授業研究21 2001年3月号
試行一年「総合的学習」の総点検

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授業研究21 2001年3月号試行一年「総合的学習」の総点検

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2001年2月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 試行一年「総合的学習」の総点検
提言・試行一年「総合的学習」―ここが問題点
教科学習の充実発展に利用すべきだ
柴田 義松
期待したい発想の転換
中野 重人
「自ら課題を見付ける」ことを支援すべきである
加藤 幸次
どうせ先生の思い通りになるげんろ
長尾 彰夫
総合的学習と学力づくり―ここが問題点
総合の学力は学習スキルが大切
高階 玲治
カリキュラムで育てる学力を明示
岩田 一彦
「総合的な学習の時間」の位置付けと「学力」との関わり
難波 博孝
総合的学習のための教師の協働体制づくり―ここが問題点
「学び」を創造する共同体
河野 順子
音楽界に照らしてみたら…見えてきた
中川 岳
あいまいな指針が協働体制づくりを困難にしている
大木 敏道
個々が輝き、創造に導く協働体制
岩永 悟
協業の意識を高める契機としての総合的学習
田中 裕巳
総合的学習の展開をめぐる総点検
「はじめに子どもありき」―ここが問題点
はじめに子ども、次に教師ありき
福留 明人
教師はどこで支援の手をさしのべるべきか
岸川 央
「学校のカリキュラム開発」―ここが問題点
カリキュラム開発のどこが問題か その学校独自のカリキュラムづくりと評価活動が弱い
寺西 和子
総合的学習のカリキュラムの軌道修正を
古川 治
「学習環境づくり」―ここが問題点
ユースウエアを考える
岡田 篤
「三遷から活用へ」孟母としての教師
山西 正泰
「現代的課題―国際理解」―ここが問題点
一方に偏らない
竹川 訓由
問題点を解決する JVEとTOSSランドの活用
大野木 一雄
「現代的課題―情報教育」―ここが問題点
情報の質を吟味しているか
谷 和樹
「メディアリテラシー」的発想を
石川 晋
「現代的課題―環境・福祉・ボランティア」―ここが問題点
ただ、体験をさせればいいというのではない
戸井 和彦
知識と体験活動との結びつきをどうするのか
吉田 高志
「地域との連携」―ここが問題点
問題点もあるが、子どもたちの成長に大きな役割
吉川 廣二
地域に学習の目標を確実に伝える
光山 真人
教科からみた総合的学習―ここが問題点
教科と総合的学習の関連をどう図るか
田中 力
「互いの必要性」を実感する連携が必要
杉田 知之
「道徳」からみた総合的学習―ここが問題点
学習内容の自覚が希薄である
河田 孝文
体験活動をする前に
大江 浩光
特別活動からみた総合的学習―ここが問題点
三つのモードミス
橋本 定男
集団としての組織づくりの問題点
根本 正雄
総合的学習の評価―ここが問題点
自己評価とポートフォリオ評価の要点
佐藤 真
なぜ評価するの? ポートフォリオによる子どもたちの相互評価と自己評価
大隅 紀和
教科の力を総合的学習に生かす
教科で18の学習技能を鍛える
有田 和正
写真で見る総合的学習 (第47回)
生活に根ざしたはぐくみ総合
宮本 浩子
〜発達特性を見据えながら、さまざまな形態を模索する〜
写真で見る総合的学習 (第48回)
文化創造
酒井 敬
〜学びのネットワークを築く子ども〜
子どもに贈る応援歌
決してあきらめないで努力せよ!
槇田 健
実践研究先進校からの問題提起 (第12回)
「総合」だけに目を向けてはいけない
富山大学教育学部附属小学校
コミュニケーションがつくる学習II
大阪教育大学教育学部附属天王寺小学校
総合単元学習の立ち上げと収束
横浜国立大学教育人間科学部附属横浜小学校
二十一世紀の基礎学力とポートフォリオ評価 (第12回)
総合的な学習に生かす7つの評価技法
田中 博之
小学校の英語会話学習を考える (第12回)
英語活動を支援する「評価」の方法
長瀬 荘一
「何ができるか」型学力への転換 (第12回)
「何ができるか」型学力は、自立の自覚から
森 一夫
〜エピローグに代えて〜
総合的学習におけるメディア活用 (第12回)
師走の研究会から
水越 敏行
編集後記
江部 満

編集後記

○…「ミレニアム・プロジェクトにより転機を迎えた学校教育の情報化」という文部省学習情報課のレポートのサブタイトルには、「総合的な学習」中心から「教科教育」中心へ、とありました。さらに「総合的な学習の時間はコンピュータ・インターネットを使うための時間ではない」として、次のように提言しています。

○…学習指導要領は国語、算数、理科、社会などの教科教育についても、「自ら学び考える力の育成」「問題解決的な学習の重視」「自主的・自発的な学習の促進」といったことを定めており、「教科教育=知識詰込み」「総合的な学習の時間=思考力の育成」といった図式は成り立たないのですが、なぜか「知識詰込みを打破するのは(教科教育の授業の改善ではなく)総合的な学習の時間だ」という偏見が生じてしまったようです。と批判しています。

○…同じ文部省からこのような意見が出ていることをどう考えるべきでしょうか。別の文部官僚の中から「ゆとり教育」は学校教育の自己否定だとして、最大の教育問題は「目標喪失」にあると言明し、今こそ学校は勉強するところだということを再確認しようという呼びかけが出ています。

○…教育学の研究者は、総合的学習の崩壊の要因として、小学校英語をあげています。小学校英語は思考停止のおしゃべりオウム育成の時間になっているという批判です。

 教育の専門新聞は社説で、忘れられた「学校のカリキュラム編成に目を向けよ」と呼びかけていました。

○…もちろんこの時間を否定している論ばかりではありません。個性的な学校づくりに発展させたいとする期待論もあります。試行一年、改めてこの時間の意義とねらいを再確認してみたいとする特集です。

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