社会科教育 2007年3月号
“歴史学習・歴史認識”の新しい授業例32

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社会科教育 2007年3月号“歴史学習・歴史認識”の新しい授業例32

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ジャンル:
社会
刊行:
2007年2月6日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “歴史学習・歴史認識”の新しい授業例32
“歴史学習・歴史認識”をめぐる事件簿
敬遠された「世界史」必修と改革への提言
工藤 文三吉川 幸男
「日本史」こそ必修をどう思う?
小俣 盛男山口 康助
自虐史観論と侵略史観論をめぐって
齋藤 武夫羽渕 強一
中韓の歴史認識と教科書カード
江間 史明村井 淳志
“つくる会”の教科書を授業で使って
恩田 智章
“つくる会”教科書の評判
光岡 洋一
“歴史学習・歴史認識“の流れと論点を総括する
国連大学副学長・安井至先生インタビュー
時代を劃したのはシステムかテクノロジーか
人物学習の扱いをめぐって
小原 友行
神話伝承と科学的歴史認識の問題
本宮 武憲
近現代史学習の位置づけをめぐって
黒木 俊治
“歴史学習・歴史認識”をめぐる最新情報を総括する
世界史と日本史のインターフェイス
有田 和正
倒叙法・逆さ歴史学習と諸外国の歴史授業
戸田 善治
中央史と地方史のインターフェイス
藤井 英之
ネットを活用した教材研究の裏ワザ
青木 英寛
シミュレーションゲーム「メイキングヒストリー」
宮崎 正康
“歴史学習・歴史認識”の新しい学習材紹介
網野本の特徴と活用のヒント
岡崎 均
井沢本の特徴と活用のヒント
染谷 幸二
学習マンガ本の特徴と活用のヒント
小松 眞
伝記本の特徴と活用のヒント
小宮 宏
発明発見本の特徴と活用のヒント
關 浩和
歴史クイズ本の特徴と活用のヒント
藤田 守
“歴史学習・歴史認識”の授業―オモシロ工夫例
問題別授業―“衣の歴史”調べ学習
鈴木 康一
問題別授業―“食の歴史”調べ学習
宮崎 正勝
問題別授業―“住の歴史”調べ学習
村上 浩一
“歴史の舞台”を体験する授業
近藤 光弘
“歴史は推理だ”を意識させる授業
桃木 至朗
教科書に“世界遺産”をプラスする授業
薄井 健文
高校入試・大検・センター試験問題に見る“歴史学習・歴史認識”
入試問題から見えてくる“日本史像”
占部 賢志
入試問題から見えてくる“世界史像”
原田 智仁
入試問題から見えてくる“近現代史像”
吉永 潤
“歴史学習・歴史認識”をゆさぶる“1枚の写真”―私のお気に入り
誰が世界史を「物語る」のか?
谷口 和也
新元号の発表写真―昭和から平成に
中村 哲
歴史を動かすのは大人・男・老人か?
伊藤 充
小特集 学期末のネタ―紙幣を使ってオモシロ授業
1万円のウラとオモテを授業する
田口 広治
5千円のウラとオモテを授業する
新村 勲
千円のウラとオモテを授業する
三輪 仁志
ドル紙幣のウラとオモテを授業する
川神 正輝
ユーロ紙幣のウラとオモテを授業する
渡辺 尚人
わが県の“お国自慢”物産展 (第12回)
「農業県としての愛知」の農産物
角谷 和彦
電子黒板で大活躍の“最新 授業データ” (第12回)
5年 わたしたちの生活と環境
松村 聡
〜日本の水資源を効果的に活用する〜
地名の雑学 (第12回)
こんな地名ホントにあるの?
宇田川 勝司
この数字を読み解く 平和を守る会計学 (第12回)
あなたは守られていますか?
佐島 直子
〜防衛費の「お値ごろ感」〜
06年度・研究集会で何が討議されたか
全国小学校社会科研究協議会研究大会(長崎大会)(第44回)
今村 光興
日本社会科教育学会(第56回)
唐木 清志
全国中学校社会科教育研究大会(第39回)
三隅 敬治
全国社会科教育学会(第55回)
小原 友行
ワールドワイドで学ぶ 日本史と世界史のインターフェース (第12回)
自分の身体に世界史を見る
原田 智仁
自由と民主主義って何だ?! (第12回)
「フラテルニテ」とは
岡本 薫
新学習指導要領で授業をつくる―焦点はここだ (第12回)
広い視野から地域社会への理解を深める
安野 功
社会科の読解力を鍛えるテスト問題 (第12回)
テストを受けること、することの意義―第2の学習―
池野 範男
戦後史の授業づくり (第12回)
湾岸戦争が提起したもの―冷戦の終わりと平成日本―
林原 和彦
新学習指導要領先取り企画・金融学習の焦点はここだ (第12回)
経済教育は愛を語ることができるか―二宮金次郎とスザンヌ・ヘルバーン
猪瀬 武則
こんな時どうする? (第12回)
封印された学び舎A
浅水 一則
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第108回)
群馬県の巻
山口 幸男
編集後記
樋口 雅子
“この1枚”でどう発問するか―授業の実力を試してみませんか (第12回)
巌流島から何が見えるか
有田 和正

編集後記

◯…「なんでここまで、世界史が嫌われるのか」と思わざるを得ませんが、考えてみると、「覚えることが多いし、馴染みがないものも沢山あるので、記憶の負担増」という理由で受験に不利と、敬遠されるのでしょう…。

たしかに、私など、世界史専攻と聞いただけで?尊敬してしまいますが、これだけ不祥事が公になり、関心をよんでいることは、まさにピンチはチャンスです。

ヨーロッパ諸国のように、現代史を重視することで、〈世界史と日本史の垣根を低くする〉とか、〈倒叙法による歴史学習を考える〉とか、〈履修主義の学校システムを習得主義に改め、バカロレアのようなシステムを導入〉し、時間で計量?するシステムにメスを入れるとかの改革運動を起こせるのではないかという気もします。

小学校に英語もそれなりに意味のあることなのでしょうが、コミュニケーションの道具だけ磨いても、話の中身がない?のでは、お話にならないでしょうから、世界史も日本史も現代史としてしっかり学習することが何より大事という気がします。

もちろん、本号は、未履修の問題だけに焦点をあてたのではなく、現代史を避けてきた?ことには、それだけの理由が暗黙裡にある?から、とも思えるわけです。つまり歴史認識をめぐるさまざまな軋轢を教室に持ち込みたくない、という学校文化が、その根底にはあったのだろうと思います。

しかし、論争問題の所在さえ知らないという生徒を生んでいるとしたら、それは逆に大変不幸なことではないかとも思えます。そこで、授業のあり方そのものへの問題提起を含めて再検討するきっかけとなればと願い、特集を企画しました。

〈樋口雅子〉

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