社会科教育 2005年7月号
注目の“読解力テスト”実例と育成スキル

C553

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社会科教育 2005年7月号注目の“読解力テスト”実例と育成スキル

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ジャンル:
社会
刊行:
2005年6月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 注目の“読解力テスト”実例と育成スキル
社会科で求める読解力・社会的リテラシーとは
「石がない」からつまずく
渡部 哲治
最終的リテラシーとしての「表現力」
谷口 和也
社会を読み解く鍵は豊かな概念の獲得にあり
小島 彰
社会的読解力・社会的リテラシーが問題になる背景
社会的リテラシーの育成とシティズンシップの問題
土屋 武志
社会的リテラシーの育成とシムシティ型教材の問題
山口 幸男
社会的リテラシーの育成とアントレスピリットの問題
久野 弘幸
社会科の読解力はどう落ちているのか―実態・原因・対策―
北 俊夫
〈実例紹介〉今、社会科でどんな読解力テストが増えつつあるのか
国際的学力調査問題の実例紹介
安野 功
中高一貫校での学力調査問題の実例紹介
西村 公孝
私立中学入試テストの実例紹介
深谷 圭助
県立高校入試テストの実例紹介
峯 明秀
識者に聞く=さすが!と思った読解力テスト問題
“経済リテラシー”(経済に関する読解力・推論の力)を、どう測ってきたか
猪瀬 武則
資料読解の基礎基本から活用まで
小川 晶子
従来国語のテーマであった読解力が注目されてきた
(株)日能研
PISA読解力を問う問題を参考にしたテストの開発
ゴミ問題で読解力を問うテストの開発
新川 莊六
エネルギー問題で読解力を問うテストの開発
藤原 正治
出生率と年金問題で読解力を問うテストの開発
宮崎 正康
狂牛病と牛丼で読解力を問うテストの開発
栗原 久
歴史資料で読解力を問うテストの開発
岡明 秀忠
この資料―何をプラスで読解力を問うテストになるか―改良前と後の実物紹介
“この写真”
嶋谷 賢治
“この統計”
戸井田 克己
“このグラフ”
橋本 康弘
“この地図”
山辺 慎太郎
“この分布図”
石川 祐基治
“この歴史資料”
寺尾 健夫
読解力スキルが育つプロセス〈情報の取り出し・解釈・熟考・評価〉を授業でどう育てるか
シミュレーション教材で、さらなる読解力のアップをねらう
鈴木 文人
見方や考え方を示す
石田 清彦
「比較」で読解力を鍛える
大田 公蔵
三年生最初の頃、「1枚の絵」の見方がどんどん変わっていく読解力スキルの実践
桑原 和彦
子どもの解釈を引き出し、新たに生み出す授業
岡ア 誠司
小特集 2005年夏から秋―研究集会テーマ一覧
大使館発・ご存知?わが国と日本のかかわり (第4回)
イメージで語らない―フランス共和国
佐桑 徹
そのままコピー都道府県パズル−すぐ使える実物と使い方のノウハウ (第4回)
習熟を目指す
沼田 能昌
これは何でしょう?“道の駅”紹介 (第4回)
発見!意外なもののある道の駅A
太田 政男
〜ポストが二つある道の駅〜
「よいといわれる授業」を検証する (第4回)
社会的事象に関する事実を教える社会科授業
棚橋 健治
〜社会的事象の構成要素を伝達する授業(一)〜
社会科におけるディアスポラ研究情報 (第4回)
授業をつくりはじめる(1)
谷 和樹
〜授業の形にはしてみたが、まだまだ難解〜
激震下の社会科教育―最新情報で語る“どうなる・どうする” (第4回)
社会科に経営者の視点は位置づいているか
北 俊夫
日本国憲法・エピソードクイズ (第4回)
『日本国憲法』における象徴天皇制を見つめる
西尾 一
写真が語る“知られざるお宝資料” (第4回)
繁栄の兵庫津と幻の兵庫開港札
出原 真哉
社会科教育研究の最前線―全国社会科教育学会会員の研究動向 (第4回)
新しい小学校社会科研究
木村 博一
社会科発展教材の面白教材 (第4回)
8月6日、9日、15日の前に!ヒロシマ・ナガサキの『原爆』の授業を!
廣野 毅
社会科で求める学力とは何か―私の現状批判と課題― (第4回)
社会とのかかわりと理解
中野 重人
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第88回)
鹿児島県の巻
新福 悦郎
編集後記
樋口 雅子
日銀発「子どもに語る“お金”なるほど話」−大事な話&面白ネタ− (第4回)
日本銀行地下金庫のヒミツ!
鵜原 誠子


編集後記


◯小誌では、03年10月号で「社会科で必要な読解力=育成ポイント35」という特集を組みました。この時は、国語ではあるまいし―というご批判をいただいたのですが、あれから2年、PISAなど国際的な学力調査で、読解力にも問題があるという結果が示され、国語以外の教科での読解力が大きくクローズアップされるようになってきました。

ところで、PISAでは、「読解力とは、自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」と定義しています。

このPISAの国際的な総責任者・国立教育政策研究所の渡辺良先生は、「現代社会では、経済や社会の情勢変化に対応できる能力を身につけた人材が望まれる。変化に対応するには、持っている知識の量ばかりでなく、活用能力(リテラシー)が重要です。文字だけでなくグラフ、図表まで含めた資料の意味を読み取り、解釈し、評価する力が問われます。」と指摘されています。

また、このような問題をテストとして出題するところが、中高一貫校の入試や県立高校の入試問題や私立中学のそれなどでも増えつつあるようです。

先に小誌で特集した時にも、

一口にいうと、「クイズからパズルの時代に入った」と表現された先生がおられましたが、「…に触れながら書く」「◯◯という用語を使って説明せよ」「どちらを選ぶかその理由を示せ」というような記述式のテスト問題が日常の授業と関わるテストでも増えつつあるようです。

本号は、そのモデル例ともいえるものを幾つかご紹介いただくと同時に、このような問題づくりのノウハウをご紹介いただきました。

〈樋口雅子〉

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