社会科教育 2025年1月号
対話的な学びを深める!「論争問題学習」成功の極意

C789

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社会科教育 2025年1月号対話的な学びを深める!「論争問題学習」成功の極意

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ジャンル:
社会
刊行:
近日刊行予定
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 130頁
状態:
近日刊行
出荷:
2024年12月9日
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目次

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特集 対話的な学びを深める!「論争問題学習」成功の極意
01 対話的な学びを深める!「論争問題学習」これからの展開と課題
なぜ,論争問題学習は難しいのか?
星 瑞希
02 対話的な学びを深める!「論争問題学習」成功のポイント
課題設定のポイントと学習過程に添った対話ナビゲート
小田 泰司
社会参加につなげるポイントと留意点
岩崎 圭祐
03 「話し合い」と「対話」の境界線とは? 「対話的な学び」成立の条件
「わたしたち」の考えを生み出す課題と議論を
中 善則
04 1人1台端末時代の「論争問題学習」―対話的な学び実現の手立て
三つの対話と三つの方法
中平 一義
05 社会科教育における「論争問題学習」―法理学アプローチのすすめ
留保条件を探ることで対立する価値を調整する学習
渡部 竜也
06 【授業最前線】対話的な学びを深める!「論争問題」授業モデル 小学校
3年【市の移り変わり】トランス・サイエンスな問題を地域学習に
吉川 修史
4年【自然災害からくらしを守る】地震災害に強いまちをつくるための対立を乗り越えよう
岩坂 尚史
5年【我が国の国土の様子と国民生活】対話的な学びを成立させるための条件の考察
金井 伸一
5年【我が国の国土の自然環境と国民生活との関連】社会的課題を活用した,小学校段階での論争問題単元開発
野口 遼真
6年【我が国の政治の働き】今こそ考える!日本は首相公選制にするべきか!?
田本 嘉昭
6年【グローバル化する世界と日本の役割】「国際的な援助や協力を必要としている地域の人々の立場」を考える授業モデル
長川 智彦
07 【授業最前線】対話的な学びを深める!「論争問題」授業モデル 中学校
地理的分野【世界の諸地域】世界の諸地域学習を論争的に学ぶ際に大事にしたいこと
永井 健吾
地理的分野【日本の様々な地域】参加格差を解消する年間を通した論争問題の単元設計
漆畑 俊晴
歴史的分野【近現代の日本と世界】切実性のある論題をつなげ,高次の問いへ追究を深めさせる
山形 友広
公民的分野【私たちと現代社会】授業者から学習者へと学びの主体性が移行する論争問題学習の展開
松村 謙一
公民的分野【私たちと経済】タブレット端末を活用した論争問題学習の構想
横川 和成
公民的分野【私たちと政治】世代間格差是正に向けた政策検討の協調学習
佐藤 央隆
公民的分野【私たちと国際社会の諸課題】社会の「すき間」から,私と世界の「あいだ」を考える
鬼塚 拓
08 【授業最前線】対話的な学びを深める!「論争問題」授業モデル 高等学校
地理【地理総合】「避難所」論争学習の一試案
佐藤 崇
歴史【歴史総合】「論争学習」成立のカギは内容の選択にあり
大木 匡尚
公民【政治・経済】対立から包摂へ 哲学対話の精神を活かした対話の中で論争問題を扱う
豊岡 寛行
最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第70回)
小倉 勝登
子どもの情報活用能力を育成する地図指導 (第10回)
植田 真夕子
1人1台端末も有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第70回)
朝倉 一民
「個」の学びを豊かにする!社会科「個別最適な学び」への挑戦 (第34回)
宗實 直樹
100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える中学社会 大人もハマる最新授業ネタ (第58回)
河原 和之
最新情報でしっかり解説!歴史教育はどう変わるか (第64回)
藤野 敦
リアルな世界と日本がわかる!地理授業デザイン (第22回)
吉水 裕也
社会参加から考える公民授業づくり (第10回)
唐木 清志
見方を変えると世界が変わる!「考えたくなる」社会科授業 (第22回)
粕谷 昌良
全国の実践家発!現代とつなぐ歴史授業 (第10回)
杉本 祐輝
持続可能な社会の創り手を育成する社会科教育 (第10回)
吉田 剛
〈全国社会科教育学会の広場〉社会科教育研究は教師の成長にいかに寄与し得るか (第10回)
岡島 春恵
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第322回)
東京都の巻
石橋 昌雄
編集後記
及川 誠

編集後記

 コロナ禍を経て,主体的・対話的で深い学びへの取り組みの一環として,従前ほどとはいかないまでも,話し合いやディベートなど,対話的な学習や活動に触れる機会が多くなりました。

 その中で,対話的な学びについて以前より課題として指摘されている「やりっぱなしになってしまう」「ただ議論させるだけになっている」といった課題も改めて浮かびあがってきています。

 またこれもかねてより指摘されていることですが,対話的な学び,教室内の議論などにおいては,自分の意見を出せずに声の大きい子に流されてしまったり,子どものアイデンティティやそれまでの学級内の関係性が,少なからず影響を与えたり,作用してしまったりするという一面もあります。

 参加格差も大きな問題ですし,議論や対話のマネジメントによっては,偏見などを助長してしまったりする点にも,注意が必要です。

 また,対話的な学びでは,論争があるような社会的な課題を扱うことが少なからずありますが,それらについてなかなか自分事としてとらえられない,という当事者意識という点での課題もあるようです。

 そこで,主体的・対話的で深い学びというキーワードが浸透してきたこの段階で,改めて対話的な学びのポイントは何なのか,また,いわゆる「論争問題」を授業で扱う際に,注意すべき点はどういったものなのかについて,様々な視点からご提案いただきました。


   /及川 誠

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