- 特集 「学ぶ意欲」を引き出す授業開発
- 提言・「学ぶ意欲」はどこから生まれるか
- 「開かれた学び」で意欲を引き出す
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- 多様な人と学ぶシステムづくりが大切
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- 学ぶ力=学び方を身につけるなかで
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- 学ぶ意欲は内外に根ざす
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- 「学ぶ意欲」を引き出す内発、外発の動機づくりとは
- 達成感と居場所感が学ぶ意欲を育む
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- 内容のある授業をテンポよく行うこと
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- 勉強法と動機づけは関連するか
- 関連させて指導するのがプロである
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- 意欲や目的がなければ方法は身につかない
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- やる気を引き出す意識づくり
- まず、教師の意識改革だ
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- 「目的」と「方法」を保障する
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- 「学ぶ意欲」を引き出す国語科授業づくりの工夫
- 評価基準を示した授業づくり
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- 話す・聞く「コツ」を示してめあてをもたせる
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- あこがれる・問いかける・実感する
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- 「学ぶ意欲」を引き出す算数・数学科授業づくりの工夫
- 学ぶ意欲を引き出す算数の授業
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- TOSSランドからアクセス!インターネットを使った向山型算数の授業
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- シンプルに分解することである
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- 「学ぶ意欲」を引き出す社会科授業づくりの工夫
- 時代の変化に対応する生産現場をもとに
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- 新しい鎖国の授業をつくる―「秀吉VSフェリペ二世」
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- 子どもの生活に食い込む公民授業
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- 「学ぶ意欲」を引き出す理科授業づくりの工夫
- 意欲を引き出す法則とその道筋を追う
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- 曖昧さをついて意欲を引き出す!
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- わかる授業で学ぶ意欲を引き出す
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- 「学ぶ意欲」を引き出す「学び方」の教え方
- 子どもの「学ぶ意欲」は教師の四つの行為によって引き出される!
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- 知的な作業指示が学ぶ意欲を引き出す
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- 「学び方」の教え込みを避けよう
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- 「学ぶ意欲」をどう評価するか
- 多方面から情報を収集する
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- 子どもの心に響く評価をしたい
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- まずは「教師の言葉」
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- インターネットを活用した授業づくり
- 5つの条件
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- メディアを活かす授業の展開 (第3回)
- 伝え合う力を高めるメディアの活用
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- メディアを活かす授業の展開 (第4回)
- 国語:ゆかりの作家をインターネット検索!
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- 子どもを励ます言葉かけ
- 励ます言葉を形に乗せて!
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- コンピュータ授業への道 (第2回)
- コンピュータの周辺から整理せよ
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- 学力向上運動と教師の責任 (第2回)
- 学力向上のための改革が始まった
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- 子どもの自己評価活動を育てる (第2回)
- 自己評価活動にはどのような教科特性があるのか
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- 〜自己評価に関する全国調査の概要を通して(その1)〜
- 絶対評価への転換と実践課題 (第2回)
- 教え方が良いとテストの点が良くなる?
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- 「理解の早い子」を伸ばす発展学習 (第2回)
- 算数科/学習指導要領で削減された内容の発展教材2
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- 編集後記
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編集後記
○…新しい教育改革では「新学力観」のもとで、なによりも「学ぶ意欲の向上」をめざしたはずでした。しかし、今日の学力低下問題では誰もが口をそろえて「学ぶ意欲の低下」を嘆いています。そんな折りに、経済協力開発機構(OECD)による十五歳を対象とした学習到達度調査の結果が発表されました。先進国を中心に三二カ国から二六万五千人が調査に参加し、日本からも高校一年生約五千人が参加したと伝えられています。そこでの日本の平均得点は、数学的応用力がトップ、科学的応用力は第二位、読解力は第八位。文部科学省は「思ったよりよかった」と喜んでいるそうです。
○…問題なのは新聞報道によると、深刻なのは勉強への意欲が際立って低いことだということです。これは学力低下を問題視する人もそれに反対する人も心配点が共通していることです。「宿題や自分の勉強する時間」は調査参加国の中でビリだという点に注目が集まっているわけです。この点に関して、東大の市川伸一氏は「得点では数学・科学は世界のトップレベル、読解力もまずまず、しかし日本や韓国は入試や塾に強く依存している。しかも宿題や自分の勉強時間が少ない、読書する生徒が少ないのは、生活全体の中で学びが位置づいていないことを示唆しており、重く受け止める必要があろう」とコメントしていました。(日本教育新聞より)
○…従来から学習意欲の高低を達成動機の強弱の違いに帰する考え方がありました。学習意欲の高い子どもは達成動機が高いからで、学習意欲の低い子どもは達成動機が弱いからだというとらえ方です。しかしこれだけに割り切れないところに問題の難しさがありそうです。学習意欲はどこから生まれてくるか、本号はその源泉を突きとめたいとする特集です。
(江部)
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