現代教育科学 2006年4月号
到達目標の明確化で授業は変わる

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現代教育科学 2006年4月号到達目標の明確化で授業は変わる

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2006年3月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 116頁
状態:
絶版
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目次

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特集 到達目標の明確化で授業は変わる
提言・到達目標の明確化と学校の創意工夫
教育マニフェストの工夫
葉養 正明
到達目標の明確化は目標準拠評価の理念と一致する
千々布 敏弥
履修原理の見直しとスタンダードの設定
田中 耕治
知識や技能を定着させ、能力を育成する授業を目指して
角屋 重樹
目標の明確化と結果の検証
岩田 一彦
重点課題(1)「国語力の育成」授業をこう変える
言語技術教育を軸にした読解力の育成
鶴田 清司
国語力育成のための発想の転換
木 展郎
国語力アップ「ファンレター指導」
佐藤 佐敏
重点課題(2)「理数教育の重視」授業をこう変える
到達目標を活動化して、授業に生かす
森 一夫
授業の創造主体は先生と子どもにある!
鈴木 正彦
教科書を超えて質の高い学習を
三上 周治
重点課題(3)「小学校の英語教育」授業をこう変える
話せるようにならなければ小学校の英語教育ではない!
平田 淳
期待する学力とその達成の道筋を明確にした授業づくり
村端 五郎
授業イメージをもち、すぐれた実践の追試から到達目標を明確化する
川神 正輝
重点課題(4)「情報リテラシー教育の充実」授業をこう変える
言語技術を組み込んだ授業システムを
佐藤 洋一
まずは「読解力」育成のストラテジーの確立を!
片上 宗二
到達目標と学習過程を明確にした「情報リテラシー能力」学習を
左近 妙子
重点課題(5)「総合的学習の見直し」授業をこう変える
総合的な学習で学力向上プロジェクトに取り組もう!
田中 博之
単元ごとの実践スキル形成の具体化
階 玲治
単元ごとの評価規準表を意識して授業を行う
戸井 和彦
学校の創意工夫を教育課程編成に生かす
教師の授業力で大きな違いが出る
吉川 廣二
別冊通知表「学習のあゆみ」
槇田 健
方向目標を具体目標に進化させ、評価可能な形にする
吉永 順一
戦後の授業研究の歴史 (第1回)
教員養成学部と授業研究との間
山下 政俊
親と教師の信頼関係づくり (第1回)
大停電
大森 修
理科は感動だ! (第1回)
理科好きの子どもたちを育てよう〜四月、楽しい出会いを〜
小森 栄治
法人化国立大学の苦悩―学部長奮戦記 (第1回)
大学法人化で大学はどう変わったか
明石 要一
TOSS授業技量検定の成果 (第1回)
TOSS技量検定F表E表D表
向山 洋一
教育課程の見直しに参加して―中教審委員の一人として (第1回)
第三期中教審の性格について―その委員構成にみる特徴―
安彦 忠彦
編集後記
江部 満樋口 雅子

■編集後記

◯…義務教育の在り方について審議を進めてきた中央教育審議会は「新しい時代の義務教育を創造する」と題する答申を公表しました。答申では、これからの義務教育の基本的な方向性が示されています。特に焦点となっていた義務教育費国庫負担金は、現行の二分の一国庫負担の維持を明確に打ち出しています。

◯…地方分権時代における地方や学校の創意工夫など特色の出し方が一層重視されることになります。これらを保障するためには、国による義務教育の目標設定とその実現のための財源も含めた基盤の整備、さらには教育結果の検証などが求められることになります。

◯…答申では、これからの学校における教育内容として、「確かな学力」を育成し、「生きる力」を育むという考え方は引き続き重要であるとした上で、学習指導要領の見直しのポイントを次のような重要課題として示しています。

◯…義務教育の目標を明確にすることとの関連で、各教科の到達目標を示すことを求めており、今後の学習の到達状況を具体的に示すことが期待されているわけで、授業の在り方が大きく変わることが予測されます。特に、学校が創意工夫を生かした教育課程の編成が期待されていることも注目されています。

◯…さらに、国語力の育成、理数教育の重視、小学校の英語教育の導入、情報リテラシー教育の充実、「総合的な学習」の見直しなどが重要課題として上げられており、これまでの教師の指導方法などの再検討も避けられないでしょう。

◯…本号は、答申を検討することで、特に「到達目標の明確化」を軸に、特集しました。

〈江部 満〉

◯…「メダル5個は堅い」「5個が目標」と盛んに前宣伝されていた割には、2月19日現在、どの色もゼロ―冬のオリンピック。

たしかにどの選手も世界に比べると、詰めが弱いというか、肝心要のところでミスっている感じがあります。

世界の大舞台では、絶対の自信が持てるスキルを持って臨まないと負けてしまうのは当然といえば当然なのでしょうが…。

日本の選手の多くはどうも、一抹の不安を抱えながら……のように見えます。

新聞などは、世代交代の落し穴等と解説していますが、その昔、ある教委の方からお聞きした話を思い出しました。

縮めていえば、学校の正規の授業から消えた種目は即、オリンピックの敗退につながる…という分析です。

つまり裾野を広げておくと、スーパー選手も出てくる…というのです。

次の指導要領改定に向けての検討にこういう視点が入っているのでしょうか?

やはり何と言ってもカンフル剤・元気の素のひとつです。期待して見守っていきたいと思っています。

〈樋口雅子〉

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