- 特集 学習指導要領を向山型で読み解く
- 学習指導要領の解説は「解説」か?
- /
- 「目的」をこう読み解く
- /
- 「話すこと・聞くこと」をこう読み解く
- /
- 「書くこと」をこう読み解く
- /
- 「読むこと」をこう読み解く
- /
- 「伝統的な言語文化」をこう読み解く
- /
- 「国語の特質」をこう読み解く
- /
- ミニ特集 保護者の信頼を得る教材・教具
- 楽しい遊びの中から学級の約束を子どもに学ばせ保護者に伝える「五色百人一首」
- /
- お手本を写す文化と暗唱の文化が子どもを変え,保護者の信頼を得る。
- /
- 「五色百人一首」は保護者も子どもも,そして教師も幸せにする。
- /
- 授業で,漢字の力がつく『あかねこ漢字スキル』
- /
- PISA型スキル
- 自己紹介文がその子も書ける!第3・4年 PISA型スキル「しょうかいくん」
- /
- 『紹介・説明・描写スキル』で作文授業
- /
- 向山型国語キーワード
- 正確に読む
- /
- 満員御礼!「向山型国語教え方教室」
- 日本の伝統文化,名文・詩文・漢字文化を指導する
- /
- 巻頭コラム
- 技量の低い,無責任な教師が,子どもを非行,多重債務者に追いやる
- /
- 巻頭論文
- 新学習指導要領をすぐ具現化できるのは「向山型国語」だけである
- /
- 学年別・向黄金の3日間に組み込む「向山型国語」のパーツ[3・4月]
- 1年
- 基本形を体に埋め込む漢字指導システム
- /
- 1年生は音読システムから
- /
- 2年
- 最初が肝心 漢字指導のていねいさをつくる
- /
- 楽しい授業は『話す・聞くスキル』から
- /
- 3年
- 熱中させながらシステムをつくる
- /
- 「音読指導」が8割を占める
- /
- 4年
- 1年後の成長を目指して,布石を打ちはじめる
- /
- 教科書開きの音読暗唱。「かがやき」光村の授業
- /
- 5年
- 「漢字」「暗唱」「百人一首」,プラス「扉の詩」「実態調査」を組み込む
- /
- 漢字パズルを「黄金の3日間」で授業する
- /
- 6年
- 1年間を貫く学習システムをつくる
- /
- 分析批評,ミニ評論文で1年間のゴールをイメージさせる。
- /
- 中学校
- /
- 〜音読と五色俳句かるたで成功体験を〜
- 高校
- /
- 〜黄金の1時間目に「古文は面白い」と思わせる〜
- 向山型で言語力育成授業を行うとこうなる
- 教科書を使うから力がつく漢字の読みの指導
- /
- 向山実践「学級通信」から8つの言語活動を抽出する
- 言語力育成には,正確に書くことを常に意識させる
- /
- 教室で起こった五色百人一首のドラマ
- 札を取る楽しさを体感させ特別支援学級も五色百人一首に取り組める
- /
- 教材が生んだドラマ
- 「名句百選かるた」
- /
- 〜「名句百選かるた」なら,参加できるようになった〜
- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第47回)
- 「秋の美しさ」はニ種考えられる。
- /
- PISA型対応ワークと教科書教材をこう連携させる
- 教科書を学習する前に,ワークを2回行う
- /
- この「授業システム」でできない子ができるようになった!
- 低学年/音読1回で○1個に色塗りのシステム
- /
- 高学年/暗唱は聴覚→視覚の入力がポイント
- /
- 翔和学園の中に見る向山型国語の事実
- 授業の原則を守れば発達障害の子どもたちは元気になる
- /
- 新分析批評の授業が読解力をあげる
- 「おおきなかぶ」の登場人物を考える
- /
- 知的興奮を! 江副文法の授業
- 「うち/よそ」で授業をしてから「謙譲語・尊敬語」に結びつける
- /
- 向山実践を読み解く
- 『ふるさとの木の葉の駅』授業記録@
- /・・
- 〜第5校時 母の生死を問う〜
- 向山型のここを学べ!「型」はここにある
- 向山洋一氏の4つの「授業行為」から原理・原則を学ぶ
- /
- 誌上対決!読解力向上授業実践
- 「書き手の施行に即して読む」とはどういうことか
- /
- 境界知能の子に「連続型テキストを非連続型テキスト化」して与え,キーワードを抽出する力と文を選択する力をのばす
- /
- 中学校でのダイナミックな向山型討論授業
- 「指名なし討論」は手段である@
- /
- 「伝統的言語文化」の授業づくり
- 漢詩「静夜思」の授業 月の持つ望郷のイメージを読む
- /
- 五感の抑制によるイメージの広がり
- /
- 昔話「桃太郎」を鬼の視点で書きかえる
- /
- 神々も人々もみんなを受け入れられるのは日本の大切な文化である
- /
- イソップとことわざ
- /
- 「伝説」の授業の組み立て方 全ての物語は神話のパターンにあてはめられる
- /
- 向山型討論につながる日常的な指導のツボ
- この指導で「指名なし朗読」ができるようになった!
- /
- テーマ別 向山型国語QA
- 向山型漢字・言語指導で国語の授業開きは決まり!
- /
- 読者のページ
- 編集後記
- /・・
- 向山型国語最新情報
- /
- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第49回)
- 『国語 四年下 はばたき』光村図書
- /
巻頭コラム
技量の低い,無責任な教師が,子どもを非行,多重債務者に追いやる
●本誌編集長 向山洋一
学習に困難な条件を持っている子どもが約25パーセントいる。
発達障害の子ども約1割と境界知能の子ども約14パーセントである。どの学校のどの学級にもいる。この子たちに,技量の高い教師が教えればテストで80点90点,時に満点をとるようになる。技量の低い教師が教えれば,テストで20点30点50点という点をとることになる。この差は,極めて大きい。
80点以上の子は,将来,自立していく子がほとんどだからだ。就職し,家庭を持ち,人の役に立つようになる。
しかし,点数の低い子のほとんどは,授業の自立がむずかしい。多くは非行に走り,大人になって定職につけず,多重債務者になっていく。家族も本人も大変な道を歩む。
医学の世界では,「最低小学校4年生までの読み書き算」を身につけることが目安だという。これは,教師の仕事であり,教師の責任は重い。自分の学年のラストとして,「すべての子」に70点以上をとらせることが,目安だ。1年生担任,2年生担任,それぞれの責任だ。できない子を,できるようにさせる「教師の技量」は,修業しなければ身につかない。
自動車の運転免許をとった時と,同じ時間同じ真剣さの修業が,最低必要だ。
自分より上級の先生のテストで5点10点の子を満点をとらせたことのある先生の指導を受けることだ。10の学校に1人ぐらいはいると思える。
5分間の模擬授業として,それを直してもらうことだ。100回見てもらえれば,仮免ぐらいにはなる。300回見てもらえれば,若葉マークぐらいになる。授業の技量を上回るには,これしか方法はない。
他人の研究授業を見たって腕は上がらない。サッカーの試合をいくら見ても,毎日プロ野球を見ても,腕は上がらない。当然のことだ。なぜか教師は,授業を見ると自分の腕が上がると錯覚している。
ちなみに,これまでの教師生活で,研究授業が30回以下の人は,みんな「授業がへたな素人」と思った方がいい。私が会った何千人かの教師に例外はなかった。
もう1つ。授業の最初から「シーン」とひきつける「授業」を,自分の武器にすることだ。国語には,すぐれものが多い。
(1)百人一首,俳句かるたなどのかるた話
(2)読み聞かせ(3)暗唱(名文・名詩)
(4)直写スキル・写し丸
これらの教材・教具はすべての子どもを惹きつけるすぐれものだ。これを活用することだ。
向山型国語
-
- 明治図書