楽しい理科授業 2004年8月号
生命の授業―基本教材・面白小話&クイズ26

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楽しい理科授業 2004年8月号生命の授業―基本教材・面白小話&クイズ26

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ジャンル:
理科
刊行:
2004年7月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 生命の授業―基本教材/面白小話&クイズ26
生命を教える―最も大事な点は何かと問われたら
「バラバラ化」では生命は理解不能という「人工生命」の考え
有田 隆也
「理科」の文脈でデス/エデュケーションを
尾ア 勝彦
生命とは生があり死もある(生命尊重)の認識定着の教育
長州 南海男
生命の学習における重要な概念:「変化と動的平衡」,そして「システム」
丹沢 哲郎
基本教材/面白小話/熱中クイズ入り“生命の授業”
生きているとは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
小田 泰史
発生とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
岡田 大爾
生殖とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
新牧 賢三郎
成長とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
森本 信也
遺伝とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
西川 純
環境とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
大前 宣徳
細胞とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
小森 栄治
脳とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
村井 護晏
死とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
三上 周治
生命の連続性とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
松森 靖夫
サイエンスニュースと“生命の授業”
トリインフルエンザを授業に生かす
川上 昭吾
まずは自然体験の中での生命観の醸成を優先しよう
小川 正賢
学ぶ意欲と生きる力をつけるために
中川 美穂子
学校における飼育/栽培と“生命の授業”―誕生と死のドラマをどう教えるか―
感動的な生命との出会いの場面を!
島田 猛/石田 靖弘
生のメカニズムを実感した子どもは,生命観をかえる
石井 雅幸
『ブラック/ジャック』に見る手塚治虫の「死生観」と教室を結んで
住田 実
生きる喜びが感じられる飼育活動の実践
大門 佳孝
観察実験を入れた“生命の授業”をどうつくるか
観察実験を入れた3年/生命の授業
大堀 真
観察実験を入れた4年/生命の授業
藤井 総一郎
観察実験を入れた5年/生命の授業
善能寺 正美
観察実験を入れた6年/生命の授業
薄井 健文
観察実験を入れた中学/生命の授業
小野 浩之
小特集 夏休み緑陰情報―私の理科的趣味と実益
山に入って,いやというほど汗を流して
辻 昭裕
自分のホームページを持とう
楠田 純一
なるほど実感! 子どもから学ぶ科学の心
田中 喜一郎
ハマリ込みとアーカイブ
渡部 義弥
デジカメと私
あおぞら実験室にしき
授業に使える写真集 (第5回)
海岸にも地層が見える?
山本 芳幸
プロ意識でする理科室の整理術 (第5回)
知って得する!? 情報管理術
平山 優希
発展学習に使えるHP紹介 (第5回)
火山と地震から大地の変化を考える
越桐 國雄
すぐ使える基礎基本の補充学習プリント (第5回)
3年/植物の育ち方
福田 章人
4年/植物とこん中
松本 勝男
5年/「花から実へ生命を伝える」 クロスワード
小林 幸雄
6年/生き物のくらしとかんきょう
高橋 泰道
中学1分野/電流回路
平松 大樹
中学2分野/作図問題 記述問題に強くなろう!(動物のくらしとなかま編)
向井 正人
理科教育の羅針盤−過去/現在/未来を見据えて (第5回)
理科教科書のありかたを考える(1)
森 一夫
〜質/量ともに充実した教科書に〜
理科授業活性化のちょっとした工夫―子どもの追究&考えるテスト (第5回)
西井 武秀
理科がもっと好きになる発展教材 (第5回)
3/4年「昆虫の標本作り」と6年「魚の解剖」
楳内 典明
ここに注目!今月のサイエンスニュース (第5回)
通説が覆ったチンパンジーとヒトの遺伝子
左巻 健男
編集後記
樋口 雅子
おもしろ科学工房発!楽しい実験&理科工作 (第5回)
岩塩からサイコロ形結晶を切り出す
後藤 道夫

編集後記

○…家畜の生命を脅かす病原菌ニュースがあれこれ話題になります.BSEなど,素人目には,「草食動物に共食いをさせたりする人間に天誅が下ったのか」とも思えます.が,鳥インフルエンザとなると,学校で飼育している鳥類にもかかわる問題でもある…ということで,獣医師さんへの問い合わせ等が殺到しているようです.

 生きとし生けるものの,さまざまな側面を授業化することも意味のあることではないか―そんな問題意識で特集を企画しました.

 もちろん,理科のカリキュラムのなかに,生命の問題を扱う単元はかなりある訳ですが,指導要領にある「自然を愛する心情を育てるとともに,自然の事物・現象についての理解を図り,科学的な見方や考え方を養う」という目標を達成するのはなかなか大変ではないか,という気がしています.

 というのは,かねがね,「自然を愛する心情を育てる」ということと,「科学的見方や考え方を育てる」ということを同じ土俵の上で指導することは,かなり難しいのではないか―と思っていたからです.

 仮に,飼育していたウサギが死んだとしたら,多くの子どもたちは(愛する心情をもっているでしょうから)葬るということになるでしょう.しかし,ここでは,解剖して死亡した原因をさぐろう―というような心情,すなわち,科学的見方考え方がでることが(実行するかどうかはともかくとして)理科授業としては,望ましいといえるのではないでしょうか.とはいっても,愛情を持って育ててきたものを,解剖するという心境にならないのも無理からぬことだと思えます.

 この辺に,生命を扱う授業の難しさのひとつがあるように思います.このような問題を含め,生命の授業の基礎基本をはじめ,それをより楽しくする指導の工夫として,小話やクイズなど,すぐ使えるものをご紹介いただきました.

(樋口雅子)

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