- 特集 生命の授業―基本教材/面白小話&クイズ26
- 生命を教える―最も大事な点は何かと問われたら
- 「バラバラ化」では生命は理解不能という「人工生命」の考え
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- 「理科」の文脈でデス/エデュケーションを
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- 生命とは生があり死もある(生命尊重)の認識定着の教育
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- 生命の学習における重要な概念:「変化と動的平衡」,そして「システム」
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- 基本教材/面白小話/熱中クイズ入り“生命の授業”
- 生きているとは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 発生とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 生殖とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 成長とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 遺伝とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 環境とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 細胞とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 脳とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 死とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- 生命の連続性とは―基本教材/面白小話/熱中クイズ
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- サイエンスニュースと“生命の授業”
- トリインフルエンザを授業に生かす
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- まずは自然体験の中での生命観の醸成を優先しよう
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- 学ぶ意欲と生きる力をつけるために
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- 学校における飼育/栽培と“生命の授業”―誕生と死のドラマをどう教えるか―
- 感動的な生命との出会いの場面を!
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- 生のメカニズムを実感した子どもは,生命観をかえる
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- 『ブラック/ジャック』に見る手塚治虫の「死生観」と教室を結んで
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- 生きる喜びが感じられる飼育活動の実践
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- 観察実験を入れた“生命の授業”をどうつくるか
- 観察実験を入れた3年/生命の授業
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- 観察実験を入れた4年/生命の授業
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- 観察実験を入れた5年/生命の授業
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- 観察実験を入れた6年/生命の授業
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- 観察実験を入れた中学/生命の授業
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- 小特集 夏休み緑陰情報―私の理科的趣味と実益
- 山に入って,いやというほど汗を流して
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- 自分のホームページを持とう
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- なるほど実感! 子どもから学ぶ科学の心
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- ハマリ込みとアーカイブ
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- デジカメと私
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- 授業に使える写真集 (第5回)
- 海岸にも地層が見える?
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- プロ意識でする理科室の整理術 (第5回)
- 知って得する!? 情報管理術
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- 発展学習に使えるHP紹介 (第5回)
- 火山と地震から大地の変化を考える
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- すぐ使える基礎基本の補充学習プリント (第5回)
- 3年/植物の育ち方
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- 4年/植物とこん中
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- 5年/「花から実へ生命を伝える」 クロスワード
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- 6年/生き物のくらしとかんきょう
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- 中学1分野/電流回路
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- 中学2分野/作図問題 記述問題に強くなろう!(動物のくらしとなかま編)
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- 理科教育の羅針盤−過去/現在/未来を見据えて (第5回)
- 理科教科書のありかたを考える(1)
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- 〜質/量ともに充実した教科書に〜
- 理科授業活性化のちょっとした工夫―子どもの追究&考えるテスト (第5回)
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- 理科がもっと好きになる発展教材 (第5回)
- 3/4年「昆虫の標本作り」と6年「魚の解剖」
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- ここに注目!今月のサイエンスニュース (第5回)
- 通説が覆ったチンパンジーとヒトの遺伝子
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- 編集後記
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- おもしろ科学工房発!楽しい実験&理科工作 (第5回)
- 岩塩からサイコロ形結晶を切り出す
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編集後記
○…家畜の生命を脅かす病原菌ニュースがあれこれ話題になります.BSEなど,素人目には,「草食動物に共食いをさせたりする人間に天誅が下ったのか」とも思えます.が,鳥インフルエンザとなると,学校で飼育している鳥類にもかかわる問題でもある…ということで,獣医師さんへの問い合わせ等が殺到しているようです.
生きとし生けるものの,さまざまな側面を授業化することも意味のあることではないか―そんな問題意識で特集を企画しました.
もちろん,理科のカリキュラムのなかに,生命の問題を扱う単元はかなりある訳ですが,指導要領にある「自然を愛する心情を育てるとともに,自然の事物・現象についての理解を図り,科学的な見方や考え方を養う」という目標を達成するのはなかなか大変ではないか,という気がしています.
というのは,かねがね,「自然を愛する心情を育てる」ということと,「科学的見方や考え方を育てる」ということを同じ土俵の上で指導することは,かなり難しいのではないか―と思っていたからです.
仮に,飼育していたウサギが死んだとしたら,多くの子どもたちは(愛する心情をもっているでしょうから)葬るということになるでしょう.しかし,ここでは,解剖して死亡した原因をさぐろう―というような心情,すなわち,科学的見方考え方がでることが(実行するかどうかはともかくとして)理科授業としては,望ましいといえるのではないでしょうか.とはいっても,愛情を持って育ててきたものを,解剖するという心境にならないのも無理からぬことだと思えます.
この辺に,生命を扱う授業の難しさのひとつがあるように思います.このような問題を含め,生命の授業の基礎基本をはじめ,それをより楽しくする指導の工夫として,小話やクイズなど,すぐ使えるものをご紹介いただきました.
(樋口雅子)
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