楽しい理科授業 2005年9月号
“理系教師キャラ”の磨き方・生かし方

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楽しい理科授業 2005年9月号“理系教師キャラ”の磨き方・生かし方

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ジャンル:
理科
刊行:
2005年8月3日
対象:
小・中
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “理系教師キャラ”の磨き方・生かし方
好感を持った“理系教師キャラ”って?聞かれたら
とことん突き詰めてこだわるタイプ しかも謙虚な人
谷 和樹
理系のプライド「再現性」を言明する教師
伴 一孝
「?」と「!」の往復が科学の目を育てる
吉永 順一
一見怪しげ,しかし常にアンテナを高くし,楽しいことを求める
鈴木 雅行
ああなりたい!憧れの理系教師キャラとは
三度の飯より理科が好き〜社交的なオタクキャラ〜
久保田 裕人
憧れは,キャラではなく授業で決まる!
上田 和浩
身近な事に目を輝かせることのできる教師に
青野 裕幸
授業は楽しく,素材集めは真剣に!
角浜 好美
ああなりたい!憧れの理系研究者キャラとは
ニュートリノ天体物理学の扉を開いた小柴昌俊氏
佐々木 清
自分の力で その場その場で確かめながらやれ
田中 康善
偏見のない胃を持つ科学者,ファーブル
三上 周治
心はいつもフィールド
小田 泰史
他教科教師からどう見られている?理系教師のキャラ
国語教師の理系教師像と自画像
同僚の理系教師像
阿部 惣一
自画像
原田 修平
社会科教師の理系教師像と自画像
同僚の理系教師像
乾 正学
自画像
飯尾 浩之
算数・数学教師の理系教師像と自画像
同僚の理系教師像
井上 好文
自画像
才野 博紀
体育教師の理系教師像と自画像
同僚の理系教師像
根本 正雄
自画像
村田 淳
英語教師の理系教師像と自画像
同僚の理系教師像
瀧沢 広人
自画像
秋間 崇
子供からどう見られている?理系教師のキャラ
物知り,物持ちの先生!?/何でも欲しがり,知りたがり!?
塩沢 博之
「落ち着きのない熊な先生」/「ありがとう」
田中 正史
吉岡Tってこんな理科教師/理科教師歴36年
吉岡 秀樹
理科の先生らしいところは?/教師の姿勢で,教え子に理科の楽しさを教えたい
大前 暁政
子供に伝えたい!古今東西の理系研究エピソード
私が地球を持ちあげてみせよう!
左巻 健男
今自分にできることをねばり強くやりとげた冒険家アルフレッド・ウェゲナー
名取 克裕
まぼろしの第一回ノーベル賞 生理学医学賞 受賞
桜井 健一
「酸とアルカリ」から「川をきれいにしよう」へ
松木 健一
理系センスの磨き方・授業へのつなぎ方
日常生活の中で磨くセンスと授業へのつなぎ方
吉原 尚寛
教材開発の中で磨くセンスと授業へのつなぎ方
三好 美覚
子供の興味関心キャッチと授業へのつなぎ方
善能寺 正美
子供の思考に学ぶセンスと授業へのつなぎ方
岩田 秀雄
小特集 夏休み明け自由研究作品への対応ヒント
作品に込められた生徒の思いを知り,バックアップするのも教師の腕
根本 千勝
生徒作品は,共有し,個別評定し,展示し,保存する
山本 芳幸
向山式作品処理法
藤井 総一郎
子どもや保護者が自由研究の楽しさを感じ,継続的に取り組みたいという思いを育む働きかけを
有村 和章
教室で使える写真集 (第6回)
ダンゴムシのすもう
善能寺 正美
<往復書簡>科学概念の基本をどう教えるか (第6回)
往信 例えば,こんな授業ですか?
佐々木 昭弘
復信 科学の性格と理科授業の方法
遠西 昭寿
理科カリキュラム改革への提言 (第6回)
「理科人の,理科人による,理科人のための理科」でいいのか?
西川 純
子どもに教える!新教科書の使い方・基本スキル (第6回)
6年「水溶液の性質」
迫田 一弘
<すぐに使える科学読み物>科学史における日本の貢献―人物中心に― (第6回)
日本人科学者の発見した「UMAMI(うま味)」は世界に共通語
永山 祐
理科好きにする実験観察のヒント (第6回)
気体は水に溶ける!「いろいろな気体が水に溶けるか調べる」
横須賀 篤
<コピーしてすぐ使える>エピソード記憶でしっかり定着の“この重要概念”
3年/磁石の力は「見えない力」
大堀 真
4年/ゴミ袋とビーチボール
戸井 和彦
5年/台風は,どこから来るの?台風0501号って,何?
北村 善重
6年/土地のつくりと変化
芹沢 晴信
中学1分野/「近代化学の父」と呼ばれているアントワーヌ・ロラン・ラボアジェ―質量保存の法則―
佐々木 清
中学2分野/秋から冬へ〜紅葉と落葉のはなし〜
齋藤 勝樹
編集後記
樋口 雅子
プロ級の理科工作―カタログ&製作ヒント― (第6回)
模型用モータ2個でホバークラフトを作ろう
服部 陽一

編集後記

○…環境工学がご専門の,東京大学の小宮山宏学長は,学力低下が東大生にも忍びよるのかという問いに,「事実として

20年前の学生が60点とった数学のテストを今の学生は40点ほどしか取れない.しかし,それは学生の責任ではなく,社会が変わったから.昔はゲノムもコンピュータもなかった.20世紀になって人間がもつ知識の総量はざっと千倍になっただろう.学ぶべき全体量が増えたのだから従来の学問の知識量が減るのは仕方ない.

 もっとも,人と人とのかかわりが薄くなったことで,知的好奇心を含めた学生の意欲が低下したとは感ずる.努力しなくても食べていけるほど豊かな世の中で,何のために勉強するのかわからないから意欲も起きない.知的な出合いの場として,ゼミなどを通じて学問の面白さを伝えたい」

 というインタビュー記事を拝読し,「まったく,そうだよな」って思うところ多々でした.

 今学力低下への不安論が現場を駆り立てていますが,求められる学力の質への検討を置き去りにした学力形成論はいずれ破綻するのではないか―という気がしてなりません.

 学力低下がゆとり教育のせいとか,原因はあれこれあるのでしょうが,何より学びへの関心の低下が一番の問題ではないかと思います.

 その点?理科教師にはオタクといわれるような先生も少なくない訳?ですから,その分だけ純粋?に対象へのかかわりの面白さを体験的に伝えられる…,いや教師の存在そのものが知的好奇心を持つことの面白さを子供に伝える存在だ!という気がしてなりません.

 本号は,そんな理系教師に少なくない,いい意味でのオタク的キャラクターをよりいっそう,よりよい方向に磨きをかけ,それを生かす方法についてご提言いただきました.

(樋口雅子)

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