学校マネジメント 2008年2月号
“評価の新時代”対応する準備スポット

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学校マネジメント 2008年2月号“評価の新時代”対応する準備スポット

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2008年1月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “評価の新時代”対応する準備スポット
今、どんな教育評価が注目されているか―これからの評価研究の焦点はどこか―
「真正の評価」という考え方
田中 耕治
教科学力とソーシャルキャピタル(人間関係資本)との関係に注目して
葉養 正明
自己評価=自己認識こそ評価の要諦
木岡 一明
新指導要領で指導要録はどう変わるか―評価をめぐる動きをウオッチング―
加藤 明
教育評価―今どんな課題が浮上しているか
学校評価をめぐる最新研究情報
藤井 佐知子
教員評価をめぐる最新研究情報
古賀 一博
学力評価をめぐる最新研究情報
階 玲治
授業評価をめぐる最新研究情報
北 俊夫
外部評価をめぐる実践課題
大隅 心平
“この方式”の具体化・ポイントはどこか
目標・指導・評価の一体化
北原 琢也
学習評価と学校評価の一体化
千々布 敏弥
経営評価・マネジメント評価の技法
田村 壽秀
ルーブリックをどう取り入れるか
前田 康裕
パフォーマンス評価をどう取り入れるか
鋒山 泰弘
信頼される教育評価への改善策
保護者の評価を入れた実践の試み
加藤 卓
行政における顧客起点の経営と学校へのインパクト
片田 保
目標準拠評価の課題と実践の試み
前馬 晋策
成果評価を踏まえた教育活動改善の試み
浅野 良一
通知表の管理職チェック=ポイントはここだ
児童・保護者が納得できる通知表!
倉澤 昭
保護者との対話を重視した通知表
鈴木 達也
保護者と子どもの身になって
島原 洋
教育評価をめぐるトラブルと対処法
事前の備えとよい授業と根拠のある評価
小島 宏
保護者の意識を踏まえた通知表の在り方
原田 剛
職員室で薀蓄話:教育評価をめぐる一口メモ
評価と測定の違い
馬場 久志
評価と評定の違い
岡 直樹
指導要録と通知表の違い
川神 正輝
絶対評価と相対評価の違い
黒岩 督
形成的評価と総括的評価の違い
進藤 聡彦
履修主義と修得主義の違い
大野 裕己
ミニ特集 “異色の教育論”が問うもの
“ゆとり教育”真犯人説を糺す
野口 克海
“学校は教師のためにある?”の真贋
大森 修
“マルエン教育の弊害”を再考する
安念 潤司
戦後教育を受けた側の“子ども体験”の意味
伴 一孝
食育のための学校ガーディニング (第11回)
食育は、食の原点にある生命とそれを育てる人々との出合いから
國分 重孝
学校に伝統文化の活動を (第11回)
近隣国における伝統文化の教育
中村 哲
親向け教育情報誌ウォッチング (第11回)
「お受験」雑誌の復活
明石 要一
管理職のための“教育のレシピと隠し味” (第11回)
根無し草・無国籍文化人・大江健三郎氏の毒(2)
光岡 洋一
工藤文三先生インタビュー 教育課程改訂の方向を聞く (第2回)
新教材に込められた時代要請とは
工藤 文三
教育バウチャー:いやでも?学校が変わる仕掛け (第11回)
懲戒処分は何のため?
福井 秀夫
教育課程改定と学校経営の改革点 (第11回)
土曜授業はどこまで可能か
菱村 幸彦
学校研修を刺激する処方箋 (第11回)
「保護者」参画型の創意工夫(6)
小森 茂
〜小学校・中学校・高等学校との連携〜
“割れ窓”理論の生徒指導―ゼロトレランスが学校の秩序を回復する (第11回)
日本の実践事例校における共通点
藤平 敦
07’管理職に必要なクライシスコミュニケーション (第11回)
危機を招く「3つの内部原因」を認識せよ!
伊原 正俊
〜C話し合えると感じられる「風通しの良い職場づくり」を目指せ!〜
“地域の声”と学校はどう向きあうか (第11回)
挨拶から地域とのつながりが始まる―通学路に立って
成山 治彦
校長講話 3分話の知的ネタ (第11回)
話の聞き方
盛山 隆雄
寺脇研の“教育再生”私案―諸プランの採点に立つ代案提言― (第11回)
格差社会はない方がいいか
寺脇 研
編集後記
樋口 雅子江部 満
日本音楽と日本文化 (第11回)
粋でイナセな江戸文化の象徴―小唄―
田中 健次

編集後記

○…43年ぶりに全国一斉学力テストが実施され、さまざまな波紋を投じました。

 それにしても、全国公立学校教頭会の機関誌の、「公教育の営みと制度が壊され始めている」というような観点からの考察もありびっくりしました。

 しかし、大方には、むしろ、テストも中味のほうで波紋を投じたと受け止められているようです。

 振り返ってみるに、43年間もの長きにわたって、全国的な実態調査もされぬまま、指導要領を改定してきたことにもなるわけです。

 では、どこに根拠をもって改定がなされてきたのか?とさえ思えてきます。

 〈的確な調査と、それにもとづく適正な評価〉なくして、改定がなされてきた(日教組の激しい反対運動があったにしても)ことのツケは、公教育への不信として大きな社会問題になっていることは、社保庁と同じ構造ではないかとさえ思えます。

 最近は、このたびのB問題のようなテスト問題をはじめ、パフォーマンステストのような工夫など、さまざまな場面での評価研究が進んでいるようです。

 次の世代は、評価が教育界を改革する起爆剤になるのではないか?という観測さえあるようです。

(樋口雅子)

○…今回の学習指導要領の改訂で注目すべきは、「審議のまとめ」が詳細をきわめていることである。特に学校全体で取り組むべき実践課題として、「思考力・判断力・表現力」の育成を図るための具体的提言が繰り返し述べられていることに注目したい。これはPISA型の調査結果や学テによる小・中学生の「活用力」の低下を問題にしているわけである。今後、教科において、基礎的・基本的な知識・技能の習得と、それらを活用する学習活動の充実により「思考力・判断力・表現力」を確かな学力として育てたいとする願いが強く込められているわけである。

○…そこから授業時数の増加問題が取り上げられたり、「重点指導」が提示されたりしている。「審議のまとめ」が「重点指導事項例」で示した類型は次の二つである。「第一は社会において自立的に生きる基盤として実生活において不可欠であり常に活用できる望ましい知識・技能。第二は様々な専門分野の学習を深め高度化していく上で、共通の基盤として習得しておくことが望ましい知識・技能」今後の実践課題として注目しておきたい提言である。

(江部 満)

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