授業研究21 2009年1月号
「活用力」はどんな授業で身につくか

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授業研究21 2009年1月号「活用力」はどんな授業で身につくか

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2008年12月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 77頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「活用力」はどんな授業で身につくか
提言・「活用力」を育てる授業づくりの考え方
〔国語科で育てる「活用力」とは〕PISAを超える国語科の活用力
有元 秀文
〔社会科で育てる「活用力」とは〕暗記させる知識も必要、フォーマットも必要
谷 和樹
〔算数科で育てる「活用力」とは〕発展的に問い続ける力
池野 正晴
〔理科で育てる「活用力」とは〕習得型学力の徹底の上に立った活用・応用型の学力の育成
山極 隆
検討・これまでの授業展開で「活用力」は育つか
何を「通して」なのか
齋藤 勉
「活用」と「習得」を往還する授業作り
竹長 吉正
考える時間を五分確保しよう―対話と討論を重視する―
花田 修一
授業づくり再考へのチャンス
斉藤 一弥
子どもの問題解決を重視し、「活用力」を高める
荒田 修一
「活用力」を育てる授業改革の提案―国語科
「学び」は遊びから―新聞づくりを生かす―
松木 正子
言語技能の習得に向けて
沼澤 清一
モード(様式)を変換して表現させる
松野 孝雄
型を技術として使うことが活用の授業である―PISA型読解力スキルシリーズを活用する―
野口 澄
「活用力」を育てる授業改革の提案―社会科
地域の産業を、自分たちの宝として調べていく
勇 和代
活用力を育てるノートとなっているか
吉田 高志
地図の活用力アップを目指そう
吉田 和義
活用力を育てる基礎・基本の「構造化」
館 潤二
「活用力」を育てる授業改革の提案―算数・数学科
面積図を使って問題を解く力が求められる―面積図は活用すべき有力な「図」だ―
木村 重夫
教えて考えさせることで、活用しようという意識があがる
小野 隆行
既習事項の活用と説明する活動の重視
板倉 弘幸
「活用型課題学習」紙を折って作図をしよう!
上原 昭三
「活用力」を育てる授業改革の提案―理科
「活用力」を育てるために、結論を導く型を教える
小林 幸雄
既習事項を元に討論できる授業を目指す
山本 東矢
「逆思考」の問題解決こそ、実践的な「活用力」を鍛える
佐々木 昭弘
基本的概念の構造化と科学的な表現力の育成
佐々木 清
熱中・集中した授業づくり
勝又 明幸
教師修業への助言
「言語活動の充実」と「離見の見」
小森 茂
現場からの提言・基礎学力強化プログラム (第10回)
読書活動のすすめ
甲本 卓司
探究型の授業をどう創るか (第10回)
「探究」の前に「丸暗記」あり
伴 一孝
授業力の上達論 (第10回)
法則化論文三条件を意識した教材研究ノートで上達する!
岡田 健治
授業力の鍛え方 (第10回)
研修の重層構造が教師を苦しめ、教師の授業力向上を阻害しかねない
大森 修
理科好きを育てる (第10回)
教えて考えさせ、身近な生活との関連性を認識させる
小林 幸雄
〜6年「水溶液」〜
理科教育復興論 (第10回)
授業のみの理科から、学級経営を生かして一人一研究、グループ研究へ
武村 重和
教師修業のために (第10回)
授業づくり―板書から指導案へ―
有田 和正
教材・授業開発研究所情報
古川 光弘
編集後記
江部 満

編集後記

○…「活用型」授業に積極的にかかわるためには、今までの経験知に加え、より深い見識が必要になると、多くの研究者は言います。そのために「活用」という視点から指導計画や授業展開の設計方法を見直したり、焦点をしぼった授業分析を行ったり、それらを計画的な取り組みとして日常化したりすることが必要だと斉藤一弥氏(横浜市教育委員会)は、主張しています。

○…六十年ぶりに改訂された教育基本法を踏まえて、学習指導要領が改善されたわけですが、その前に発表された中教審の答申(本年一月)では、「教えて考えさせる指導」の徹底と共に基礎・基本の知識・技能の習得を図ることが求められており、さらにこの知識・技能を実際に活用する力の育成を重視することが強調されていました。

○…この考え方は平成十八年二月の審議経過にも見られます。「こうして習得と探究との間に、知識・技能を活用するという過程を位置づけ重視していくことで、知識・技能の習得と活用、活用型の思考や活動と探究型の思考や活動との関係を明確にし、子どもの発達に応じて、これらを相乗的に育成することができるよう検討を進めている」と。

○…この方向を受けて、平成二十年一月の最終答申では具体的活動が例示されたわけです。「活用型」学習は、知識・技能の定着にも、思考力等の育成にも、ともに役立つ点が強調されているわけです。問題は研究者も指摘されているように、「知識・技能の定着・強化だけでは、活用型の学習の固有の定着は失せてしまう」ということです。

○…本号は「活用型を育てる授業づくり」に焦点を合わせ、具体的な授業改革提言を提起していただく特集です。

(江部 満)

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