論を二分する中で行われた。いわゆる「戦後レジーム」からの脱却をめざす法改正であり、反対派が強調する「戦争への道」を開くものではない。忘れてはならないのは、終戦直後、GHQの強い指導のもとにつくられた旧教基法の中には、「個人の尊厳」や「人格の完成」が高唱されていたが「伝統の尊重」や「宗教的情操の涵養」がGHQの手によって削除されたということである。

○…新教基法では、次の六項目が重要になる。第一は「伝統の尊重と愛国心の育成」、第二は「家庭教育の重視」、第三は「宗教的情操の涵養と道徳教育の強化」、第四は「国家と地域社会への奉仕」、第五は「文明の危機に対処するための国際協力」、第六は「教育における行政責任の明確化」である。

○…しかし、新教基法で教育再生が成るかどうかは、それを実地に担う教師の自覚と資質に左右されるという指摘がある。すべての教師が教基法改正の趣旨を正確に理解し、それにもとづく取り組みができるように求められているわけである。

(江部 満)

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