- 特集 「習熟度」の違いに対応する授業づくり
- 提言・「習熟度」の違いに対応する授業づくり―どこに留意するか
- 「習熟度別」から「個性を生かす」へ
- /
- 個に応じた指導で可能性や意欲を伸ばす
- /
- よさや可能性を認め合う学級風土づくりを
- /
- 学級の壁をとりはらう授業づくり
- /
- 「習熟度別学習」の学習形態―ここが問題
- 習熟度別学習ができる学校体制のありかた
- /
- 指導計画「全体」の中に位置づけよ
- /
- 学級内の子どもの「習熟度」の違いにどう対応するか
- 理解、速さ、スタイルからの分析
- /
- 子どもの自己選択で習熟度の違いに対応する
- /
- 絶対評価で意欲を育てる
- /
- 算数・数学科の「習熟度」の違いに対応する授業づくり
- 小刻みな活動と、スモールステップであきさせない授業
- /
- 学習内容に応じた習熟度別指導の取り入れ方
- /
- 自己診断・自己選択による習熟度別学習
- /
- 国語科の「習熟度」の違いに対応する授業づくり
- 目的を持ち、自分のペースで読む
- /
- 習熟度の差が授業を活性化させる
- /
- 到達度チェックを生かしたコース学習
- /
- 理科の「習熟度」の違いに対応する授業づくり
- TOSSランドを使って対応する
- /
- ワークを中心に習熟度に対応
- /
- 理科における習熟度別学習の在り方
- /
- 体育科の「習熟度」の違いに対応する授業づくり
- 習熟過程に基づく指導
- /
- 場の工夫が習熟度の違いを吸収する
- /
- 指導者が我流を排する
- /
- 英語科の「習熟度」の違いに対応する授業づくり
- 習熟度に応じた授業展開術
- /
- 教科書を補って指導する
- /
- 向山型授業システムで“習熟の差”を埋める
- /
- インターネットを活用した授業づくり
- 2005年に向けて
- /
- メディアを活かす授業の展開 (第1回)
- 教科の授業でコンピュータを活用する
- /
- メディアを活かす授業の展開 (第2回)
- メディアを使って目的を達成する
- /
- 子どもを励ます言葉かけ
- 君たちならできる
- /
- コンピュータ授業への道 (第1回)
- 誰も書かなかったコンピュータ授業への道
- /
- 学力向上運動と教師の責任 (第1回)
- 刻一刻と迫っている
- /
- 子どもの自己評価活動を育てる (第1回)
- 子どもの自己評価活動を育てる
- /
- 絶対評価への転換と実践課題 (第1回)
- 相対評価は根強く生き延びている
- /
- 「理解の早い子」を伸ばす発展学習 (第1回)
- 算数科/発展学習のすすめ
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…「公立校ではまだ珍しい習熟度別学習だが、新学習指導要領が実施される本年度からは全国の至るところで見られるようになる」と週刊誌の解説にありました。
○…ひとつには文部科学省が「学力向上フロンティア事業」と銘打って、約千校の小・中学校をモデル校に指定し、本格的な「習熟度別学習」を始めるからだと報道されているからです。
○…教科学習の内容が従来より約三割削減されたことにより「学力低下」や「私立校と公立校の学力格差」が加速するのではないかとする不安に対する方策が「習熟度別学習」として浮上しています。特に基礎学力を育てるために、「子どもの習熟度の違い」に対応する授業づくりをどう展開するかが問われています。絶対評価の導入で個々の子どもの到達状況の把握とそのための対策が求められており、個に応じた授業をどうデザインするのかが問題になってくるからです。
○…例えば算数でいえば吉崎静夫氏が紹介している愛知県の緒川小学校のように、「計算技能の習熟が十分な子ども」「計算の仕方を理解しているが技能の習熟がやや不十分な子ども」「計算の仕方の理解が不十分な子ども」に分けて、グループ指導や個別指導をしている実践。さらには同一学年内で子どもの習熟度の違いに対するクラスの枠をはずして、同一学年の子どもを習熟度別に分けて適切な指導を行う実践など。
○…主要教科での「少人数指導」が可能になったことから、習熟度別学習への関心も次第に現場では強くなっているようです。そのためにも絶対評価で子ども自身が「自分の到達度を確認できる工夫」が必要になってきます。本号はそのための実践提案特集です。
(江部 満)
-
- 明治図書