- 特集 「理科離れ」にどう対応するか
- 提言・「理科離れ」―教師の対応策に期待する
- 感動の体験を味わう理科的活動をしよう
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- 理科指導教員が持つべき基本理念
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- 考える楽しさを実感させたい
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- 教師の理科好きが子どもたちに伝わる
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- 困ったときこそ「モデル実験」という発想を持とう!
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- 「理科好きな子」を育てる授業の提案―小学校
- 小森栄治先生の授業を追試する
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- 持っている要素をそのまま引き出せば子どもは理科が好きになる
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- 「楽しそうに授業する」その上でいくつかの手だてを打つ
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- 「理科好きな子」を育てる授業の提案―中学校
- よくあたる気象予報士をめざそう!
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- 笑顔で、モノを出し、楽しく授業しよう!
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- 観察・実験報告書から生徒の科学的能力を引き出す
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- 理科で育てる「知的好奇心」「探究心」
- 『わくわくずかん』で植物に対する認識を変える
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- 「あたりまえ」をくすぐる教材との出合いや発問
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- 日々の授業の中に探究的な要素を
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- 理科で育てる「科学的思考力・表現力」
- 考え表現させる視点の明確化
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- キーワードは「活用力の伸長」
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- 論理的に表現することを「教え」た上で、実験方法は「考え」させるべきだ
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- 「理科は感動だ!」を実現させる授業づくり
- 積極的に理科室を使うことで感動する授業ができる
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- 小林幸雄氏が伝授する感動の授業作り
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- 感動する授業には「もの」と「システム」がいる
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- 小森栄治氏の追試を十分に行うこと
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- 興味・関心を広げよう。まずは教師から
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 子どもの未来を拓く教師修業
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- 『授業の腕をあげる法則』から学ぶ (第10回)
- 個別評定は子どもの挑戦意欲を引き出し、当事者意識を高めていく
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- 根拠をもって実態をつかめ
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- 初任者研修の課題を問う (第10回)
- 特別支援教育を真剣に学んでいないと教師を続けていくことはできない
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- 授業力を鍛える (第10回)
- 授業力を構成する要素とは何か(1)
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- 〜その場で教材を見て、その場で代案を示す。社会科の教科書での実例〜
- 全国学力・学習状況調査・結果の生かし方 (第10回)
- 活用型国語学習の授業を生み出す
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- 「習得・活用・探究」サイクル (第10回)
- 単元の導入段階における習得・活用・探究の具体化
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- 続・教師修業のために (第10回)
- 研修にも「遊び心」が必要
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…子どもたちの「理科離れ」が深刻な問題として指摘されています。このままでは科学技術立国の基盤が揺るぎかねないという意見が大勢を占めるようになっています。今回の改訂で学習指導要領での理科の時間数の増加が、小・中ともに実現しました。さらに予算に理科教育設備の充実費も盛り込まれ、理科室の改善の方向が示されています。確かに理科設備において二〇〇億円(総事業費四〇〇億円)という大型補正予算の計上は、今までに類を見ない事例です。
○…この点についてこれまでにも繰り返し「理科離れ」を警告してきた武村重和氏(広島大学名誉教授)は、理科教育研究の全国大会で次のように述べられていました。「資源が全くなく、食べるものは六〇%海外から入れている。石油などのエネルギーは九九%海外から入れている。資源はみんな外国から買わなければならない。だからそのためのお金を得ないといけないから、やはり科学技術立国≠ナないと日本は生きられない。その土台は理数科教育です。多くの予算がついた。皆さんのチャンスですね。」
○…今回の理科の改訂について文科省の解説では、次のように述べられています。「小・中・高を通じた理科の改善について、児童生徒が知的好奇心や探究心をもって、自然に親しみ、目的意識をもった観察・実験を行うことにより、科学的に調べる能力や態度を育てるとともに、科学的な認識の定着を図り、科学的な見方や考え方を養うと全体的に示した上で、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着、科学的な思考力や表現力の育成、観察、実験や自然体験、科学的な体験の一層の充実、理科を学ぶことの意義や有用性を実感する機会をもたせ、科学への関心を高めることなど、柱となる方針を示している」と。
○…本号はこれらの方向に基づき「理科離れ」を防ぐ授業提案を特集としました。
(江部 満)
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- 明治図書