社会科教育 2012年1月号
追究力UP“問題解決型思考法”のヒミツ

C633

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社会科教育 2012年1月号追究力UP“問題解決型思考法”のヒミツ

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ジャンル:
社会
刊行:
2011年12月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 追究力UP“問題解決型思考法”のヒミツ
私の思考スキル・思考パターン公開します
“本当にそうか?……証拠を集め、判断する”
安野 功
信頼性の高いデータに依拠し、専門家の意見に耳を傾けること
谷 和樹
比較・拡散・焦点化&あきらめの思考で
野口 政吾
<シンポジウム> 問題解決学習における思考のとらえ方と指導
提案
藤井 千春
提案を読んで
關 浩和
提案を読んで
黒木 俊治
提案を読んで
金馬 国晴
各氏のコメントを読んで
藤井 千春
問題解決能力が育つ思考法=どう授業に入れるか
“分析批評のモノサシ”で社会科授業をつくる
椿原 正和
“PISA型読解力の思考訓練”で社会科授業をつくる
村野 聡
“論理的思考法”で社会科授業をつくる
松山 英樹
“全員思考の討論”で社会科授業をつくる
江口 儀彦
“白石式10の観点”で社会科授業をつくる
香月 正登
問題解決型思考法を授業モデルで考える
授業の骨子=多摩川は誰のものか
片上 宗二
実践を読んで=問題づくりとは?を考える
江間 史明
実践を読んで=追究過程とは?を考える
大友 秀明
実践を読んで=解決方法とは?を考える
峯 明秀
実践を読んで=教師の役割とは?を考える
唐木 清志
授業過程に“問題解決型思考法”をどう入れるか
観察場面に“問題解決型思考法”をどう入れるか
加藤 寿朗
調査場面に“問題解決型思考法”をどう入れるか
岡崎 誠司
資料読み取り場面に“問題解決型思考法”をどう入れるか
天野 哲孝
話し合い場面に“問題解決型思考法”をどう入れるか
小宮 宏
問題解決型思考法を入れた授業プランづくり
問題解決型思考法を入れた“地域学習”の授業づくり
山内 秀則
問題解決型思考法を入れた“地理分野”の授業づくり
梅澤 真一
問題解決型思考法を入れた“歴史分野”の授業づくり
北川 大樹
問題解決型思考法を入れた“公民分野”の授業づくり
橋本 康弘
新指導要領+αの“追究したくなる社会問題”とは
3年
長谷 博文
4年
間嶋 祐樹
5年
河野 富男
6年
佐藤 孔美
中学地理
松本 穂高
中学歴史
竹田 和夫
中学公民
池田 泰弘
小特集 読み聞かせ教材=正しく恐がる「放射能の資料&小話」
見えない恐怖
高嶋 哲夫
低線量放射線被ばくのリスク認知
福徳 康雄
「放射線」はうつるの?
佐々木 昭弘
「放射能」がどれくらい危ないか──は、正確には分かっていません
藤井 聡
今月のヒト・モノ・コト=まるごと学習ルーレット (第10回)
明治時代を知的に調べる「はじめはいつか」
許 鍾萬
〜明治時代を知的に調べる「はじめはいつか」〜
解説
私の写真館―教材化出来るアングル・発見点のフォーカス術 (第10回)
「坂の多い観光地横浜山の手」にいかに上ってもらうか 日本初「横浜が初めて」のモニュメント
渡辺 喜男
明治維新を支えた“日本の産業革命事情” (第4回)
国産の「鉄製部材」・「セメント」・「ガラス」の製造のあけぼの その4
木村 麗
〜セメントや耐火れんがの製造 工部省深川工作分局(1)〜
“この写真”どう読解させるか (第10回)
副読本「わたしたちの札幌」の一押しから
石川 円
〜3種類の写真を取り上げて「先人の働きや苦心」を〜
教科書に登場する“日本語”の深読み (第10回)
四民平等
佐藤 民男
〜士農工商を意味しない「四民」〜
授業研修の場を制する“決めの一言” (第4回)
光と影
小西 正雄
“地歴融合”社会科のこれからを考える (第10回)
絵図から読み解く歴史
伊藤 純郎
授業者からみた社会科論争史“白熱の、あの頃・あの時”を検証する (第10回)
教育技術の法則化をめぐって〜向山・有田立ち会い授業が変化させたこと〜
往信
川原 雅樹谷 和樹
返信
渡部 竜也
大学の社会科教育研究よ、どこへ行く〜研究者の暴走と現場の不満の間を埋める提案に向けて〜 (第10回)
現場の社会科研究とは?(3)
渡部 竜也
小学校 すぐ使える手づくりプリントページ 思考・判断=表現力をつけるワーク (第10回)
弥生時代のイラストからまちがいさがし 6年
新村 勲
中学校 すぐ使える手づくりプリントページ 思考・判断=表現力をつけるワーク (第10回)
統計グラフの作成・読み取りによって資料活用の技能を高めるワーク
宇田川 勝司
“新教材”の教材研究&教材解釈―薀蓄を傾けられる情報データ (第4回)
日本の庶民を飢餓から解放した道具「石臼」は火薬製造からの転用品だった
村井 淳志
教科書見開きページ活用:制作現場がねらった授業言語力 (第4回)
小学5年「自然災害の防止」の資料―どう読み取らせるか
堀畑 仁宏
〜「共助・自助」の意味を噛み砕く〜
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第166回)
神奈川県の巻
黒木 俊治
編集後記
樋口 雅子
社会科は楽しい!“国民の祝日ビンゴ”面白活用術 (第10回)
楽しみながら、国民の祝日を覚えよう!
赤塚 邦彦

編集後記

○…この夏、ある研究会で、習得に関連して、

〈やみくもに繰り返せば記憶できるものではない。方法記憶を体験記憶にしていくことで、記憶が強固になる〉という話を聞き、私自身の体験からも、たしかに〜と思いました。

勿論、本号のねらいは記憶力アップにあるのではなく、あくまでも、問題解決型の思考法を子どもが身につけられるようにするには、どういう授業をすればよいのか―にあります。

私自身、こういう企画の仕事をする時、@狙い、A内容、B方法、という思考法の基本をまずは据えてみて、それから今までどういうことがどう取り上げられてきたかをリサーチし、それに何かプラス出来るかどうか、そこをメルクマールとしています。

本号でいえば、ぴったり10年前の、2001年1月号で「社会科に“問題解決”ホントに必要なのか」という特集をしていました。その時の企画のコンセプトは、〈今や問題解決の、その問題に、切実さが失われているのではないか〉だったら、本当に必要なのかどうか、一度検証してみては?というものでした。

この特集の中で、片上宗二先生が、向山実践「多摩川は誰のものか」という授業を分析されて、

・時間の節約等の理由から、教師がお膳立てした問題を発見させて「問題」だとしていることも少なくないが、これでは問題解決学習ではない。

・この向山実践は、「見たり聞いたり調べたりすることが可能な範囲」を設定して、子ども自身が切実な問題を発見出来る方法がとられている。

としています。

たしかに、河川法にまで、調べが進む実践には、問題解決学習の1つの典型があるようにも思います。本号は、社会科の範囲だけにとどまらず?他教科での思考法からも援用出来るものはないかという模索を含め、問題提起していただきました。

〈樋口 雅子〉

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