- 特集 規範意識が育つ道徳授業の提案
- 提言・なぜ規範意識が育たないか―道徳教育の問題点
- 教えることは必要条件だが十分条件ではない―教え方の工夫と十分条件の取組を―
- /
- 担任教師は理想的な大人であって欲しい
- /
- 「他者」と繋がる道徳教育の必要
- /
- 手本を示せない教師では規範は身に付けられない
- /
- 規範意識の再生産
- /
- 新しい道徳の指導要領・何が問題か
- 言語活動を重視した道徳指導の充実―生きる力となる思考・判断・表現の交流―
- /
- 道徳は全体の「要」とされたのだが
- /
- 規範意識が育つ道徳授業の提案―低学年
- 規範意識を育てる道徳の時間の指導
- /
- 「生き方の原理・原則」を教える
- /
- 「お手本の共有化」「スキル練習」「個別評定」で組み立てる
- /
- 規範意識が育つ道徳授業の提案―中学年
- 「青いスコップ」〜人のためになることをしよう
- /
- 規範意識を醸成するためには、小学校段階からの「法教育」が必要である
- /
- いじめ拒絶の意識は授業とその後が重要
- /
- 規範意識が育つ道徳授業の提案―高学年
- 道徳授業を支える二大規範
- /
- 規範意識が育つ三つのキーワード
- /
- 生き方を示す授業を進める
- /
- 規範意識が育つ道徳授業の提案―中学校
- マナーの授業、制服の授業……直球で問いかける授業展開を!
- /
- ストップ ザ ネット上の誹謗中傷
- /
- 掃除の意味を意識させる
- /
- 中学生には事実を教え、教師が語る授業をする
- /
- 熱中・集中した授業づくり
- /
- 教師修業への助言
- 学ぶ場を持続せよ
- /
- 『授業の腕をあげる法則』から学ぶ (第5回)
- 簡明の原則とは「指示・発問を短く限定して述べることである」
- /
- 授業中、いつも脳フル回転に
- /
- 初任者研修の課題を問う (第5回)
- 全員が揃っていなくても授業を始める
- /
- 授業力を鍛える (第5回)
- 共に勉強する仲間を得る サークルを続けることの大切さ 研究チームの重要性
- /
- 全国学力・学習状況調査・結果の生かし方 (第5回)
- 活用型学力の自校診断から授業改善へ
- /
- 「習得・活用・探究」サイクル (第5回)
- サイクル(循環)を基本とする「習得・活用・探究」
- /
- 続・教師修業のために (第5回)
- 研究の全体像をつかむ工夫
- /
- 教材・授業開発研究所情報
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…文科省は「規範意識を養い豊かな心と健やかな体を育成」するために、さまざまな取り組みを提言しています。その第一は、道徳授業の充実に向けて、授業方法、授業体制等に関する研究や教材の国庫補助や助成制度の検討。第二は、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛するとともに他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する観点から、伝統・文化等に関する教育の推進。第三は、全国体力・運動能力調査を実施するとともに、体力向上の取り組みの推進。
○…文科省では、教育基本法等の改正と学習指導要領の改訂にともない、次のように述べています。「我が国の児童生徒については、生命尊重の心や、自尊感情の乏しさ、基本的な生活習慣の未確立、規範意識の低下、人間関係を形成する力の低下など、心の活力が弱っているとの指摘がなされており、生命を尊ぶとともに、いじめを許さないといった規範意識等の確率の根底となる道徳教育の一層の充実が求められている」と(『初等教育資料』十二月号から)。
○…確かに、平成十八年に改定された教育基本法においては、教育の目標として、新たに「豊かな情操と道徳心」を培うことなどが盛り込まれています。さらに平成十九年に改正された学習指導要領においても義務教育の目標として、規範意識や公共の精神に基づく社会の形成に参画する態度や生命及び自然を尊重する精神などを育成することが、新たに盛り込まれています。特に道徳教育の充実に向けて、規範意識の重点指導が求められていると言えるでしょう。本号はそのための改善案を特集としました。
(江部 満)
-
- 明治図書