国語教育 2011年12月号
音読・朗読指導の効果を見直す

B743

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国語教育 2011年12月号音読・朗読指導の効果を見直す

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ジャンル:
国語
刊行:
2011年11月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 音読・朗読指導の効果を見直す
提言・音読・朗読指導の効果を見直す
身体(=舌頭)で思考する
大内 善一
文字にはできないこと
香西 秀信
音読・朗読の方法と意義を体験的に理解する―大学の実践から―
鶴田 清司
音読・朗読に関する指導目標と指導事項の内容を具現化する言語活動の充実
須田 実
音読は素読とは異なることをふまえ、新音読の創出が求められる
大森 修
読み手と聞き手を育てるラジオ・リーディング
足立 幸子
音読・朗読指導の効果を見直す―低学年
低学年で、音読の基礎基本の学習を―具体的方法―
木下 美和子
育つやる気・感性 身につく技術
井関 和代
「読む・書く」学習と関連させて
松木 尚美
音読・朗読で言語活動を充実させる
西山 悦子
音読・朗読指導の効果を見直す―中学年
読みの目的を共有して活用させよ
宮本 貴志
体全体で味わうおいしい音読を
土橋 みどり
自分の音読を録音して聞いてみよう
長谷川 みどり
解釈の妥当性を高めるための活用
青山 之典
音読・朗読指導の効果を見直す―高学年
「考える音読」で創る説明文の授業
西村 光博
音読の効果をあげるために
村田 純子
味わい、思いを伝える音読
清水 愛
音読により、言葉の学びを確かに豊かにする授業
宮内 陽
音読・朗読指導の効果を見直す―中学校
音読は文章と向き合うことである
岩ア 淳
自分の思いを朗読で伝える
相田 純
伝え合い、学び合うための音読指導のあり方―学級に望ましい人間関係を構築するために―
能瀬 明
一過性ではなく継続可能なものを
積山 昌典
音読のできる身体を鍛える
門島 伸佳
音読・朗読指導の力をこうして鍛える
音読・朗読指導の「悩み」からの出発
山本 直子
音読の学習指導における現時点での課題
中村 敦雄
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第105回)
篠原 京子
「読書に親しむ」授業づくり (第105回)
クラス全員で目指す「三十五冊読破」
藤崎 久美子
書評
『改訂新版 続・AさせたいならBと言え―教師の言葉が生きる瞬間―』(岩下 修著)
浜上 薫
『小学校国語科 言語活動パーフェクトガイド』1・2年/3・4年/5・6年(水戸部修治編著)
小森 茂
国語教育人物誌 (第248回)
神奈川県
木 展郎
山梨県
保坂 伸
長崎県
平瀬 正賢
熊本県
河野 順子
国語教育時評
作品研究から指導法の研究へ
渋谷 孝
〜国文学の研究からの「脱皮」か、空疎な指導法の研究か〜
表現力の開発 (第9回)
論理的な記述力を育てるための基礎・基本の知識と技能
花田 修一
言語活動例の開発 (第9回)
平成22年度「小学校国語B[4]」
小森 茂
〜どのように思考力・判断力・表現力を育成するのか〜
これからの「論理」の話をしよう―今を幸せに生きるために― (第9回)
妥当性/納得/説得
難波 博孝
論理的思考力&表現力の評価 (第9回)
小論文の指導・評価の実際(3)
市毛 勝雄
〜「なか1・2・まとめ」の文を書く(1)〜
続「伝統と文化」の授業での扱い方 (第9回)
伝統的な言語文化を取り上げた単元構想のステップ・上
水戸部 修治
編集後記

編集後記

○…本年三月号の音読指導につづく二回目の特集です。『国語科教育学研究の成果と展望』(全国大学国語教育学会編、二〇〇二年刊)の解説では、「教育における音読・朗読の効果」を次のように整理していました。@読み落としがなくなる、A作品(文章)の読みが深まる、B黙読で得るよりも原初的で根元的な感動が得られる、C内容理解だけでなく、叙述表現に対する目も開かれる、D表現する喜びを知り、音声言語としての表現が増す、E日本語のもつ美しい響きを感じ取り、発音・発声が確かになる、F人の言葉にじっと耳を傾ける、聞く姿勢ができる、G読み手と聞き手とが一体化し、一つの世界を共有することができる、H感動する授業、楽しい授業をつくることができる。

○…さらに朗読の基本的指導過程として次の八項目をあげています。@朗読することへの関心・意欲の喚起、A教材の選定と学習目標の設定、B全体の声調の直観と検討および音声化の試み、C部分ごとの音声化の検討と音声化の試み―ア人物の心情や人柄に応じた音声化の検討と試み、イ場面(部分)ごとの音声化の検討と試み、ウ人物相互、場面(部分)相互の関係づけによる調整―D作品(文章)全体を見わたした調整と試演、E練習と発表の準備、F発表と他者の朗読の聴取、G評価。

○…一部の著者が提言されているように、教科書の文章を音読・朗読することは、手軽でかつたいへん有効な方法です。しかし、文字を声にするだけでは、伝わらないという事実がほとんど理解されていないという指摘も無視できないでしょう。そこで本誌は再び「音読・朗読」を取り上げ、その効果を改めて検討する特集を組みました。

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