授業研究21 2002年7月号
「絶対評価」の通知表チェックポイント

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授業研究21 2002年7月号「絶対評価」の通知表チェックポイント

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2002年6月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「絶対評価」の通知表チェックポイント
提言・「絶対評価」を通知表にどう具体化するか
学習到達度とその向上への足場を示す
安彦 忠彦
的確な評価で励ましを
飯田 稔
子どもの「成長保障」を目指す通知表の改善
須田 実
絶対評価と観点別学習状況の評価を生かした通知表
守屋 誠司
ポイントは通知表の種類と構成
北 俊夫
「絶対評価」で生きる力をどう所見に表すか
子供の前向きな姿を肯定的評価で
小島 宏
成長の自覚を持たせる所見に
山本 昌猷
乗り越えた事実を示す
竹川 訓由
学級でつけたい「生きる力」を明確にする
伊藤 和子
「絶対評価」の国語科所見文―よい例わるい例
低学年/具体的な事実をもとに評価する
牧野 宇子
中学年/個性や全体像を表す具体的な評価を
山本 直子
高学年/「絶対評価」の所見の原則に基づいて書け
柏木 英樹
中学校/どの子も価値づくように
西田 拓郎
「絶対評価」の算数・数学科所見文―よい例わるい例
低学年/授業場面が飛び込んでくるように書く
福山 憲市
中学年/所見によって子どもに評価される
赤井 利行
高学年/三つの視点から具体的に記す
板倉 弘幸
中学校/所見文で子どもを伸ばしたい
鈴木 正則
「絶対評価」の社会科所見文―よい例わるい例
中学年/「何ができるようになったか」を書く
松野 孝雄
高学年/「はてな?」と調べ学習を中心にして
菊池 靖志
中学校/「目標」到達までの手だてを示せるか
松原 大介
「絶対評価」の理科所見文―よい例わるい例
中学年/具体的に場面を描写し、子どもを褒めよう
新牧 賢三郎
高学年/目標達成するための活動の評価を
岡田 篤
中学校/絶対評価の評価基準を意図した所見文
永山 俊介
総合的な学習の評価所見文―よい例わるい例
小学校/まずルーブリックを作ろう!
前田 康裕
小学校/描写型で書こう
高山 佳己
中学校/自己評価力を育て成長を促す
宮本 乙女
中学校/具体的な学習場面を記述する
藤井 英之
行動面における「絶対評価」の所見文―よい例わるい例
低学年/子供のよさを伸ばす所見
根本 正雄
中学年/絶対評価は具体的場面を評価する
松藤 司
高学年/所見文を読んでその子が頭に浮かぶか?
河田 孝文
中学校/行動面の所見は、事実で表す
鶴本 百合子
中学校/「印象批評」を排す
長野 藤夫
「絶対評価」の所見の見方を保護者にどう伝えるか
小学校/所見の見方と活用の仕方を説明する
平藤 幸男
小学校/わかりやすい言葉で
向山 行雄
小学校/長所進展法が子どもを伸ばす
吉川 廣二
中学校/解決の方法を示せ
高橋 正和
中学校/「評価基準」をきちんと示す
川神 正輝
インターネットを活用した授業づくり
ICTを活用した授業作り
掘口 秀嗣
メディアを活かす授業の展開 (第7回)
対象をじっくり見つめる基礎を
京野 真樹
メディアを活かす授業の展開 (第8回)
本当かな? どれが使える情報かな?
望月 之美
子どもを励ます言葉かけ
子どもを丸ごと受け止めて
成山 治彦
コンピュータ授業への道 (第4回)
たかがマウス、されどマウス
下山 真二
学力向上運動と教師の責任 (第4回)
学力の向上を阻んでいるものは何か
大森 修
子どもの自己評価活動を育てる (第4回)
「生きる力」を育てるための自己評価は動き出したか
古川 治
〜自己評価に関する全国調査の概要を通して(その3)〜
絶対評価への転換と実践課題 (第4回)
絶対評価の「規準」を検討する
市毛 勝雄
「理解の早い子」を伸ばす発展学習 (第4回)
かけ算の発展問題
志水 廣
編集後記
江部 満

編集後記

○…学習指導要領に示す基礎的・基本的な内容の確実な習得を図るなどの観点から、各教科の評定を目標に準拠した絶対評価に改められたことで、通知表にどのような役割を持たせるかが問題になってきました。

○…これまでも通知表の機能として、学校と家庭との「連絡」があげられてきました。しかし今回の絶対評価への転換から、これまでのような「連絡」重視だけでよいかが問いなおされているわけです。○…例えば子どもの自学自習に役立っているかという反省です。子どもに学習の結果が理解しやすいように記述が工夫されているかどうか。あるいは学習の進歩の結果が示されており、子どもに自己評価資料として活用するような効果が期待できているかどうか、など検討課題となっています。

○…さらに絶対評価は目標の実現状況に拠って行うものですから、評価を一人ひとりの子どもに正しく行うために、目標を具体化・明確化し、評価資料を収集して、実現状況をどう解釈するか、その作業が大事な仕事となります。その際「評価基準」の設定が実現状況の解釈を左右することになり、教師によって評価が甘い、辛いということになりますと、評価への不信、さらには学校への不信を招きかねません。

○…そうなりますと、新しい指導要領に基づく通知表が学校の方針としてどう作られているかが問題になるでしょう。新しい教育方針を保護者にどう理解し協力してもらえるか、学校の説明責任も問われることになります。子どもにとっては、今後の学習活動の改善点が見えるように励ましなど具体的な言葉での評価が期待されることにもなります。

○…本号は「絶対評価」導入で通知表をどう改善していくかを検討する特集です。

(江部)

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