- 特集 “社会を見る目”ゆさぶる―ビッグ教材56
- “社会を見る目”ゆさぶる―注目したい最新情報
- ビッグデータが変える社会
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- 東京が消える? 増加する空家、下がる中古マンション
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- 私の行為の痕跡がビッグデータに
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- 社会を見る目―見方・考え方の行きつく先に正解はある?
- 絶えず社会は生々流転するもの―は正解?
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- 必ずいい方向に向かっている―は正解?
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- 多面的見方が望ましい―は正解?
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- 正義や公平は価値観の問題―は正解?
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- 社会をつき動かすものがある―は正解?
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- 人は予断と偏見で見るもの―は正解?
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- 社会が見えてくる窓―フォーカス点はここだ!
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- 社会がよく見えてくるメガネとは
- 比較の視点から見るとは―具体で考える
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- 数字の視点から見るとは―具体で考える
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- 因果の視点から見るとは―具体で考える
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- かかわりの視点から見るとは―具体で考える
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- 固有性の視点から見るとは―具体で考える
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- 未来予測に立つ“社会を見る目”―思考訓練のポイント
- 教師編―未来を予測する思考訓練のポイント
- 授業づくりの中で行う予測とは
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- 冷静と情熱の狭間で情報とかかわる心を持つ
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- 子ども指導編―未来を予測する思考訓練のポイント
- 市民としての未来予測
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- 社会認識内容を保障する授業展開を!
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- 教材編―未来予測から分析する思考訓練のポイント
- 「今」から「未来」へつながる教材の実践化
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- スモールステップ〜ビッグデータで「逆向き未来設計」を
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- “あの時代”の見方・考え方→変化の先駆け事件・事象の教材化
- 縄文の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 飛鳥の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 平安の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 鎌倉の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 室町の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 戦国の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 江戸の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 近代の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 現代―昭和の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- 現代―平成の見方・考え方が変化する事件・事象とは
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- “見えにくいテーマ”どう授業するか
- 小学3年「場所による違い」授業化のヒント
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- 小学4年「他地域とのかかわり」授業化のヒント
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- 小学5年「価格や費用」授業化のヒント
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- 小学6年「政治の働き」授業化のヒント
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- 中学地理「地域の特色」授業化のヒント
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- 中学歴史「時代の特色」授業化のヒント
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- 中学公民「市場の働きと経済」授業化のヒント
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- 〈誌上“課題研究”〉想定外“子どもの本音”に遭遇→どうする?
- 長岡文雄の実践記録を読み解く
- 「火事がないと困る消防署」実践紹介と問題提起
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- 実践を読んで―私ならこう展開する
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- 実践を読んで―私ならこう展開する
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- 社会の見方・考え方―実感をゆさぶる“この資料”
- “世界遺産をいかしたまちづくり”を、観光客数の変化から読み取る
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- 歴史的な学習で聴かせる雅楽
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- LCC(ローコストキャリア)から経済を学ぶ
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- 社会を見る目を創った“この本”=私の読書ガイド・良書案内
- 堺屋太一『油断!』(日本経済社)
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- 加藤秀俊『ホノルルの街かどから』 外に連れ出してくれた本
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- 森分孝治『現代社会科授業理論』 世界一・世界二・世界三
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- 『日本のすがた』他 変化をとらえ本質を見抜き行動する
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- ワルター・リップマン『世論』 ステレオタイプ化する理解を問い直す
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- 『法教育の可能性』 法に基づく社会の教育への目
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- 小特集 夏季集会で何が話し合われたか
- 日本公民教育学会(第24回大会)
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- 全国地理教育研究会(第58回大会)
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- 全国民主主義教育研究会全国大会(第44回福島大会)
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- 全国歴史教育研究協議会(第54回神奈川大会)
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- 歴史教育者協議会(第65回全国大会)
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- 全国中学校地理教育研究会(第54回全国研究大会)
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- 社会科の初志をつらぬく会(別称:個を育てる教師の集い)
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- 地理教育研究会(第52回鳥取・はわい温泉大会)
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- 社会科教育研究センター(第43回社会科・生活科・総合全国教育研究大会)
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- 全国公民科・社会科教育研究会(平成25年度全国研究大会)
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- 日本生活教育連盟(夏季全国研究集会・社会科分科会)
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- 私の写真館―教材化出来るアングル・発見点のフォーカス術 (第32回)
- 「一休さん」関連の写真から室町時代の人々の暮らしに迫る!
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- 写真で紹介 社会科教師の新しい取り組み (第8回)
- 社会科教育とメディア論
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- おもしろ比べ! 関東vs関西 (第8回)
- あなたは縄文系 それとも弥生系
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- 今月の教材―授業づくりのスポット
- 社会科教材と授業づくり―11月の布石
- 3年/「工場の仕事」を通して学ぶもの
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- 4年/「受け継いできた」を授業の中心に据える【前編】
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- 5年/中小工場から見える社会のしくみ―見える事実に「なぜ」と問う―
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- 6年/命のビザをつないだ日本人
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- 中学地理/間接調査による調べ学習で、世界の様々な地域の特色をとらえる
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- 中学歴史/黒船に驚かなかった日本人?
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- 中学公民/起業で地域発展を
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- 社会科でこそディベート―魅力の秘密はココ (第8回)
- 肯定側と否定側を、なぜジャンケンで決めるのか
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- 社会科研究・実践論文の書き方―“ここに赤ペン”カイゼンの鍵はどこか― (第8回)
- 原理的研究(3)
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- 〜「知識と議論」に注目して、教育の事実を確定・解釈する〜
- 時代の節目をつくった“引き金”再考 為政者が、舞台から引きずり下ろされる時 (第2回)
- 「縄文時代」をめぐる、日本人の歴史認識「革命」
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- 社会科実践研究の最前線&レア情報 (第20回)
- (小学校)板書案検討を通して45分間の授業にこだわる研究T
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- (中学校)日々の授業としての課題追究学習
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- 〜英国の歴史授業の実践〜
- 社会科研究最前線 わが教室の取り組み、ここに注目して (第13回)
- 【鳴門教育大学】学校教育実践と結びついた社会科教育論の探究
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- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第188回)
- 愛知県の巻
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- 編集後記
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- これ“なんだろう”マップ (第8回)
- 正距方位図法の不思議
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編集後記
○…片上宗二先生の近著「社会科教師のための言語力研究」に、まだ低学年社会科があった頃のスター教師だった奈良・長岡文雄先生の実践が紹介されていました。
授業は、消防署の学習で、ある子どもが「消防のおじさんは、火事になって欲しいと思っているよ。火の用心やら幕に書いているけど。なんでって、火事がないともうからんもの」とつぶやいたことをめぐる様子が書かれています。
あれから、半世紀近くたった、ただ今現在、小誌8月号に、くしくも消防をメインにした実践が3本ありました。、扱う視点は、〈迅速に出動するための工夫〉に置かれています。多分、火事がないともうからない―と思っている子どもはいない様子です。
それだけ、公共の働きについての理解が浸透したといえるとしたら、社会を見る目もたしかになったと言えるのかも知れません。
同じ号で、学校は誰のもの―という実践があり、〈みんなのもの〉ということで収斂しているのですが、以前、〈では、空気は誰のもの〉と突っ込み、みんなのものという答えを導きながら、「では、学校と空気は同じみんなのもので、くくるんでいいんだね」と更に深読みさせた永野重史先生の問題提起を思い出しました。
公共の働きなど、社会科には、大事な学習事項が目には見えない問題が多く、ここが一番大変なところではないか?と思います。
同じ号で、唐木清志先生が〈子どもは消費者としての生活〉をしており、生産者の視点を学習することのむずかしさを指摘されていて、社会を見る目を育成する上での大事な点だなと思いました。
同じく、藤本将人先生は、教師の目からみると〈○○はこう変わった〉となるが、子どもにとっては最初からそうなのであり、そのタイムラグをもっと授業で考慮しなければならないと指摘されています。つまり、教材を時系列で扱うだけでなく、共有出来る今を起点にしては―という提案です。
子どもの社会を見る目をどういう視点から、どうゆさぶっていけばよいか、問題提起していただきました。
〈樋口 雅子〉
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- 明治図書