現代教育科学 2011年5月号
授業力更新の課題は何か

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現代教育科学 2011年5月号授業力更新の課題は何か

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2011年4月5日
対象:
小・中
仕様:
A5判 115頁
状態:
絶版
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目次

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特集 授業力更新の課題は何か
提言1・いま必要な授業力更新の課題
本時中心主義から単元中心の発想への転換―目標構造図・単元指導計画・形成的評価―
梶田 叡一
マネジメントの機能化と授業力の更新
田中 孝一
授業研究の教科バランスが危ない!―『富士山理論』で確かな授業力を―
安野 功
「作品研究」と「教材研究」との相対的な違いも分からない現状をどうするのか
渋谷 孝
落ちこぼしも伸びこぼしも許さない授業力
長瀬 荘一
提言2・各教科の関連・協力が必要な「表現力」の育成
教育課程・国語科の確立のために国語科と各教科等における言語活動との連携
小森 茂
総合学力としての「表現力」育成を
北 俊夫
その子の力に応じて可能な教科で説明や表現する機会をつくりだすように努める
板倉 弘幸
「表現力」は「アウトプット力」だ
新牧 賢三郎
状況に合わせた連携を構想する
岩ア 淳
個別指導を充実させる授業力更新の課題
学習力を育てる個別指導を
花田 修一
目の前の事実を元に
沼澤 清一
「一人の例外もなく」を意識し、特別支援教育を視野に入れた個別指導
槇田 健
グループ別指導を充実させる授業力更新の課題
授業力の高度化とグループ別指導の課題
園田 雅春
「充実」させるべきものは何か
浜上 薫
指導のステップを踏まえて指導せよ
迫田 一弘
障害のある子への授業力更新の課題
教育界の無知が発達障がいの子を不幸にしてきた。知識とスキルを身につけなければ子どもの前に立つことはできない
甲本 卓司
発達障がいを持つ子どもの発言から謙虚に学ぶ
椿原 正和
教師が学ぶことでしか障害のある子への正しい対応はできない―本を買って読む文化をつくる―
師尾 喜代子
読書指導の授業力更新の課題
文の読み方から本の読み方へ
吉永 幸司
発達障がい児への対応を学ばない教師が子どもの前に立てるか
吉川 廣二
ベーター読みのススメ
平野 久美子
自己研修で授業力更新を図る
授業力アップのためのシステムを自分の日常に作る
奥 清二郎
授業力更新のキーワード「志」と「学び」と「杖言葉」
鈴木 一夫
「研究」と「修養」をバランスよく行う
山中 伸之
教師のノートが授業力を向上させる
松野 孝雄
自分の授業をビデオで振り返る
平松 孝治郎
「教えて考えさせる授業」をめぐって (第2回)
いったいどんな授業なのか
市川 伸一
〜算数と理科の実例から〜
若い教師への期待 (第2回)
重要課題・いじめ、不登校をどのように読んだのか
大森 修
教師の読み書き (第2回)
くどく、しつこく 2
宇佐美 寛
TOSS流・学校づくり論 (第2回)
「教育課程は校長が編成する」はどこが問題なのか
向山 洋一
「公意識教育」のあり方を問う (第2回)
教育現場とどうかかわっているのか
長尾 彰夫
編集後記
江部 満樋口 雅子

編集後記

○…新教育課程の完全実施をひかえ、授業力更新による「質の高い教育をどう実現するか」が問われています。問われている授業力として、@日々の授業をどう充実させていくか、A各教科等固有の授業をどう充実させるのか、各学年相互間の関連、発展的な指導、B言語活動を充実させる授業力、など。さらに、@子どもの興味・関心を生かし、自主的、自発的な学習を促す授業力、A個別指導やグループ別指導を充実させる授業力、B繰り返し指導を充実させる授業力の更新なども期待されています。

○…他にも「障害のある子どもへの計画的、組織的な指導」や「学校図書館の計画的な利用、活用」なども。そのために「自己研修で授業力をどのように更新」していくか。さらには「学校組織として授業力更新にどう取り組むか」など、課題が山積しているといえるようです。

○…マスコミを通して「教育の質的低下」がしばしば取り上げられ、「教員の質の確保」が問題になっています。そのための課題として、@教員免許更新制、A教職大学院の教育内容、B教員評価制度の再検討、C少人数学級の実施などが問題になっています。特に教員の質の確保については、さまざまな議論があります。その一つが「教員免許更新制」でもあります。教育内容の見直し、拡充が問われているわけです。さらには「教員評価制度」の存廃が問われています。教員の「質の向上」のためには、小手先の改革・改善ではなく、長期的展望に基づく改善、改革が求められているといえます。本号は、そのための検討課題を列挙し、方向づけをご寄稿いただく、特集を組みました。

(江部 満)

○…今回の災害、思わず、小松左京の『日本沈没』を思い出してしまいました。

 津波といえば、この4月から使用される「稲むらの火」がやはり話題になりそうです。

 さっそく検索をかけると、光村図書の国語5年、東京書籍の社会5年、日本文教出版の社会3・4年、啓林館の理科6年にも登場するようです。

 物語の主人公・庄屋の五兵衛のモデルとなった濱口儀兵衛の話は、小泉八雲によって世界的に知られるようになったようですが、〈主人公の自己犠牲が賛美されている〉と、掲載大反対の意見も少なくないようです。

 ただ、私的には、〈庄屋という支配側の人間を、村民が慕って?いたからこその話〉である点が、歴史教科書で勉強してきたことと矛盾している?とか思ってしまうのですが。

 ま、他にもあれこれ、話題は尽きぬ教材のようです。全国でどういう授業が展開されるのか、注目していきたい教材です。

(樋口雅子)

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