社会科教育 2011年8月号
“災害の歴史”と人類の叡智:エピソード42

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社会科教育 2011年8月号“災害の歴史”と人類の叡智:エピソード42

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ジャンル:
社会
刊行:
2011年7月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “災害の歴史”と人類の叡智:エピソード42
災害と人類の叡智→子どもに伝えたいエピソード
校門を出て生きて働く知識
内山 裕之
伝承は、警告する
太田 聡美
疾風に頸草を知る
酒井 臣吾
題名をそのまま使って問いの文を作って読もう
白石 範孝
すぐに動く
森川 正樹
あたたかな人々の心が復興の灯火
森本 明
指導要領に“自然災害”が新登場=ねらいとドラマ
安野 功
“災害”を学習する社会科のポリシーを考える
大震災と原子力発電を議論させる
宮崎 正康
社会機能としての「力」
小西 正雄
費用対効果で物事を考える
岩田 一彦
人類が体験した“災害の歴史”=何をどう取り上げるか
世界史にみる“時代を劃した災害”ヒト・モノ・コト
原田 智仁
日本史にみる“時代を劃した災害”ヒト・モノ・コト
北原 糸子
地図づくり・地球儀を使った防災授業のポイント
寺本 潔
授業で討論シミュレーション=“災害がつきつける究極の選択”
「持続可能社会を構築」するには“1000年に一度の災害を想定するインフラ整備は必要?!”
提案=発問と指示による授業シナリオ
谷 和樹
意見=提案を読んで
河田 孝文
意見=提案を読んで
竹澤 伸一
意見を読んで
谷 和樹
災害体験から絞り出す“語り継ぎたい”こと
復興のエネルギーは学校と子どもから
大風 秀康
ライフラインとエネルギー教育
込山 宏
「教訓」から学ぶ。「復興への思い」から夢や希望をもつ
田村 治男
生死を分けた防災教育プラン
林 春男
“災害”が迫る基本キーワード=再検討の視点
地震国日本の常識=再検討の視点
佐竹 健治
健康で安全な生活=再検討の視点
明石 要一
環境保全=再検討の視点
深見 聡
海洋国家のイメージ=再検討の視点
有田 和正
資源エネルギー=再検討の視点
左巻 健男
国家の機能=再検討の視点
向山 洋一
原子力の平和利用=再検討の視点
高嶋 哲夫
危機管理=再検討の視点
木村 玲欧
公共の働き=再検討の視点
石丸 哲史
情報リテラシー=再検討の視点
小林 哲郎
災害単元と社会科授業のポリシー=見直し点・強調点
4年「災害からくらしを守る」見直し点・強調点
天内 純一
5年「国土の地形」見直し点・強調点
佐藤 浩樹
5年「国土の保全」見直し点・強調点
新保 元康
6年「奈良・平安時代の災害」見直し点・強調点
岡崎 均
6年「鎌倉時代の災害」見直し点・強調点
關 浩和
6年「江戸時代の災害」見直し点・強調点
本宮 武憲
6年「地方公共団体の役割」見直し点・強調点
松田 左都子
中学地理「わが国の国土的特色」見直し点・強調点
小谷 恵津子
中学地理「自然災害・防災」見直し点・強調点
鈴木 拓磨
中学地理「日本の資源エネルギー」見直し点・強調点
池下 誠
中学公民「よりよい社会を目指して」見直し点・強調点
御前 充司
小特集 夏休みだから出来る“知的体験”お勧めプラン
「共助」のためのシミュレーション
竹中 真希子
地域の誇りとなる場所や企業を見学しよう
稲田 徹也
夏こそ授業づくり!オススメプラン
山田 仁
旅行を通じて地形図を利用する
中牧 崇
海底ゴミ問題の最前線に迫る
井上 貴司
「キッザニア」人気の秘密を弁明しよう
藤井 宏樹
仮想の株式売買をしてみよう
山根 栄次
農家での宿泊農業体験のお勧め
戸井 和彦
今月のヒト・モノ・コト=まるごと学習ルーレット (第5回)
ぼくたちわたしたちの「地域の偉人」を調べてみよう
許 鍾萬
〜ぼくたちわたしたちの「地域の偉人」を調べてみよう〜
解説
私の写真館―教材化出来るアングル・発見点のフォーカス術 (第5回)
姫路城大天守保存修理工事『天空の白鷺』を見逃すな
向井 ひとみ
ジマンしたくなる“社会科新聞づくり” (第5回)
食料・工業を支える人々とくらしを支える情報新聞 5年
斉藤 眞弓
“この写真”どう読解させるか (第5回)
副読本「きょう土のすがた」の一押しから
松浦 悟
〜関係性を明らかにし、願いを浮かび上がらせる〜
教科書に登場する“日本語”の深読み (第5回)
仏教伝来
佐藤 民男
〜古代日本を揺るがした仏教〜
中学社会科 効果的で易しい地図活用術 (第5回)
世界の諸地域学習における一般図の効果的な活用
牛込 裕樹
“地歴融合”社会科のこれからを考える (第5回)
新しい学習指導要領における地歴連携
伊藤 純郎
授業者からみた社会科論争史“白熱の、あの頃・あの時”を検証する (第5回)
考える社会科と暗記させる社会科〜都道府県名や地図記号、どこまで暗記すれば使えるのか
往信
川原 雅樹谷 和樹
復信
永田 忠道
大学の社会科教育研究よ、どこへ行く〜研究者の暴走と現場の不満の間を埋める提案に向けて〜 (第5回)
社会科を分からなくしたのは誰?(1)
渡部 竜也
小学校 すぐ使える手づくりプリントページ 思考・判断=表現力をつけるワーク (第5回)
歴史的イラストを文章で説明させるワーク 6年生
新村 勲
中学校 すぐ使える手づくりプリントページ 思考・判断=表現力をつけるワーク (第5回)
ifから歴史を探る 思考力を高める学習課題
宇田川 勝司
新社会科の評価規準 (第5回)
子どもの作品・文章をどう採寸するか
北 俊夫
〜「意見文」から関心や態度を評価する〜
“オミナ”もすなる“社会科”―伝統文化の教材開発と授業 (第5回)
東西二人の大科学者、宇田川榕菴とシーボルトの繋がりを紐解く
赤木 雅美
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第161回)
山形県の巻
江間 史明
編集後記
樋口 雅子
社会科は楽しい!“世界文化遺産ビンゴ”面白活用術 (第5回)
楽しみながら世界文化遺産を覚えよう!
赤塚 邦彦

編集後記

◯…3月17日の読売新聞に山折哲雄(昔から大ファンです)氏が、釜石市と縁が深かった幼少期を回想され、従姉妹の消息もつかめぬ現状を記された後、元暦2年(1185)年に都を襲った大地震の経験が「方丈記」に記されて、「京都の街路のいたるところに放置されている死者4万2300あまりだったこと。海に流された水漬く屍∞草生す屍≠ゥら、その1人ひとりの魂が離脱し飛翔して、この国の山や森に鎮まることを祈らずにいられないのである」と記しておられます。今となっては、まったく、これ以外に言いようがない―わけですが、ふと、たしか釜石市は、文部科学省の防災教育プロジェクトの指定研究を受け、市を挙げて取り組んでいたのではないか?と検索してみると…。

平成20年度、防災教育支援事業「子どもの安全をキーワードとした津波防災」という詳細な取り組み報告書がありました。

そこには、釜石市動く津波ハザードマップなどのアニメ画像もあり、津波が到達して9分40秒経過、被害者数0、全体でも0人となっていました。また、毛布・担架搬送者◯◯というような分担責任者の個人名もあれこれ表示されています。きっとお名前があがっている方の中にも亡くなった方もおられるのではないかと思うと、涙も出ない感じ…です。

この4月から全面実施となる新指導要領には「自然災害」が新規参入となりました。国語教科書には、津波を扱った「稲むらの火」にまつわる題材が出、社会科でも濱口梧陵が紹介されています。

社会科では、災害関連の問題は、もっぱら地理的分野で扱われることが多かったのですがもっと歴史教育のなかにも位置づけていくべきではないか?と思ったりしました。

〈樋口 雅子〉

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