現代教育科学 2005年4月号
教員免許更新制で現場は変わるか

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現代教育科学 2005年4月号教員免許更新制で現場は変わるか

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2005年3月9日
対象:
小・中
仕様:
A5判 116頁
状態:
絶版
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目次

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特集 教員免許更新制で現場は変わるか
提言・教員免許更新制導入の問題点
処遇に連動した教員免許更新制を
山極 隆
加点主義の更新制を
葉養 正明
すべての教員の専門的力量形成につながるか?
田中 博之
実態に一番近いところで継続・強化する
長南 博昭
教員免許更新制の導入―現場から問題点を衝く
システムに「寄生」する輩を駆逐しなければならない
伴 一孝
授業力検定を実施し、学校の授業をもっと公開せよ
石黒 修
授業ライセンス(授業技量検定)の導入こそ必要だ
坂元 弘平
学校現場が独自に自浄作用をもつ制度を
堀 裕嗣
民間の研修を認めるべきである
小森 栄治
校長として教員免許更新制の導入をこう考える
「教員免許はプロ教師の証明ではない」という自覚こそが大切
槇田 健
「なぜ教員だけが」という疑問
向山 行雄
免許更新より、「学校文化」の創造を
田山 修三
教員としての力量を振り返る機会に
鈴木 一徳
更新制を排除の論理ではなく、「足し算」の発想で
吉永 順一
教師の力量形成・どんな方策が望ましいか
科学的教育学に基づく力量形成を
西澤 潤一
道徳的感化力と実践的指導力の育成を図る方策を
押谷 由夫
教員免許は、更新より刷新が先決
森 一夫
教師の基礎的資格の改善をこそ
望月 善次
教職への使命感が力量向上の基本
長尾 彰夫
TOSS授業技量検定の受検で何を学んだか
技量検定で授業の腕が上がるのが実感できた
田口 忠博
ちっぽけなプライドは捨て続ける
新川 莊六
謙虚に、ひたすら謙虚になろう
本井 訓
自分のあらゆる弱さとの格闘
月安 裕美
黎明期に立ち会って 自分の教師人生を教えてもらった私は幸せ者である
川神 正輝
教育ニュース・ズームアップ
1)文科相が「総合」の見直し示唆 2)「学力向上」を核に文教予算案
安達 拓二
「授業批評の力」を鍛える (第1回)
教育改革が進行中であるけれども
齋藤 勉
授業を変える学習集団づくり (第1回)
なぜ、学習集団か
柴田 義松
校長が学校を変える (第1回)
帰還
大森 修
TOSS授業技量検定受検のドラマ (第1回)
島根初! TOSS授業技量検定のドラマ
吉川 廣二
続・TOSS授業技量の検定 (第1回)
授業の技量は「開始15秒のつかみ」から大きく違う
向山 洋一
なぜ検定外・算数教科書を創ったか (第1回)
子どもを三〇年も前に留め置くな
横地 清
編集後記
江部 満樋口 雅子

■編集後記

〇…教員免許更新制の二年後の導入をめざして、中央教育審議会が去る十月二十一日総会を開き、審議を開始したと新聞が報じました。教員免許制度の改革の議題は、(1)教員免許更新制導入の意義、位置づけ、(2)教員免許状授与の仕組みや更新制の具体的な制度設計、(3)教員免許状を授与するための方策、(4)学部段階の教職課程改善・充実策、(5)教職課程認定の審査の見直し、(6)教員免許状の種類の在り方、(7)教員免許状と教員の処遇の関係、などとなっています。

〇…文部科学省は平成十八年の通常国会に教育職員免許法などの改正案を提出し、早ければ十八年四月から実施する見通しを表明しています。しかし、中教審は平成十四年二月の答申で、教員免許更新制の導入を見送った経緯があります。理由は、(1)他の公務員と比較し、教員のみへの更新制導入は慎重にならざるを得ない、(2)免許授与の際に適格性を判断しておらず、更新時に適格性を判断する仕組みはとり得ない、などを上げていました。

〇…「授業不成立」「子どもや保護者と信頼関係が築けない」などの理由で、教育委員会から「指導力不足」とされた教員は、昨年度で四八一人と前年度より六六%も増えています。さらに平成十四年度、わいせつ行為などで処分を受けた教員は一四八人になり、こちらは論外の不適格教員といえます。日本の未来を担う子どもたちを育てる重要な任務を担っている教員への期待は大きいだけに、厳しい資格認定を求める声が強く出ることになります。本号は、教員の免許更新制が教員の資質向上に役立つのかをめぐる特集です。

〈江部 満〉

〇…「オレオレ詐欺、振り込め詐欺って、悪いことをしても、ウラ金使えばなんとかなると思っている人がいるから成り立つ商売でしょ? そんな電話がかかってきたら、悪いことをしたのだから、罰を受けさせないと、もっと悪くなる。どうぞ警察に突き出して下さい≠チて、いってやれば済む話じゃないの」

こうまくしたてる私に、銀行マン氏は、「顧客の検事さんもそういってました。(私って検事と同じくらい潔く正しいんだ?!)ところで、ウチにも件の電話があったって女房がいうんです。同じ部屋にいる息子がセクハラでつかまったから振込めというから、今ここにいるんですよ、って答えたらバカヤローっていって電話を切った≠チて聞かされたので引き伸ばして、振込みするふりして引き出しに来た奴をつかまえるチャンスだったのに≠チていってやったんですがね」と。

潔い話レベルにいる自分に恥入ると同時に、やっぱり現場にいる人ってスゴイ!

〈樋口雅子〉

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