授業研究21 2007年3月号
「授業批判の力」を鍛える修業

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授業研究21 2007年3月号「授業批判の力」を鍛える修業

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2007年2月6日
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「授業批評の力」を鍛える修業
提言・「授業批評の力」を鍛える修業とは
研究授業、模擬授業を一〇〇〇回やった人でなければ正しい批評はできない
向山 洋一
きちんとした「視点」を持って授業を見ること
有田 和正
本質を究め、自らの授業に具現する
野口 芳宏
授業力をつける以外にない
大森 修
授業観察の視点を持つ
根本 正雄
「授業批評の力」―名人の原理・原則から学ぶ
有田和正氏から学ぶ
古川 光弘
野口芳宏氏から学ぶ
柳谷 直明
向山洋一氏から学ぶ
板倉 弘幸
大森 修氏から学ぶ
松野 孝雄
根本正雄氏から学ぶ
並木 孝樹
授業批評に使える分析技術とは
現在のところTOSS授業技量検定項目を有効に使うしか批評力を高める方法はない
甲本 卓司
よき授業者がよき批評者となる
岩下 修
評価項目を数値で表す
新牧 賢三郎
授業批評力はTOSSサークルで磨く
河田 孝文
「授業批評の力」を鍛える私の修業―小学校
いつでもどこにでも修業の場がある
神谷 祐子
「読む」「書く」―観点を決め、評定評価する―
田村 治男
公開研(外部への責任)+模擬授業(内部への責任)で批評力を鍛える
西村 一夫
いつでも代案が出せるように情報を集める
松藤 司
「授業批評の力」を鍛える私の修業―中学校
授業の批評とは代案で示すことができることだ
高橋 正和
授業を見ながら、常に代案を考える
染谷 幸二
印象批評を克服し観点を持つ
植西 浩一
「TOSS授業技量検定」に参加することが「授業批評の力」を養う
川神 正輝
批評をされることから逃げない者だけが批評できる
向井 ひとみ
授業批評力を身につける五つの視点
瀧沢 広人
授業批評を受けて気づいたこと、変わったこと
「つかみ」を最大限効果的に
齊藤 振一郎
評定されることで改善点が見える
森下 人志
日常を変えなければ、授業も変わらない
東田 昌樹
椿原正和氏は教師修業の道筋まで示してくれた
田口 忠博
「声に張りがありません」の批評が授業のすべてを表していた
勇 和代
自分の授業を一度壊せ
八和田 清秀
2学年下の子どもに通用する内容
高橋 佳子
熱中・集中した授業づくり
松崎 力
教師修業への助言
不確実性
齋藤 勉
逆転現象が起きる発問づくり 国語科発問づくりのコツ (第12回)
詩「水平線」の発問
伴 一孝
逆転現象が起きる発問づくり 社会科発問づくりのコツ (第12回)
作り込んだ授業から自然な流れの授業へ
吉田 高志
逆転現象が起きる発問づくり 算数科発問づくりのコツ (第12回)
再度主張する「逐一指導からは逆転現象は生じない」
赤石 賢司
逆転現象が起きる発問づくり 理科発問づくりのコツ (第12回)
子どもというものは、教師がいうように簡単には変わらないものである!
小林 幸雄
ミス退治運動の呼びかけ (第12回)
平均点90点以上! ミス分析は続く……
福山 憲市
ノート指導の改革提案 (第12回)
どんな子も学力向上し勉強が好きになるノート指導の極意
河田 孝文
授業力アップの課題 (第12回)
中野山小学校の取り組み(2)
大森 修
授業づくりとネタ開発 (第12回)
見事な資料を使った田中力氏の会心の授業
有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

○…齋藤勉氏は「授業が見える力とは、授業批評の力である」と力説されています。すぐれた授業と言われるものは、齋藤氏が上げるように、敢人間観、教育観、授業観、柑教育や授業の理論、桓教師の主体性、棺高度な教育技術に基づいているといえます。「授業力の向上があってこその授業批評」といえるでしょう。

○…ですから「授業批評は教師の授業自己点検を励ますものでなければならない」(齋藤氏)と言われる所以です。さらに「批評力」を発展させるものは、教材解釈、子どもの学習内容の分析、問題発見・授業に関する確かな知や技と経験の深まりにあるとする山下政俊氏(島根大)の提言も無視できないでしょう。授業がさらに見えるためには、敢学習内容を授業目標と対比して的確に分析できる、柑そこに問題点や課題を発見し、注文をつける、桓それを克服・打開する指導過程を構成・実行できる、棺目標を獲得させ達成観を持たせる、などの力量が求められているわけです。(山下氏の主張)

○…大森修氏のように「授業を批評できる人はほとんどいない」として、その状況を問題視している先達もおります。例えば、TOSS授業技量検定のD表の評価項目を知っておくべきだと提言されています。敢授業の始まりのつかみ、柑子どもへの目線、桓あたたかな表情、対応、棺明確な発問、指示、款心地よいリズムなど。各項目を十点満点で評価する。「点数をつけるから、どの項目がよくて、どの項目がだめなのかが明確に分かるのだ」と大森氏は言います。「授業批評」ができるのは、「授業批評」の場で腕を磨いた人だけだと伴一孝氏は言います。本号は、そのための修業の在り方を問う特集です。

(江部 満)

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